アライア回顧展: 美と永遠を追求したクチュリエ 【Nahoのおパリ文化回覧帳 vol. 1】
展示作品は1981年から2017年までの、主に白と黒のドレスにフォーカスされ、
選りすぐられた41点のコレクションで構成されています。
80年代に発表されたギリシャ風のミニドレス、同時代を彩ったボディコンシャスなアイコン的作品。
2017 FW 最後のオートクチュール・コレクションで発表されたドレス。
レッドカーペットでしかお目にかかれない様な、圧倒的な曲線美で存在感を示すドレス。無駄を排除し、デザインとシルエットだけで、ここまで力強い表現が出来るのかと感銘を受けました。また、服が究極の肉体美そのものを表現しているかのようでした。
全作品、どれもこれも息を呑む美しさに、魅了されたひと時でした。
この完璧とまで言える美しさを表現するために、多くの人々が関わり合い、そこに指揮をとる人が居て、着る人が居て、観客が居る。多種多様な構成要素から一つの作品が出来上がる様は、まるで映画のようだと感慨深く思ったのです。