HiHi Jets猪狩蒼弥、映画初出演で「なんで僕?」から芝居の楽しさをつかむまで【インタビュー】
結構過酷な環境だったんです。現場の皆さんもプロフェッショナルだから僕のことをちゃんとイチ俳優部として扱ってくれて、すごくありがたいことなんですけど、だからこそ現場のピリピリ感みたいなのは肌で感じていました。そのなかで奈緒さんは本当にオアシス(笑)。優しいし、作中ではお互いが唯一の味方だったので、お互いに寄り添える関係が裏でも築くことができました。
演技に関して『もっとこうした方がいい』みたいなやりとりがあったわけでもなく、なんの話したかも覚えてないぐらいの当たり障りもない『兄弟いるの?』みたいな話から、お互いを知っていく作業みたいなものを通してすごく安心しましたね。奈緒さんのすごいところは、支度部屋で話している時こそホンワカした雰囲気になるんですが、部屋を出た瞬間に“先生”になるんですよ。さっきまで奈緒さんだった人が先生になって存在している。僕の中で役に入るということは、集中する、周りを遮断して、オンオフをしっかり切り替えることだと感じていたのですが、先生がそこにいたら僕とこうやってしゃべるだろうなみたいな感じの空気をまとっている。
普通に支度部屋でした話の続きとかを、ちょっと転換で時間かかる時とかにしても、先生と話している気持ちになる。