開催レポ!五感を刺激するアート巡り「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2020」のサテライトイベント「ARTISTS’ FAIR KYOTO2020 : BLOWBALL」
では、横浜美術大学を卒業した高橋美衣の作品が展示された。高橋は元々、乾漆の技術を用いて作品を制作していたが、だんだんと漆の素材感よりも、造形的な方向へと興味のベクトルが向いていく。漆以外の素材にも触れるようになり、今回の展示では主にテラコッタや石膏を用いた新作が並んだ。スペースのオーナーである矢津吉隆は、高橋についてこう語る。「形に対するこだわりがとにかくすごい。絵に描いて形を決めて、そこに向かってつくるのではなく、触ってつくっていく中で形を追求していく。そうして、抽象的でユニークなフォルムを生み出しています」。
「Allscape in a Hall」
日程:2020 年2 月28 日(金)-3 月1日(日)※会期を変更して開催。
会場:スプリングバレーブルワリー京都 洋館
URL:https://www.springvalleybrewery.jp/pub/kyoto/
Photo:前端紗季
文化財級の貴重な築約100年の洋館で、通常非公開となっている「スプリングバレーブルワリー京都 洋館」。この場所では、髙木遊がキュレーターとなり、人工知能を用いた作品を制作するアーティスト立石従寛と、サウンドアーティスト小松千倫、三者の協同により作品がつくり上げられた。