くらし情報『『焼肉きんぐ』、後発ながら業界No.1に躍進のワケ “食べ放題=質が悪い”の払拭と“エンタメ”の創出』

『焼肉きんぐ』、後発ながら業界No.1に躍進のワケ “食べ放題=質が悪い”の払拭と“エンタメ”の創出

当時はそのほとんどが、バイキング、ビュッフェ方式であった。ここで同店は「せっかく家族団らんやお友達との談笑など“楽しく”したいところ、いちいち立ち上がってお肉を取りに行くのは興が削がれてしまうのではないかと考えました。ゆえにテーブルバイキング形式。つまり立ったりして会話が途切れることなくテーブルで食べ放題メニューをどんどんオーダーできるシステムにしたのです」。

これが功を奏した。業績は右肩上がりとなり、やがてドリンクバーも廃止。完全注文制にして、誰かが肉やドリンクを取りに行ってその場から欠けてしまうことをなくした。そんな“楽しみ方”をする場であるから、出店もメインターゲットのファミリー層向けに郊外へ。
コース価格も小学生半額、幼児無料など打ち出し、他店との差別化を図ってきた。

またこれには副次的効果もある。バイキング形式だと陳列された商品がしっかり管理されていないのではないか、長く放置されていることもあり、商品のクオリティが低いのではないかという懸念が払拭できたのだ。そして当然のこと、肉にもこだわった。まず肉の仕入先との関係強化を重視した。取引先との関係性があっての商売だと考えているからだ。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.