イギリスの馬たちが、何年もかけて私に教えてくれたこと。【my lovely simple life in London vol.10】
そんな、かれこれ20年も私の心のよりどころだったウイローツリーも、土地の持ち主が心変わりをした…ということだけで、その門を閉じる事になった。
スクールでは何十年ものあいだ、身体の不自由な子たちのレッスンも、騎馬警察のトレーニングも行われていて、土地のみんなに愛されていたスクールだっただけに沢山の人から惜しまれた。私もここで何頭もの馬に乗り、世話をして、涙もでないほど悲しい想いをして「見送り」ながら、 いろんなことを経験した。
今は、最愛のエドワードというここ6、7年の付き合いになる生粋のやんちゃなアラビアンホースに会いに、ジャンの新しいコテージに行っている。スクールの馬たちのうち、大きな馬たちはジャンのコテージのヤードに落ち着き、その他の馬は郊外のフィールドでリタイア生活をしているのだ。
レッスンは、ロンドンの東部郊外にある大きな乗馬スクールにいって受けている。さすがにここは、人種のるつぼのロンドンにあるだけあって本当にいろんな国の人が来ていて、雰囲気もオープンだ。「私のいっている事わかる?もし早口すぎたらいってね」