アライア回顧展: 美と永遠を追求したクチュリエ 【Nahoのおパリ文化回覧帳 vol. 1】
この展覧会は2007年に、アライア自身が創設したアズディン・アライア・アソシエーションが主催しています。開催場所は、4区にある彼のアトリエ兼住居。スマホで場所を検索したら、BHV(日本でいう東急ハンズのようなお店)のすぐ裏手というからちょっと驚き。というのもこの周辺は賑やかなエリア。私の勝手なイメージではエキシビションが行われる場所というのは、伝統的なオスマン建築が立ち並ぶ閑静なエリアや、サンジェルマン周辺を想像していたから。
実際に訪れてみると、通りからちょっと奥まった場所に位置する展示会場。
喧騒は影を潜め、静かな空間が広がっていました。
この展覧会のタイトルにもなっている、アライアの有名な言葉。
“ JE SUIS COUTURIE " - 「わたしはクチュリエ」。
Couturier (クチュリエ)とは、デザインを描いて、自分でパターンも引き、裁断も縫製も全ての工程を行うデザイナーのことを言います。バレンシアガを創設したクリストバル・バレンシアガも、数少ないクチュリエの一人だったと言われています。