【BS松竹東急】平成 ゴジラ六番勝負! 11月4日(月)より6夜連続放送! 「平成・VSシリーズ」生みの親 富山省吾プロデューサーが語るその魅力とは?
子供の頃からスクリーン上の大文字で見てきた「田中友幸」のアシスタントとして学んだこと、それは、「ゴジラは怖いけど可愛い」という教えでした。この二律背反こそがゴジラの魅力、そして魔力です。これを座右の銘として、『ゴジラVSデストロイア』まで6本の「平成・VSシリーズ」でプロデューサーを務めました。
アナログとデジタルを融合させた視覚効果が現代のゴジラにも受け継がれている
近年では、庵野秀明監督が手掛けた『シン・ゴジラ』(16)、山崎貴監督による『ゴジラ-1.0』(23)など、それぞれの監督が作家性を全編に込め、創作への熱意と類稀なイマジネーションによって、アート性を高めた素晴らしいゴジラ映画が誕生しています。
デジタルの黎明期に開花した歌舞伎のような外連味(けれんみ)たっぷりの光線や光粒子、金粉を駆使した川北紘一特技監督による特撮は「平成・VSシリーズ」の大きな見どころのひとつですが、そのアナログとデジタルを融合させた視覚効果は、現代にも受け継がれていると感じます。ゴジラが、老若男女、国境、人種を問わずここまで愛されているのは、認知されたキャラクターとしてのゴジラの根源的な魅力によるとも言えるでしょう。