フェーヴ作家『misaki takeuchi』- フランス伝統菓子ガレット・デ・ロワの中にひっそり、小さな幸運のモチーフ。【Creation by Ladies -Vol.6-】
フェーヴはフランス語で誕生の意味を持つ、「そら豆」の意。前述の通り、キリストの誕生を意味している。
フェーヴが登場する前は、本物の豆を入れていたそうだ。豆といえば冬至のシンボルで、春に成長する最初の野菜。
冬至と言えば1年で一番日が短くなる日だが、別の言い方をすればそれ以降は日照時間がどんどん長くなるということでもあり、光が世界に戻ってくる象徴でもあった。
きっといにしえの時代のフランス人たちは、長く厳しい冬を乗り越えてもうすぐ訪れる春への期待を、ちいさなフェーヴに託したことだろう。
ガレット・デ・ロワを家族や友人などと皆で切り分けて食べ、フェーヴが当たれば、その人が王様orお姫様!
紙の王冠を被って王様のように振る舞うことができ、その一年幸運が続くと言われている。
— 「お菓子を作ることが好きな母とカフェを営んでいました。
当時陶芸を学んでいた私は、ケーキの中にフェーヴという可愛らしい陶器のアイテムを入れるフランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」