安産祈願のお守りの種類とお礼参りでの返納について
安産祈願の御祈祷のあと、自身で購入したり、親や友人からもらったりする「お守り」。この安産祈願のお守りには、色々な種類があることをご存知ですか?
また、無事に出産を終えたら、神様に感謝の意を伝えるための「お礼参り」にも行きたいですね。お礼参りの時期や、お守りの返納についても確認しておきましょう。
安産祈願を願うお守りの種類
安産祈願を願うお守りには、様々な種類があるんです。種類別に、使いかたについてもご紹介します。
お護摩札
お護摩札(おごまふだ)は簡単に言うとお札のこと。お護摩札にも種類があり、「木札」と「懐中紙札」があります。
安産祈願の祈祷のあとに授与されたお護摩札は、無事に出産が終わるまで、神棚があれば神棚に、なければ東か南に向けてお祀りしましょう。
腹帯・帯祝い
妊娠5ヶ月の戌の日には、丈夫で元気な子が生まれてくるようにと、安産を祈願して岩田帯をつける帯祝いというものがあります。
腹帯は妊婦さんのお腹を守ったり保温したりする役割のほか、妊婦さんがママになる自覚を持つ効果もあると言われています。安産祈願と一緒に帯祝いをされるかたもいるようです。
お護摩札やお守りと一緒に腹帯を授与する神社も見られます。安産祈願で良く知られる水天宮では、妊婦さんを御守りするものとして「御子守帯」と呼ばれる帯一式か、帯の一部を象った「子布」一式のどちらかを選ぶことができるようです。
授与された腹帯や、お祓いをしてもらった腹帯は、ぜひ身に着けて使いましょう。
お守り
安産祈願のお守りには一般的な形のほか、神社やお寺によって様々な色やデザインがあります。
例えば明治神宮では、安産御守りは木箱に入ったお守り一種類のみ。
高貴な雰囲気でとても御利益がありそうです。
お守りは普段使う物につけたり、母子手帳ケースに入れたりと持ち歩けるので、ひとつでもあると心強いですね。無事に出産を終えるまで、そばにおいておきましょう。
絵馬
絵馬は、神社やお寺で祈願するときや願いが叶ってお礼をするときに書く、絵が描かれた木の板です。場所によって様々なデザインの絵馬があり、水天宮では戌の日限定で赤い絵馬があるなど、地域や神社によって特徴があります。
絵が描いてあるほうが表になっていて、裏にお願いごとを書きます。安産祈願の場合は、簡潔に「安産祈願」や無事出産できることを願う気持ちを書きましょう。
一般的には奉納しますが、場所によっては家に持ち帰り、飾ることもできますよ。
安産祈願のお守りを複数もっていても良い?
自分で買ったもの、親や友人からいただいたもの……と、お守りが複数になってしまうことってありませんか?
「何個もお守りを持っていると神様が喧嘩する」と言われることもありますが、安産の神様はそういったことはなく、協力して無事出産できるように守ってくれるそうです。複数でも安心して使えますね。
安産祈願のお礼参りとは
無事出産を終えたら、安産祈願の御祈祷をした神社やお寺にお礼参りをしに行きましょう。
安産祈願の際に授与されたお守りやお護摩札、腹帯などを返納して、神様に出産の報告と感謝を伝えてくださいね。
いつ行けばいい?
お礼参りの期限は特にありませんが、祈願成就した1年以内など、なるべく早いほうが良いとされています。
ただし、出産後のママの体は激しく弱っていますし、赤ちゃんも生まれてすぐの外出はあまり好まれません。母子共に体調の落ち着いたころか、お宮参りと一緒にお礼参りをしても良いでしょう。
返納はどこですればいい?
基本的には安産祈願のお参りに行った神社や、お寺に行って返納します。
いただいた神社以外では、受け付けてくれるところも、そうではないところもあります。
いただいた神社以外の場合は、初詣の頃などに行うお焚き上げのときなどに、他のお札などと一緒に返納させてもらえることも。お礼参りに行く神社やお寺などに、事前に確認してみてくださいね。
返納品は腹帯とお守りだけ?
返納品は腹帯やお守りの他に、いただいたお札も一緒に返納します。
まとめ
安産祈願には行ったことがあっても、お礼参りは行ってなかった、あるいは知らなかったというかたもいらっしゃるかもしれません。
無事に出産を終えたあとは、感謝の意をきちんと神様にお伝えしに行きましょう。
参考:
川崎大師安産祈願
水天宮安産お守り
日枝神社 安産祈願
日枝神社:お守り
水天宮:絵馬
水天宮お礼参り