くらし情報『悪質ないじめ…いじめる子の親に法的な責任を問うことはできる?』

悪質ないじめ…いじめる子の親に法的な責任を問うことはできる?

相変わらず減ることのない学校内での「いじめ」。最近は東日本大震災による原発事故の影響で避難した子どもが、いわれのない誹謗中傷を受ける事案が相次ぎ、社会問題化しています。

いじめについては、いじめている子どもの親に責任を問うべきだと言う声があります。実際に自分のかわいい子どもがいじめを受けている場合、相手の親にもそれ相応の責任をとってもらわなければ気が済まないものですから、当然かもしれません。

しかし、両者は血のつながりこそあれど、別人であるだけに、問うことは難しいような気もします。「いじめを行う子どもの親」に法的な責任を問うことは、はたして可能なのでしょうか?

和田金法律事務所の渡邊寛弁護士に見解を伺いました。

Q.息子が学校でいじめられた……いじめた子の親に法的な責任はある?

目次

・Q.息子が学校でいじめられた……いじめた子の親に法的な責任はある?
・A.いじめの加害児童・生徒の親は、被害児童・生徒に対して損害賠償責任を負うことがあります。
悪質ないじめ…いじめる子の親に法的な責任を問うことはできる?

*画像はイメージです:https://pixta.jp/

A.いじめの加害児童・生徒の親は、被害児童・生徒に対して損害賠償責任を負うことがあります。

「いじめが不法行為となる場合、原則として加害児童・生徒本人は、被害児童・生徒に対して、不法行為による損害賠償責任を負います。


もっとも、自分の行為の責任を理解する知能もないほど幼いときは、未成年者は法的責任を負いません。

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