草なぎ剛、舞台は“自分と一番向き合える場所”「日頃の生活や自分の思考を正してくれる」
【草なぎ】でもそれって他の仕事も一緒で、本来そうであるべきなんですよ。人間って、僕なんか特にそうですけど怠け者なんで、楽な方に流されて「うまくいったからいいや」とか思ってたりして。だけどやっぱり舞台をやると、日頃の生活とか自分の思考とかそういうものを正してくれますね。
――日常から変わりますね。
【草なぎ】そうですね。食べるものとか睡眠とかも考えるし、しっかり体力を保つ。僕にとっては、舞台上だけじゃなくて、僕自身が生きていく上で、めちゃくちゃ大事なことをいつも学ばせてくれるというか。そういうところが舞台にはありますからね。
――エンターテイナーとして、舞台上で観客の心をつかむためにやっていることはありますか?
【草なぎ】必死になってたらいいんですよね。お客さんって、うまくいってるものはあまり面白くないらしくて、逆にちょっと失敗とかする方が注目するんです。なんかちょっと間違ってたりしてガタガタしてる感じの方が、身を乗り出して見てくれるような気が僕はしていて。――確かに何かあると、より注目したくなりますね。
【草なぎ】もちろん、下手にやるってことじゃないですよ。必死に食らいついてやってるところが見たいわけで。