益子春の陶器市レポート【作家編】 陶器市で訪ねたい、おすすめ作家リスト
(ちなみに秋の陶器市では茶屋雨巻での展示を開催予定です。)
暮らしに、食卓に寄り添う、やさしいうつわ/田尾明子さん
筆者のうつわ所有数で言ったらナンバー1かもしれない、田尾明子さん。
1985年に愛媛県砥部で修行した後、92年に益子で修行、96年に築窯、独立されました。
田尾さんの作品は、手が込んでいるのに、素朴であたたかな佇まいで、益子焼らしい包容力があると言うのでしょうか。そこに女性作家ならではの繊細さも持ち合わせていると感じます。
織部や藁灰釉、粉引など、確かな知識と技術なくして生み出せないであろう多彩な表情の作品が並び、どれも色味と質感が美しく、まず目で見て楽しめます。
それでいて手にするとなじみが良く、軽すぎず重すぎず、ちょうど良いのです。
もちろん料理も映え、使い勝手が良く日々の暮らしに溶け込みます。
それに加え、良心的な価格設定にも驚かされます。
素人の筆者にもわかるほどコストパフォーマンスが高く、そういったところにも毎度感動し、つい手に取りたくなってしまうのです。