2020年8月8日 14:00
減価償却を行う4つのメリットとは?基礎知識&注意点をFPが詳しく解説!
会計処理や資産管理に手間がかかる
減価償却は、会計処理や資産管理に手間がかかるのがデメリットです。少額の消耗品であれば、購入時に全額経費に計上するだけで会計処理は終了します。
しかし、減価償却資産は法定耐用年数にわたって減価償却しなくてはなりません。固定資産台帳を作成して未償却残高などを管理する必要もあるので、保有資産が多くなるほど管理は大変になります。
資産購入年度の節税効果は期待できない
事業で予想よりも利益が出そうな場合、節税するために「経費を計上して利益(課税所得)を減らしたい」と考えるのではないでしょうか。
しかし、減価償却は、資産の取得価額を法定耐用年数にわたって少しずつ費用化していくのが特徴です。購入したタイミングで全額を経費にできないため、購入年度の節税効果は期待できません。
利益の減少要因となる
減価償却によって資産の取得価額を毎年経費に計上すると、利益の減少要因となります。
減価償却費は節税効果が期待できる一方で、業績にはマイナスの影響があります。取引先や金融機関との関係で、毎年一定の利益を確保しなくてはならない場合はデメリットになるでしょう。
資産売却時に税負担が増える可能性がある
減価償却のメリットのところで、減価償却資産は年数が経過するほど帳簿価格が下がるので、売却時に利益を得られると説明しました。