“こんなの初めて” 車なのに構造が「船」ってどういうこと⁉︎ 宮大工が本気を出したらキッチンカーがこうなった。
宮大工といえば、神社仏閣の建築や補修に携わる大工のこと。タッグを組むのは、建築物の設計・工事監理のエキスパートである一級建築士。そんなプロ中のプロが本気を出して作った車だというのだから、技術もアイデアも半端ない。まず聞いて驚いたのが船(クルーザー)の構造で製作しているということ。船舶窓も採用したりと、細部にわたりこだわっている。木組みの技術を完璧に習得している宮大工らしさをとことん追求し、内装に関してのカスタムは基本的に木工で作ってあり、眺めていると神社や仏閣などの伝統建築を見てるような錯覚に陥りそう……。
もちろん、見た目だけではなく作業のしやすさも忘れない。そのままだと狭さが気になるのでドーム型に作り変え、アイカのステンレスを貼って調理する際の熱や火への対策も万全に。エンジンをかけてなくても家庭用電源が使えるといった至れるつくせりの工夫も実用性を高めています。
こうなると気になるのが、いくら重みに耐える車両を使っているとは言っても本当に大丈夫なのか?という点。でも、それは私の取り越し苦労でした。これだけ重量が上がっているにも関わらず、走行中にギシギシ言わない計算された作り。これぞ、高度な建築技術と匠の技を継承している宮大工だけが成せる技と言えるでしょう。