「夫婦」もいれば「夫夫」もある、新しい夫婦のありかた
ー今回のようなLGBTの方々向けのフォトセッションというサービスについてどう思われますか?
渡辺さん:
二人の思い出の写真を撮りたいって思いますけど、一般的な家族写真の撮影会だと周りに気を遣ってしまうんです。でも、私たちのようなLGBTの人たちが使っているってわかれば、みんなも思い出の写真を撮りやすくなるって思います。
こんなポーズで撮影することも。
ーカミングアウトすることには抵抗はなかったですか?
渡辺さん:
もちろん、100%支持しますという人ばかりじゃありません。それでも、自分たちはカミングアウトしたほうがいいと思っています。自分のセクシャリティは持って生まれたものだから、他の人に批判されてもどうすることもできませんから。相手に支持してもらうことを期待するのではなく、「自分はこういう風に生きていいく」と決めることが大切なんです。
たとえ家族だとしても最初から理解を求めなくてもいいと思うんです。
時間がかかるかもしれないし、もしかしたら永遠に理解されないかもしれないけれど、自分の本当の姿を伝えることに意味があると思います。LGBTじゃなくても、自分は人と違うって思っている人には、「自分のアイデンティティが分からないと幸せの第一歩を踏み出せない」