広大に広がる地獄の世界へようこそ
今世で罪を犯した者が死後に行くと信じられている地獄の世界。そんな地獄にたっぷりと浸れる魅惑のワンダーランドが、この夏、日本橋に登場です。「特別展 地獄絵ワンダーランド」は2017年9月3日まで三井記念美術館にて開催中。
いわゆる“あの世のガイドブック”とされている『往生要集』から地獄の世界を詳しく紐解き、中世から現代に至るまで「日本人のあの世観」のすべてが詰まった特別展となっています。
今年の夏は地獄ワンダーランドで肝を冷やしてみませんか?
百鬼夜行 これであなたも地獄通?!
死後は三途の川を渡って、閻魔大王に地獄へ行くか、極楽へ行くかを裁かれる。一度は耳にしたことのある“あの世の話”を、本展では大解剖。
地獄の構造や種類、はたまた構成メンバーまで地獄のすべてが、貴重な資料や作品とともに紹介されています。
日本人に多大な影響を及ぼした『往生要集』で描かれた地獄の残忍さに、当時の人々は恐れを抱いたといいます。そんなおどろおどろしい地獄は年代を経て、どんどん庶民の身近な存在に。
江戸時代になると、気づけば地獄は素朴で愛嬌のある、ユニークなワンダーワールドへ変化していきます。