日本美術におけるアジアへの憧れを探る 『アジアのイメージ:日本美術の「東洋憧憬」』展が開催中
こうしたアジアの憧憬は、1960年代ごろに表舞台からフェードアウトしたというが、今を生きるアーティストたちにアジアはどのように映るのだろうか。展覧会の最後を飾る第3章「幻想のアジア」では、3名の現代作家がアジアのイメージを表現。古代青銅器の地紋から着想を得て伝説上の霊獣を描いた岡村桂三郎の絵画作品、アジアを大きく意識した田中信行による漆芸のオブジェ、70年代の日米繊維交渉をテーマにした山縣良和によるデザインを発表する。
作家たちによるアジアへの憧れと尊敬、そして新たな創造力を、多様な作品から感じとってほしい。
【開催情報】
『アジアのイメージ:日本美術の「東洋憧憬」』2020年1月13日(月・祝)まで東京都庭園美術館にて開催
【関連リンク】 東京都庭園美術館(https://www.teien-art-museum.ne.jp/target=)
《染付魚藻文壺》 元時代14世紀東京国立博物館所蔵Image:TNM Image Archives
《白釉鉄絵束蓮文瓶》 金時代東京国立博物館所蔵Image:TNM Image Archives
《鴟鴞尊》 商後期泉屋博古館所蔵※会期後半(12月12日)