日常の器に、インテリアに。緑に光るレトロな《くるみグラス》のウォータージャグ
持ち手のついた水差し=ウォータージャグ。琺瑯や真鍮、ガラスなど、材質もさまざまにつくられています。テーブルにドリンクを入れてサーブするだけでなく、花を挿して花びんとしてディスプレイにしたり、インテリアとしてそのまま置くだけで絵になるものも。雑貨・インテリア好きならばひとつは自宅にある、という人も多いかもしれません。今回ご紹介するのは、シンプルながらも、印象的なたたずまいをみせてくれる《くるみグラス》のウォータージャグです。
長野の特産品でつくられる工芸品《くるみグラス》
《くるみグラス》は長野県東御市にある工房、〔ガラス工房橙〕がつくっているガラス製品です。長野県はくるみの生産量が全国1位で、工房がある東御市は昔から「くるみの里」の異名をもつほど、くるみの生産が盛んな土地。《くるみグラス》は地元の特産品であるくるみの殻を、燃やした灰を原料に混ぜてつくられたガラスなのです。
余計な装飾はなく、シンプルなつくりのウォータージャグは、手に取ると不思議となじむやわらかな手触り。さらに特徴的なのは、光の下でノスタルジックな淡い緑色に輝くこと。
まるで明治~昭和の使い込まれたアンティークガラスのような風合いは、洋と和、どちらのインテリアにもしっくりときそうです。