460坪の土地に、あえて小さな平屋 リビング&ランドリーともに5帖の「家事楽」間取り公開【住人十色】
しかし、「どうしても平屋がいい」と切望した。
それは、妻の実家が広すぎて大変だったことや、夫が陶芸家、妻は介護福祉士として忙しい日々を送っていたためで、あえてわずか25坪の平屋にして、家事や育児を効率よくできる工夫を詰め込んだのだった。
メインスペースは木のぬくもりを感じる17帖のリビングダイニングキッチン。カーテンがない大開口からは、家の中にいても外と変わらない豊かな緑が広がる。その一角にあるのが、5帖のコンパクトなリビング。安価な合板で壁付けのソファーフレームを作り、無印良品のクッションを置いただけの簡易ソファーがある。
一方、思い切って大きく作ったのが約8帖のダイニングキッチンで、背面の大きな扉は収納になる。収納の引き出しにある大量の器は夫が作り、実際に妻に使ってもらい、アドバイスを聞いてから商品化。
この器のおかげで、手抜きでも凝った料理のように見栄えがよくなるのも、家事楽ポイントだという。
ダイニングキッチンのほかに、もう1つ広くとった場所が、家で一番日当たりの良い南側に設けた5帖のランドリールーム。小さな平屋には贅沢なスペースだが、夫妻共働きなので、家事動線を優先した。