くらし情報『坂本龍一の音楽が魂を揺さぶる、B・ベルトルッチ監督「ラストエンペラー」などオリエント3部作 12月10日、17日、24日 よる7時~BS12 トゥエルビ「土曜洋画劇場」で放送』

2022年11月30日 11:00

坂本龍一の音楽が魂を揺さぶる、B・ベルトルッチ監督「ラストエンペラー」などオリエント3部作 12月10日、17日、24日 よる7時~BS12 トゥエルビ「土曜洋画劇場」で放送

【「あと何回、満月を見るのだろう」―『シェルタリング・スカイ』】
『シェルタリング・スカイ』(1990年)の舞台は、1947年の北アフリカ。米ニューヨークから訪れた夫婦が、砂漠地帯の圧倒的な自然と異文化を前に、過酷な運命をたどる。倦怠期を迎えた2人の関係を見つめ直すはずだったのに、まるで西洋文明のもろさを象徴するかのように壊れていく男女を、ジョン・マルコヴィッチとデブラ・ウィンガーが印象的に演じている。
原作は、ニューヨーク出身の作曲家・作家ポール・ボウルズが1949年に出版した長編小説。モロッコのタンジールで長年暮らしたボウルズは、映画の後半に特別出演し、ラストシーンで、こうつぶやく。
「人は自分の死を予知できず、人生を尽きせぬ泉だと思う。だがすべて物事は数回起こるか起こらないかだ。自分の人生を左右したと思えるほど大切な子供の頃の思い出も、あと何回、心に浮かべるか?4~5回、思い出すのがせいぜいだ。
あと何回、満月を眺めるか?せいぜい20回だろう。だが人は、無限の機会があると思い込んでいる」
ボウルズは、撮影から約10年後の1999年、88歳で死去した。だが、生と死への思索に富んだ彼の言葉は、今も多くの人を引きつける。

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