顔半分に白斑・アザを持つ女性たちの戸惑いと葛藤、あえて“晒す”ことでコンプレックスを強みに
SNSで初めて素顔を投稿したときには、同級生も『知らんかったわ!』と驚いてましたね」
大学卒業後、憧れの企業へダンサーとして就職したことでまた転機が訪れた。そこで働く条件は「スッピンで活動できること」だったのだ。
「何年もアザを隠してきたので、最初は悩んだんです。それでもダンスを仕事にしたいという気持ちが強くて、エイヤッとスッピンで初出社しました。そしたら、誰もアザのことをジロジロ見たり言ったりしなくて。いわゆる“大人の対応”だったと思うんですが、そのときに気づいたんです。『アザ=ネガティブなものと思い込んでいたのは自分だったのかも?』『コンプレックスで自分を縛ってたのは自分だったのかも?』って」
その気づきは素顔で投稿したSNSで確信に変わった。
「ありのままの自分でいることが、こんなにも人を前向きにできるんだと知ってから、コンプレックスだったこのアザが誇りに思えるようになりました。
他の誰とも違う、私にしかない個性なんだって」
現在RICACOさんのもとには自らのアザがある人のほか、「子どもにアザがある」という親からの相談も多く寄せられるという。
「実は私も1歳のときに1回、小5~中1にかけて5回、レーザー治療をしています。