【推しの子】アイ役・齋藤飛鳥、殺されるシーンは異例の撮影方法 アクア&ルビー子役にも驚き「ボロボロ涙を」【インタビュー後編】
――子役の2人もプロフェッショナルですね…。その殺されるシーンは【推しの子】を象徴する名場面ですが、齋藤さんはどんな気持ちで臨まれましたか。
【齊藤】あのシーンは作品にとっても、アイにとっても大切なシーンだと思うんですけど、監督から「このシーンはすごく大事なので何回も撮ります。多分何回も同じ芝居をやってもらうと思います」とすごいプレッシャーをかけられていました(笑)。実際、撮影方法も特殊で、丸2日間くらいかけていろんな撮り方と場所で同じシーンを撮影したんですけど、スタッフ・キャストの皆さんと一緒にいい空気感をつくれたのでなんとか演じきれました。
――アクアとルビーを演じた子役たちとは、実際に親子のような関係性に?
【齋藤】そうでもない気がします(笑)。アイって母親にはなりましたけど、死ぬ間際にやっと「愛してる」という言葉を言えた。ずっと子どもと楽しそうに接していても、自分の心の中では自問自答してるんじゃないかと思うんです。
本当に私は子どもたちのことが好きなのかなとか、大事に思ってるのかなってずっと悩んでる人だと思うので、これは監督ともすり合わせをしましたけど、母親感がありすぎてもそれはアイじゃない。