くらし情報『『焼肉きんぐ』、後発ながら業界No.1に躍進のワケ “食べ放題=質が悪い”の払拭と“エンタメ”の創出』

『焼肉きんぐ』、後発ながら業界No.1に躍進のワケ “食べ放題=質が悪い”の払拭と“エンタメ”の創出

財布の紐が固くなったと同時に、外食がある意味、“特別”なものとなってきた。“特別”だからこそハードルが上がっており、その上がりきったハードルの上で、どれだけの“満足感”を与えられるか、お金を払いたくなる“エンターテインメント性”を提供できるかが重視される。好奇心をそそる商品開発、使う肉の種類の拡大、プレミアム感を出したメニュー構成…さまざまな改革に取り組んできたが、一方で課題も残っている。

現在、大人気店ゆえに、「行っても満席で、結構な時間待たなければいけない」と、通りすがりにふらっと入れるお店ではなくなってしまっていることだ。これが続くと客離れにもつながる恐れがある。ゆえに同店は、web予約のほか、店の前で待たなくてもよく、席が空いたらお知らせが来る順番待ちwebシステムを導入した。これにより店頭で待つストレスからは解放されたが、来店者にとっては同店で食べること自体が一種のレジャーとなっており、“待ってでも楽しみたい”と思ってもらえる商品を提供できるのか、店に寄せられる期待値がさらに上がってしまう現状が皮肉にも垣間見えている。入れ替わりが激しく、盛者必衰の理を体現する飲食業界において、『焼肉きんぐ』はどこまでその勢いを持続できるか。

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