スマートキーを悪用し車を盗むリレーアタック 該当する罪は?
と報道されています。
裁判例においては、東京地裁平成30年 6月29日判例集未搭載(ウエストロー・ジャパン裁判例データベース2018WLJPCA06298014)に、「スマートキーから発信される微弱電波を中継して解錠するリレーアタックという手法も報じられているところである」という表現がでてきます。
リレーアタックの具体的な方法は、例えば、公益社団法人日本防犯設備協会が公表している「平成28年度自動車・オートバイ委員会活動報告書平成29年6月」(https://www.ssaj.or.jp/jssa/pdf/car-bike_h28.pdf)では、「オーナーの車両に窃盗犯Aが無線中継装置を持って近付き、もう一方で窃盗犯Bが車両から離れたオーナーに近付き、例えば、カバンの中にしまってあるスマートキーに無線中継装置を近付ける。
こうすることで、車両側とオーナーの所持するスマートキーがあたかも車両の傍にあるかのような状態が作られてしまい、ドアは解錠された上に、エンジン始動が可能となり車両が盗まれるという手口である」と説明されています。リレーアタックへの対応として、警察庁は「2016年春から、リレーアタックが今後、国内で行われる可能性を踏まえて各都道府県警への情報共有を行っており、各メーカーに対しては、リレーアタックに対する対策を検討するよう要請している」