2020年6月13日 20:00
仮想通貨のレバレッジ取引とは?仕組み&メリット・デメリットを金融の専門家が解説!
のように法律で上限が設けられたのです。
規制強化のきっかけになったコインチェック事件
2018年に約580億円が流出したコインチェック事件をきっかけに、政府は仮想通貨の規制強化にかじを切りました。
そして2019年5月に、仮想通貨の取引や交換業者に関する規制強化対策を盛り込んだ「金融商品取引法の改正法」と「資金決済法」が成立。改正の柱となるのが今回の証拠金取引の規制でした。
仮想通貨の取引の大半は証拠金取引とされ、投機的な動きを心配する声が多かったのです。これからはFX(外国為替証拠金取引)と同じように、金融商品取引法の規制対象となります。
現在のレバレッジ倍率は4倍だが今後は2倍に
米国の先物取引所CMEやEUは、仮想通貨のレバレッジ取引の倍率を2倍にしているので、日本もさらにレバレッジを下げるべきだという議論もありました。そこで2020年になり、金融庁は仮想通貨のレバレッジ取引を2倍までとする方針を固めました。
2020年5月から取引所ごとに2倍への変更が行われる予定です。そして、2021年4月30日までにすべての取引所が2倍になるので、現在4倍で取引できている取引所でも、2倍を想定した取引をしておいたほうがいいでしょう。