『アヒルと鴨とコインロッカー』『ゴールデンスランバー』チームの最新作『ポテチ』が、第4回沖縄国際映画祭・長編プログラムPeace部門でワールドプレミア上映され、キャストの濱田岳と木村文乃が舞台あいさつを行った。
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本作は、東日本大震災直後に企画・製作され、震災後の仙台でオールロケを敢行した映画。主演の今村を演じた濱田は「僕たちはいつもどおり、面白い映画を作ることしかできないと思ったんです。震災後の仙台が舞台ですが、元気な仙台、ほっとできる映像をカメラにおさめています」。あたたかな気持ちになれるはずと、笑顔でコメントした。また、「中村組は僕にとって居心地のいい場所。この映画は一週間で撮ったんですが、一週間ふざけどおしました(笑)」と語るように、濱田は中村監督作品にはお馴染みの俳優。一方、共演の木村は今回が中村組に初参戦となり、「本当に素敵なチームです。
お互いが励ましあって、笑いあっている楽しい現場でした」と印象を語った。
この映画の原作は、伊坂幸太郎の13冊目の中短編集『フィッシュストーリー』のなかの中編『ポテチ』。同じ生年月日に生まれた今村と尾崎は、26年後、空き巣を生業とする凡人とプロ野球のスター選手という別々の道を歩いていたが、見えない力によって引き寄せられていく。