50周年ハローキティの“リボン”の秘密…平成ギャルよりキティが先? 令和の意外な推しは? 担当デザイナーが明かす
あとからトレンドに乗るのでは、追っかけになってしまいますからね」
──トレンドを察知しながら、どんどんおしゃれに。ほかにも、時代に合わせたデザインやグッズはありますか?
「当時の高校生が持てるように、流行っていた原宿のDCブランドを象徴するモノトーンデザインを作ったり。ピンクのデザインを出したら、それがOLさんに売れていると聞いてビックリしたこともありました。ならばOLさん用にケータイストラップやケース、PCグッズを作り。主婦に売れていると聞けば、トイレ・キッチンのグッズも作りました」
――では、今のトレンドを取り入れるならどんなデザインに?
「今は昭和や平成の頃のようなわかりやすい流行がない時代。ただ、ファッションは何年かおきにブームが繰り返されるもので、2020年代に入ってからは昭和~平成レトロがトレンドですよね。キティの50周年グッズでも当時のリバイバルデザインをたくさん取り入れたグッズをつくりました。中でも人気なのが、“日焼けしたデザイン”。
海外の方にもよく『どこで買えるんですか?』と聞かれるんですよ」
――日焼けしたデザイン?
「今の子は90年代の日焼けブームを知らないはずだし、日焼けサロンに行く人も少ないのに(笑)。