日本で最初のラーメンブームは1910年だった!! ラーメンを日本中に広めた立役者とは?
いまや国民食となっている、みんな大好き「ラーメン」。
ヴィーガンラーメン、コオロギラーメン、電気チャーシュー、疲労回復ラーメンなどなど、実は今のラーメンはここまで進化していた!最先端のラーメンや食にまつわる、あらゆる現場を徹底取材!ラーメンから食の未来も見えてくる。
新刊のラーメン・グルメエッセイ『「至極」のラーメン科学』より、冒頭の「はじめに」前編を公開します。
■はじめに前編
100年前のラーメンを食べて思ったのは、(これが100年前のラーメン?)という不可解さだった。
ラーメンが誕生してから100年と少し。
日本で最初のラーメンブームは1910年に開業した『浅草來々軒』から始まったとされる。
浅草來々軒より前に横浜中華街や神保町の中華料理店などでラーメンは売られていたが、世の中にラーメンという料理を広め、日本初のラーメンブームを巻き起こしたのは浅草來々軒である。諸説あるものの、中華料理の麺料理とは一線を画する、今や日本料理となったラーメンは浅草來々軒が広めたと言っていい。
当時の日本人は中華料理に馴染みがなく、ある種のゲテモノ扱いだったという。その一方で、シュウマイやワンタンを出す、町中華の原型のような店が少しづつでき始めていた。