蜂蜜酒(ミード)をもっと知ってほしい 京都初!飲んで学べるミード専門醸造所立ち上げへ 老舗蜂蜜屋三代目・ハニーハンターの挑戦
しかしその当時、日本国内はもちろん、お酒を管轄する国税庁でもミードは認知されておらず、手続きは難航。酒販免許を取得し、海外の文献などを読み解きながら、税務署とも何度もやり取りを続けました。
○念願の輸入開始、そしてまた壁
約2年後の2005年、ついに輸入が実現します。
ところが、当時の担当者が甘いお酒は好みではなかったため、ドライタイプのミードを中心に輸入。ドライタイプの味わいが白ワインに近く、蜂蜜感が少なかったせいか、試飲時のお客様の反応はいまいちでした。さらに、知名度が低く、値段が高めだったこともあり売れ行きも芳しくはありませんでした。
○試行錯誤を経て、国内随一のミード専門店に
苦戦していたミードの販売でしたが、お客様の反応を取り入れ、何度も検討を重ねることでこだわりのミードのセレクションを増やし、自社が運営する「蜂蜜専門店ミールミィ」を中心に国内外様々なミードを取り扱ってきました。
その後、「ハリーポッター」の小説や映画、海外の人気ゲーム「スカイリム」でミードが登場したりするなど、コアな層に注目され、ミードは静かなブームになっていきます。特にポーランドミードはその濃厚な味わいと中世ヨーロッパを思わせる雰囲気のボトルが受け、インターネットを中心に根強いファンが増えました。