【元警察が解説】「容疑者が逮捕されました」の情報はどこから流れてくる?
事件の大小に関係なく、逮捕すれば必ず報道発表します。
逮捕された容疑者の名前、年齢などをかんたんにまとめて、報道各社にFAXで送信して発表しているのです。
なお、覚せい剤事件などでは共犯者やグループが逃げてしまうので、秘密にすることが許されています。
毎年1万3000人以上が薬物事件で逮捕されているのに、芸能人や有名人ばかりが報道されて一般人が報道されないのは「お約束」のせいなのです。
「行方不明になった」とさわぎにならないため
逮捕された容疑者は、一切の連絡ができなくなります。
警察に逮捕されてしまうと、その日から長くて23日の間は社会からこつ然と姿を消してしまうわけです。
会社の同僚や友人・知人、周囲の人たちにしてみれば「行方不明になった!」と騒ぎになるでしょうね。
逮捕された人やその家族にとっては迷惑な話ですが、逮捕の報道は「警察で身柄を預かっているので行方不明ではありません」と公告する目的もあるわけです。
記者がすっぱ抜くことも…
ニュースなどでは、容疑者が逮捕される瞬間や「ただいま、捜査員が容疑者の自宅に入りました」なんてリアルな状況が報道されることがあります。