第26回 花まつフラワーデザイン展『花心論2024』国宝高岡山瑞龍寺にて10月5日(土)~6日(日)に開催します
花まつフラワーアカデミー主宰石崎 弥佳
秋風の拭き扱き敷ける花の庭清き月夜に見れども飽かぬかも(大伴家持)
四季の変化に富む優美な花を眺め、心穏やかに安らいで、豊かな時間を過ごしていたことが、1300年前の歌にも詠まれています。今も昔も、花の周りには、凛とした空気が漂って、美しい心が育まれています。
日頃より花と語らい出会いに感謝して、丁寧に楽しく花稽古に取り組んでおります。今日の晴れ舞台には、いつもにも増して、それそれの精一杯の想いを込めた意欲作が並びました。どうぞゆっくりと楽しくご鑑賞くださいませ。
この回の開催にお力添えをいただきました関係の皆々様に心から感謝申し上げます。
国宝高岡山瑞龍寺
曹洞宗高岡山瑞龍寺は、加賀藩2代藩主前田利長公の菩提をとむらうため三代藩主利常によって建立されたお寺です。利長公は高岡に築城し、この地で亡くなりました。加賀百万石を譲られた義弟利常は深くその恩を感じ、時の名匠山上善右衛門嘉広をして七堂伽藍を完備し、広山恕陽禅師をもって開山とされました。
造営は正保年間から利長公の五十回忌の寛文三年(1663)までの約二十年の歳月を要しました。当時、寺域は三万六千坪、周囲に壕をめぐらし、まさに城郭の姿を想わせるものがあったそうです。