50周年ハローキティの“リボン”の秘密…平成ギャルよりキティが先? 令和の意外な推しは? 担当デザイナーが明かす
「でも、最初からそうだったわけでもなくて。私がデザイナーに就任した1980年はキティ低迷期で、昔はキティグッズを買っていたという人に『なぜ買わなくなったんですか?』と聞いたら、『いつも同じ商品しかないし、いつも同じ服でおしゃれじゃない』と言われて」
──海外セレブも認めるおしゃれなキティちゃんが…?
「それまでのキティは、小さな子向けのグッズをメインに出していました。だから中学生くらいになると、みんな卒業していったんです。ただ、中には『本当は今でもキティが好き。私たちが持てるグッズを作ってください』とお手紙をくれる高校生の子もいて。だったらキティも進化しなければいけないなと、その頃からトレンドを勉強するために毎日のように原宿に通うようになったんです」
――そうやって進化していったんですね。
「ピンク色のシリーズを考えたときも、当時は『ピンクは赤ちゃんの色だ!』と言われて(笑)。でも、ファッションブランド・MILKのオーナーから『絶対ピンクの時代が来る』と聞いていたので、私には自信があったんですよ。
キャラクター業界としてピンクを牽引していかなきゃと思ったし、何か変えていかないとキティも進化していかない。