2020年4月5日 20:00
カードローンの借入限度額の決め方とは?仕組み&増額する方法をFPが解説
たとえば50万円といわれても、なにも全額借りる必要はなく、必要に応じて最初は10万、次は5万というような借り方ができます。要は借金の枠をもらったと考えればいいでしょう。
消費者金融などでは総量規制がかかる
とはいえ、あまりにも多額に貸し付けることを防止するため、消費者金融などに対しては貸金業法によって総量規制がかけられています。具体的には申込者の年収の三分の一までと定められています。
ただし、銀行に対してはこの規制は適用されません。なので、銀行カードローンでは審査に応じて実質いくらでも貸付を行うことができるのですが、現在では銀行ごとに独自の基準を設けて年収の二分の一や三分の一までしか借りられないようになっています。
このように述べますと、何か「独自の基準」というのがうさん臭く思えてしまいますので、少し背景を説明しておきます。
そもそも過剰な貸し付けの防止のために総量規制が設けられましたが、規制後に適用外の銀行カードローンの利用が増え、自己破産件数が下げ止まっているという指摘がありました。
そこで、日本弁護士連合会が銀行も総量規制に沿った審査体制を構築すべきと主張しました。それにより、銀行も消費者金融並みの基準になってきているのです。