益子春の陶器市レポート【作家編】 陶器市で訪ねたい、おすすめ作家リスト
陶器市ではメインストリートから少し離れた「陶芸村」で出店しています。
ダイナミックでアーティスティック、詩的な世界観/能登実登利さん
前出の成井恒雄さんに1973年に師事、その3年後に独立・築窯された能登実登利さん。
その作風は、師匠である成井さんに通じるものがあるように感じます。
能登さんの作品は、自由で大胆。民藝というよりも、アートに触れているような感覚があります。独自の発想を落とし込み昇華させたダイナミックな作品は、歪みや雑味を含んだトータルの存在感に圧倒されます。
もちろんそこには豊かな感性と熟練の職人技術が集約されているのは言うまでもありません。
かと言って使いにくさは無く、暮らしに寄り添ってくれる懐の深さのようなものも感じます。
個人的には「月」や「空」、「風」、「雨」などの漢字が描かれたシリーズがお気に入り。
どこかロマンティックで詩的な世界観に浸れます。
陶器市では「じゃりん小径」