「私のアイドル像にも影響が…」齋藤飛鳥、【推しの子】アイ役に葛藤 一度辞退も“共通点”見つけ決意【インタビュー前編】
【齋藤】お断りをした後、もう一度オファーしてくださって。制作の皆さんがわざわざ会社に来てくださり、何度もお話しをさせていただきました。その中で、やっぱり1番は熱意ですかね…制作の方たちの【推しの子】に対する愛や情熱がすごく強かったのを感じました。その上で「どうしても齋藤飛鳥さんがいいです」と、言ってくださったんです。その説明の中で腑に落ちたところがあったので、じゃあやってみようかなという気持ちになりました。
――腑に落ちた部分と言うのは?
【齋藤】最初、アイは自分とは全く違う人間で、そんなアイを演じることによって自分がやってきた“齋藤飛鳥”としてのアイドル像にも何か影響してしまうんじゃないかと思っていたんです。乃木坂46を卒業した直後でしたし 自分で客観的に見ても「齋藤飛鳥がこの役を受けるんだ」って驚いちゃうと思うので。
でも、アイはネガティブな部分も持っている子だし、暗いっていうと簡単ですけど、すごく繊細な部分も持ち合わせている人。
そんなアイを実写でスクリーンに描き出したいという意味で、スタッフさん曰く私には陰があるらしく(笑)、「齋藤さんならできると思います」と言っていただき、初めて共感というか共通点を見つけてやってみようかなって思えました。