「井浦新」について知りたいことや今話題の「井浦新」についての記事をチェック! (1/12)
高橋一生と井浦新。二人の佇まいは、どこか似ている。静かに、訥々と語らうその話しぶりは哲学者のように慎み深く、喧騒から身を置くようにささやかな日常を愛でる生き方は、なんだか詩人のようだった。芝居を愛し、芝居に愛された二人が映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』で共演する。高橋が演じるのは、キャリアを代表する当たり役の一つとなった岸辺露伴。井浦は謎の男・田宮役でシリーズ初参戦を果たす。誰もが見たかった貴重な初共演は、どんなケミストリーを起こしたのだろうか。一生くんとのお芝居は、映画の神様が与えてくれたギフト高橋一生にとって井浦新は、共演する前から「僕が好きだなと思う芝居をされる方」だった。「毎回作品を見るたびに、新さんの演じている役をまるごと好きになってしまうんです。この気持ちの源泉は何から来ているのだろうとご一緒する前から考えていたのですが、やはり居住まいもさることながら、新さんの根本的な人間性みたいなものに端を発しているんじゃないかなと。現場でも、新さんの人としての奥行きや奥ゆかしさが役の端々に投影されていくのを日々感じていて。新さんの作品への臨み方に対し畏敬に近いものを感じながら、お芝居をさせてもらいました」(高橋)そう惜しみないリスペクトを向けると、井浦もまた高橋に対して「なんでもできる俳優さんという印象がありました」と応える。「もちろんそれは単に上手いという意味ではありません。そんな言葉ではカテゴライズできないものが一生くんにはある。それはなんだろうと考えていたのですが、今回お芝居を交えてみて、彼は役の外側ではなく内側を描こうとしている。血を通わせた人間として役を生きることができる人だからなんだなと腑に落ちました。一生くんが演じた岸辺露伴は漫画の登場人物です。だけど、一生くんが演じると、ちゃんと生きている人間としてそこに立っているのがわかる。キャラクターではなく、露伴という人間が目の前にいるという感覚は、僕にとっても心地の良いものでした」(井浦)役として対峙する時間は、二人にとって至福のひとときだった。「一生くんとのお芝居はドキドキするんです。何が飛び出してくるんだろうとハラハラする。でも、心配はまったくなかったです。二人の芝居場で何が起きても、それは映画の神様が与えてくれるギフトだから。僕はもうワクワクしながら心地良くやらせてもらいました」(井浦)「新さんとのお芝居は重ねれば重ねるほど、いろいろと感じ取れるものがありました。新さんが普段どういうことを感じられて、どういう思いを持っていらっしゃるのかが、お芝居を通して透けて見えるんです。僕は普段そういう見方をしながらお芝居をすることはないので、新さんが特別なんでしょうね。エキサイティングなシーンもあるんですけれど、人って素敵だなと思いながらお芝居をしていました」(高橋)自分の生活でカツカツになっていたら、誰も作品を愛せない本作の舞台は、水の都・ヴェネツィア。邦画史上初のオールヴェネツィアロケによる現地のチームとのクリエイティブは、高橋と井浦に様々な気づきをもたらした。「ヴェネツィアのみなさんは陽気で、人のことが好きなんです。関西の人のようなノリでコミュニケーションをとってくださいますし、みんな朝はエスプレッソを飲まないと始まらない(笑)」(高橋)「そして休憩を必ず1時間とる。そのときに出される食事が必ず温かいんです。どれだけ撮影が大変で疲弊していても、温かい食事をとって、エスプレッソを飲めば、また頑張れる。あの温かい食事は、きっと人に対する思いやりの表れだと思うんですね」(井浦)「あと、現地のスタッフのみなさんは労働時間が決まっていて、それを過ぎたら必ず引き上げるんです。ある日、その先どうしても撮らなければいけないシーンがあったので僕たち日本のスタッフのみで続けたことがあったのですが、現地のみなさんはバーで飲みはじめていて笑顔で送り出してくださったんです(笑)。しかもそれが嫌味にならない。素晴らしいなと思いました」(高橋)「ディスカッションにおいても、自分たちの譲れないところは主張しつつ、相手への敬意を忘れない。だから話し合う中で、徐々に認め合い許し合い、各部署が一体になっていくんです。どんどんいいチームになっていくさまを、俳優部という一歩引いた立場から見ることができて良かったし、奇跡的な現場に居合わせているんだなと思いました」(井浦)「人権という視点から見ても、とてもいい環境でした。やっぱりスタッフのみなさんが尊重されていればいるほど、作品に愛を向けられるのだとわかりました。自分の生活でカツカツになっていたら、誰も作品を愛せない。作品を愛する余白が与えられる現場というのは本当に素晴らしいなと実感しました」(高橋)「ありがたい経験でした。アメリカやヨーロッパではこれがスタンダードなんだと知ることができた分、日本の撮影環境ももっと良くなる伸びしろがあるのだと励みになりましたしね」(井浦)「いいところもあれば、ここはちょっと違うなと感じるところもあった。比較することで、より日本の撮影環境の課題も明確になった気がします。俳優として、そういう現場を経験できたことは、とてもいい学びになりました」(高橋)「良かれと思って」という善意が人を追いつめることもある誘われるように訪れた教会の懺悔室で、岸辺露伴は日本人男性・水尾の告白を聞く。25年前、水尾は差別に晒されながらも、肉体労働に汗を流し、なんとか糊口を凌いでいた。そんなある日、水尾は、助けを求める浮浪者・ソトバを誤って死なせてしまう。本来は、同じ日本人として異国の地で生きる辛さを分かち合えるはずだった。だが、自分より貧しく哀れなソトバに対して芽生えた加虐心が、悲劇を招いた。なぜ人は自分より弱いものに対し、攻撃的になってしまうのか。高橋は「その人の置かれた環境や、生活してきた背景によってそうなってしまうことは往々にしてあるんじゃないかな」とささやくように切り出した。「その逆も然りだと思うんです。自分が辛い目に遭ったから、同じことは絶対に他の人に繰り返さないという人もいる。どちらに転じるかは、その人の人間性もありますけれど、どういう状況にいるかのほうが大きくて。人は、どちらにでもなり得るものだと僕は思います。それに、僕はむしろ人の感情にはもっと難しいことがある気がしていて。それが、『良かれと思って』です」(高橋)相手のためを思って。純粋な親切心で。そんな優しさが、オセロのように反転する。「自分と同じようになってもらいたくないからという一心で必死に指導や教育を施すけれど、結果的にそれが自分がされて嫌だったことと同じになっているときがある。悪意だけが攻撃のきっかけになるわけじゃない。善意が人を追いつめることもある」(高橋)劣悪な環境から抜け出した人間が、自分と同じだけの努力を他者に要求したり。あるいは、苦労を知っているからこそ必要以上に甘やかしたり。過程は真逆でありながら、どちらも相手のためにならないという着地に至るケースが、世の中には溢れ返っている。「だから僕は何もしないことがいちばんいいんじゃないかと思います。僕の経験則上、自分がされて嫌だったことを、他の人が回避できるよう、ついあれこれ言葉をかけたところで、結局同じ轍を踏んでしまうこともある。冷たいと思われても、何も行動を起こさず、黙って見ていることが結果的に良かったりするんですよね」(高橋)一方、井浦は、原作者・荒木飛呂彦の描くこうした人間の暗部に関心を抱いた。「荒木先生の作品は刺さる台詞がたくさんありますが、それと同じくらい登場人物の何気ない表情や立たされた立場がすごく生々しいところに特徴があると思っています。ソトバにしても水尾にしてもそうです。人間のどろっとした本性や、追いつめられたときに出てしまう人間の野性的な部分が彼らを通して描かれている。確かにそこは人間の薄汚さではありますが、その人間らしさが一周回って僕には素敵に思えたんですよね」(井浦)誰もが聖人君子であれたら、この世の中はどれほど美しいだろう。しかし、人間は無心に咲く花のようには生きられない。妬み、嫉み、騙し、陥れ、もがく姿にこそ人間の業がつまっている。「人には見せたくない人間の奥底や闇を描くことで、小さな希望の光や明るい景色をほんの少しだけ感じ取れる。そこが、僕が荒木先生の作品が好きな理由の一つです。このお話を読んでいても、登場人物のしたことがいいか悪いかは置いておいて、彼らの人間臭さに、どこかほっておけないようないとおしさを覚えました」(井浦)ヴェネツィアでは、毎日同じ道を写真に撮って記録していました最高の幸せは“最大の絶望”を連れてくる。本作には、そんな惹句が添えられている。井浦新は、どんな瞬間に無上の幸せを感じるのだろうか。「あのときのあれがというよりも、そうした幸福な思い出を積み重ねた今この瞬間が幸せだなと思いますし、そうでありたいと思います」(井浦)本作の撮影のために過ごしたヴェネツィアでの日々もまた井浦にとっては忘れられない幸福な時間だった。「朝の5時入りだろうが、夕方入りだろうが、必ず15分歩いて支度場に向かうのですが、その道中の景色が僕にとってこの作品を表す景色になっています。雨が降っていて、空はグレーなんだけど、石畳はきらっと輝いていて。誰も人がいない道を黙々と歩く。この瞬間がすごくいいなと思って、同じ道なのに、毎日写真に撮って記録していました」(井浦)運河と水路が街中をめぐり、華やかでありながら閑静なヴェネツィアの息遣いが、井浦を魅了した。「現地では自炊もしていました。お味噌を日本から持っていっていたので、現地で野菜を買って味噌汁をつくってみたのですが、なんか違うんですよね。トマトも、同じトマトのはずなのに、ヴェネツィアで食べたトマトはめちゃくちゃおいしくて、なんでだろうと考えたり。そんなふうに過ごす毎日がいとおしくて。このままずっと撮影をして、この街でみんなと暮らせたら、どれだけ幸せだろうと思いました」(井浦)一方、若き日に犯した「あやまち」が「呪い」となってつきまとう恐怖が本作では描かれている。産声をあげたその日から今日に至るまで、一度も罪を犯さずに生きてこられた人間など、きっといないだろう。罪とはどれだけ時間が経っても許されないものなのか。あるいは、いつか許される日が訪れるのか。高橋一生は言う。「許すと忘れるって、とても近いのかな」と。「たとえば、血脈であるとか、自分の近しい人たちが傷つけられたら、その憎しみは忘れがたいものとして存在し続けると思うんです。でも、同じ傷をまったく関係のない人たちが誰かから負わされたとして、同じようにずっとその罪を憎み続けられるかといったら難しいかもしれない」(高橋)今日も、テレビやニュースサイトは凄惨な事件で溢れている。そのすべてに怒り、胸を痛めていては、いつしか自分の心まで壊れてしまう。動作の重くなったパソコンをクリーンアップするように、人は忘却によって精神の健全を保っている。「ただすごく難しいのが、許してはいけないこともあるはずなんです。けれど、年々忘れられるスピードが早まっているような気がしていて。忘れられることが許されることに近いのであれば、こんなふうにどんどんいろんなものが忘れられていく現状が本当にいいことなのだろうかと、ちょうど最近そんなことを考えながら生きています」(高橋)誰かが幸福の絶頂にいるとき、別の誰かが不幸のどん底でのたうち回る。それが、人間のつくった社会だ。そして、まるで騙し絵のように幸福の影に不幸は潜んでいる。どうか自分だけはここから転げ落ちませんように。そうねだる代わりに、下手くそな曲芸もどきで神様の機嫌をとる。哀れで、愚かで、強欲な人間の罪と罰が『岸辺露伴は動かない 懺悔室』には描かれている。『岸辺露伴は動かない 懺悔室』5月23日(金)より全国公開撮影/堺優史、取材・文/横川良明(高橋一生)ヘアメイク/田中真維(MARVEE)スタイリスト/秋山貴紀[A Inc.](井浦新)ヘアメイク/山口恵理子スタイリスト:/上野健太郎
2025年05月23日俳優・井浦新が15日、自身のインスタグラムを更新し、永山瑛太とともに参加した写真展「GR Anthology -16の視点-」のトークイベントの様子を報告した。【画像】井浦新が原作者からのサプライズに感無量!?「その後の記憶がありません」井浦は「写真を撮るのもカメラを買うのも…そこには純粋に《好き》しかない世界」と綴り、写真への深い愛情を語った。また、永山とのトークについて「まったく違う眼差しと深い共鳴」と表現し、豊かな時間を共有したことを明かしている。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 投稿には「好きしかない世界に大好きな瑛太さんとのトークイベント」「楽しい時間をありがとうございました!」などの声が多く寄せられた。イベントはGR SPACE TOKYOで6月9日まで開催されている。
2025年05月15日5月23日公開の映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』のジャパンプレミアが12日、都内で行われ、高橋一生、飯豊まりえ、戸次重幸、井浦新、渡辺一貴監督が登場した。荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ『岸辺露伴は動かない』を原作とする劇場版第2弾の本作。高橋一生主演でドラマ化され、2020年より第3期まで放送されて人気を博し、その反響を受けて製作された劇場版第1作『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(2023年公開)がヒットを記録した。それに続く本作は、原作で人気のエピソード『懺悔室』を実写化。全編ヴェネツィアロケを行い、『岸辺露伴』史上最大スケールで描かれている。2020年放送のドラマ版第1期から岸辺露伴を演じている高橋。冒頭で「高橋一生役を演じさせていただきました岸辺露伴です」と観客を笑わせながら「見どころはやっぱりポップコーンバトルでしょう。ポップコーンバトルからの後半のバトルも原作にはないところではありますが、とても白熱しているところなので、そういったところを観ていただければと思います」と観客に訴えた。○荒木飛呂彦作品への出演にプレッシャー高橋の妻で、劇中ではプライベート同様に編集担当として露伴の相棒的な存在の泉京香役を演じた飯豊は「全編ヴェネチアオールロケという貴重な経験をさせていただきました。共演者の皆さん、そしてイタリアの現地スタッフの皆さんとモノづくりができたことは私にとって掛け替えのない経験になりました」と満足げ。注目して欲しいシーンについては「この作品の大きなテーマでもある幸せです。私が演じる泉くんが自分の意見を言葉にする場面があり、彼女の持つ明るさとその裏に邪悪さに演じながら驚かされました。それぞれのキャラクターの幸せの形にも注目して観ていだけたらうれしいです」とアピールした。本作から『岸辺露伴は動かない』シリーズに登場した井浦と戸次。井浦は懺悔室で露伴に自ら犯した罪を告白する謎の男・田宮、戸次は田宮が告白する恐ろしい話の鍵を握る浮浪者・ソトバを演じている。ともに漫画『ジョジョの奇妙な冒険』を含め荒木飛呂彦作品を読んで青春時代を過ごしたこともあり、出演を喜んだという。戸次は「『ジョジョの~』に限らず荒木先生の作品で大人になった自覚があるので、今回のお話は本当にうれしかったです。同時にすごいプレッシャーも感じましたが、うれしさの方が勝ったかな」と告白。井浦は「5年間作ってきた一座に自分がどう入っていけるのかと、最初は模索していました」とドラマ版から演じているキャストやスタッフの輪に入っていけるか心配したそうだが、「本読みの時からウエルカムな空気で受け入れてくれたことで肩がほぐれました」と安堵したという。続けて「ベネチアに行った時は合宿をしている感じだったので、助け合ったり励まし合ったりしました。お2人(高橋と飯豊)は出番がない時も見に来てくださったりして、自分もつい見に行っちゃいました。すごく良い座組の中でやらせてもらって幸せだったし、温かいチームでした」と高橋らの気遣いに感謝した。そんな2人について高橋は「5年前から一緒にいたんじゃないかなというお二方(笑)。見事に世界観に馴染まれていました。何よりも俳優としての技量がそうさせているんだと思いますね。とても感動しながらヴェネチアで撮影していました」と絶賛。飯豊も「戸次さんとは以前にも何度か共演させていただきましたが、毎回全く異なる役を演じていてその幅の広さに驚かされました。失礼を承知で言うと、(今回の役は)戸次さんか分からないぐらいで、浮浪者の役を全身で生きていらっしゃって、まるで漫画の世界から飛び出して来たような説得力がありました。井浦さんとは今回初めましてでしたが、ジョジョ愛がある感じで良い意味でオタクがいると思って心の中でガッツポーズをしました。本当に命を賭けて作品に向き合ってくださってものすごくうれしかったし、お2人が出演してくださったことでこの作品に大きな力を与えてくださいました」と感謝していた。映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』は、5月23日より全国公開。
2025年05月13日俳優の井浦新が28日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】井浦新が山梨の桃農家さんを訪問!ドラマ撮影の思い出の場所「辺塚だいだいの花摘み -2days in 南大隅町-」と題し、鹿児島県南大隅町の「辺塚」で行われた花摘みイベントの様子を報告。辺塚だいだいは古くからこの地に自生する希少な柑橘で、守り続けるために大切な花摘み作業を、120名を超える有志たちとともに無事に終えたことを喜びとともに綴った。摘み取った花はすぐに蒸留され、「辺塚だいだい蒸留水」として参加者の手に渡ったという。「仲間と共に明るい未来と優しい循環をつないでいきたい」と、心温まる想いを投稿している。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 この投稿には「自然に囲まれてすごく素敵な時間〜❤️」「ネロリの花の香りに包まれるだけで心の健康が保たれそう」「2日間とても良い天気☀️で良かったですね!」といったコメントが寄せられている。
2025年04月28日俳優の井浦新が31日、自身のインスタグラムを更新。【画像】井浦新、"電撃舞台挨拶"を敢行!若松孝二監督への熱い想い白いセットアップに赤いバンダナを合わせたスタイリッシュな姿で、映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』に関する取材に臨んだことを報告した。「ヴェネツィアで岸辺露伴の世界に全身で浸っていた日々を思い起こし、また幸せな気持ちになりました」と振り返り、作品への深い思いを綴った。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 ファンからは、「真っ白いセットアップ着た新さんは、まるで白い王子様みたい」「白スーツの新さん、とても素敵です」「モデルARATAですね」といった絶賛の声が殺到。映画の公開を待ち望む声とともに、多くのいいねが集まり、井浦の洗練された存在感がファンの心を惹きつけた。
2025年04月01日「Kruhi」最新作4月25日に発売俳優の井浦新氏が手がけるナチュラルコスメブランド「Kruhi(クルヒ)」より、“落とす”と“満たす”に着目した新商品2種が登場。ジェル状メイク落とし「THE FACE CLEANSE(ザ フェイス クレンズ)」(税込5,445円)と二層タイプの美容液「PURITY HARVEST LAYER SERUM(ピュリティ ハーベスト レイヤー セラム)」(税込13,200円)が、2025年4月25日に発売される。和の植物パワーが溶け込んだクレンジング&セラム「Kruhi」では、米の副産物である「米ぬか」や「ユズ」、「ツバキ」、「トドマツ」など、国内の未利用資源を中心とした植物原料を用いたスキンケアを展開している。最新作の1つ目「ザ フェイス クレンズ」は、米ぬか由来の保湿成分「米胚芽油」と天然のクレイ成分「ベントナイト」を配合。クレイが頑固な汚れは吸着して落としつつ、うるおいはしっかり残して洗い上げる。一方の「ピュリティ ハーベスト レイヤー セラム」は、トドマツ蒸留水、チャ蒸留水などをベースにイノシトール1%を配合した2層式セラム。和の植物の恵みが肌に溶け込むようになじみ、角層までうるおいで満たしてくれる。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:報道用資料
2025年03月29日高橋一生と飯豊まりえが共演する映画『岸辺露伴は動かない懺悔室』に井浦新、玉城ティナ、戸次重幸、大東駿介の出演が決定。特報映像も到着した。相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を備えた人気マンガ家・岸辺露伴が遭遇する奇怪な事件に立ち向かう姿を描いた、大人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれた傑作スピンオフ「岸辺露伴は動かない」。高橋を主演に迎え、2020年からドラマ化、そのチームが再集結した映画版第1作目『岸辺露伴ルーヴルへ行く』は興行収入約12.5億円の大ヒットとなった。本作は、漫画シリーズの記念すべき最初の作品で、ファンの間で屈指の人気を誇る伝説的なエピソード「懺悔室」を、邦画初となる全編ヴェネツィアロケにて撮影、史上最高スケールで完全映画化。井浦が、ヴェネツィアの教会を訪れた露伴に「懺悔室」で自らの犯したあやまちを告白する謎の男・田宮。玉城が、ヴェネツィアの迷宮に露伴が迷い込むきっかけとなる仮面職人のマリア。戸次が、田宮が告白する恐ろしい話のカギを握る浮浪者・ソトバ。大東が、ソトバを死なせてしまったことで、不気味なほどの幸運に襲われる呪いをかけられてしまった水尾を演じる。映像では、露伴が現地に合わせたイタリア語でヘブンズ・ドアーを行使する場面や、田宮が静かに露伴に語りかける姿、本心の見えない不敵な笑みを浮かべるマリアや担当編集・泉京香(飯豊)の姿も収められている。コメント井浦新小学生の頃から読み続けている荒木飛呂彦先生の作品群。今の自分を形成する上で様々な影響と学びを受けて育ち、今も愛読し続けている特別なものです。星の数ほどマンガ原作の映像作品はありますが、私にとって荒木先生作品に参加することは、ただ嬉しいだなんて簡単には言いがたく、覚悟の意味も度合いも変わってきます。と同時に、言葉では表すことのできない大歓喜にも襲われています。共演したキャストの皆さん、そして監督を始めとするスタッフの方々からも、現場では同じ様な想いが伝わってきていました。原作への愛に満ちた全身全霊の魂のぶつかり合いと、イタリアのスタッフの方々と心を通わせ支え合った敬意溢れるクリエイションが、撮影地のヴェネツィアで毎日繰り広げられる幸せ。俳優という生業を続けてきて本当に良かったと感じる瞬間が、この作品にはたくさんありました。早朝まだ誰もいない路地を歩いて支度場へ向かい、舟に乗り現場へ渡り、岸辺露伴の世界に生きる。それをひたすら繰り返し暮らしながら撮影した日々は、全てが大切な心の風景として刻まれています。愛と敬意でつくられた奇妙な物語から湧き上がる人間讃歌を、皆さんにスクリーンで覗き観していただける日が待ち遠しいです。玉城ティナ家族。それは私にとって、生まれた時からそこにあった存在。今回の撮影を通じて、その意味を改めて考え直し、自分なりの答えを見つけることができました。宿命と運命の違いとは?幸せとは何か?ヴェネツィアの街でマリアとして立つとき、仮面やステンドグラス、陽の光までもが問いかけてくるようで。それに精一杯応えようと挑んだ日々でした。「岸辺露伴は動かない」シリーズの原点ともいえる作品に参加できたことを心から嬉しく思っています。皆さん、本当にありがとうございました。この作品が、あなたにとって何を残すのか――とても楽しみです。戸次重幸個人的に愛読させていただいている荒木飛呂彦先生原作の作品に出演!本当に光栄です!全編ヴェネツィアロケという贅沢な撮影も、夢のようでした。今回私は、スマホが顔認証してくれないほどのメイクをして臨んでいます。一つ心配事として、この情報解禁がなければ、この作品に私が出演していると誰も気付かないのでは?という不安があるほどです(笑)。ただそれでも良いと思える程、役と作品に対して「これでもか!」というほど、拘らせていただきました。主演の高橋一生さんを筆頭に素晴らしい共演者の皆様、そしてスタッフの皆様の「熱意」と「作品愛」も素晴らしく、ぜひ多くの皆様にご覧いただけることを願っております!大東駿介原作、ドラマのファンとして、岸辺露伴シリーズのルーツである『懺悔室』に参加出来ることを心から嬉しく思います。僕としては日々壮絶なシーンの連続で、心を鎮めるために夜な夜なヴェネツィアの街を歩いていましたが、気付けばロケ地に足を運んでしまい、この美しい景色の中最高の環境で、逃れられない水尾の呪縛に身を置けることに、ゾクゾクとした心地良い幸福感を味わってきました。臓の奥から感情を吐き出して作品に残してきましたので、是非劇場でご覧頂きたいです。『岸辺露伴は動かない懺悔室』は5月23日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:岸辺露伴は動かない懺悔室 2025年5月23日より全国にて公開© 2025「岸辺露伴は動かない懺悔室」製作委員会 © LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
2025年01月27日俳優の井浦新が12日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】井浦新、「感謝あふれる一年」を振り返る投稿でファンにメッセージ「日本産のモミの木であるトドマツに逢いに北海道の道北に位置する下川町へ行ってきました」と綴り、複数枚の写真をアップした。北海道でトドマツに関わる人たちとの素敵なご縁と学びがあったと明かし、雪の中ではしゃぐ姿を公開した。続けて「花が咲く新緑の頃にまたトドマツの森へ行きたい」と綴り、季節が変わった時に見せるトドマツの姿もまた風情を感じられるのかもしれない。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 この投稿にたくさんのいいねが集まり、「井浦さん、素敵な銀世界のお写真ありがとうございます」「2枚目以降からお茶目で可愛い井浦さん最高です」といったコメントが寄せられた。
2025年01月12日女優の板谷由夏が12日、自身のインスタグラムを更新。【画像】井浦新&板谷由夏、“時の人”賞に輝く!夫婦役再会でファン熱狂出演中の新ドラマ「アンサンブル」で弁護士事務所の所長を演じることを明かし、「弁護士事務所の所長を演じる年齢になりました、、しみじみですのよ」と感慨深い思いを綴った。投稿では、共演者について「ヤングなみなさまに囲まれて楽しく撮影しています」と現場の雰囲気を紹介し、撮影現場の温かな空気が伝わる内容となっている。 この投稿をInstagramで見る 板谷由夏(@yukaitaya)がシェアした投稿 ファンからは、「初回が待ちきれない!」「撮影の楽しさが伝わってきますね✨」「由夏さんの所長役、楽しみにしています!」といった期待の声が寄せられた。日本テレビの新ドラマ「アンサンブル」は、期待感を煽るキャスト陣とストーリーで話題沸騰中。第1話放送まであと少し。板谷由夏の新たな挑戦に注目が集まっている。
2025年01月12日俳優の井浦新が3日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】俳優・井浦新が海外の撮影から帰ってきたことをファンへ報告!新作映画の撮影風景を公開。「現場の空気が濃密」「感謝の日々」とシンプルながらも作品への想いを込めた投稿に、多くのファンが反応している。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 ファンからは「撮影頑張ってください!」「井浦さんの作品、毎回楽しみにしています」「佇まいが絵になる」といった応援の声が続出。さらに「新作映画、期待しかない」「映像からも熱量が伝わる」といった期待のコメントも寄せられた。現場の写真一枚でも存在感を放つ井浦新。投稿の度に作品への期待が高まる俳優として、次の一手にも注目が集まっている。
2024年12月04日俳優の井浦新が1日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】俳優・井浦新が新春ドラマに「あたたかな優しいホームドラマ」とPR主演は松たか子「ただいま海外での撮影から帰国しました東京都美術館で今日まで開催の田中一村展に最終日滑り込み一気に日本帰ってきた〜〜てなった素晴らしい展覧会でした✨☄️奄美の田中一村記念美術館にまた行きたくなるなぁ」と綴り、2枚の写真をアップ。サングラスをかけカメラを片手にポーズを決める写真を公開した。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「新さんおかえりなさいー!長旅お疲れ様です日本食楽しんでください♩」「おかえりなさい。またお会いできるのを楽しみにしています。」など多くのコメントが寄せられている。
2024年12月02日2024年11月28日、モデルで俳優の菜々緒さんのスタッフがInstagramを更新。菜々緒さんと、俳優の井浦新さんが出演している、テレビドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日)のオフショットが公開されました。菜々緒と井浦新が出かけた場所は?『無能の鷹』で、圧倒的な『デキるオーラ』を醸しながらも、まったく仕事ができない無能な新入社員である、鷹野ツメ子を演じている、菜々緒さん。同月22日に放送された第7羽(話)では、井浦さん演じる、優しすぎて後輩を怒れない上司の鳩山樹が、鷹野と1か月間ともに行動するシーンが放送されました。その時、2人が訪れた場所とは…。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る 菜々緒マネージャー(@nanao_staff)がシェアした投稿 ギャルカフェ編み物カフェサバゲーパラグライダー無能の鷹第7羽には一体なんのドラマを撮っていたのか?よくわからないオフショットがたくさんあります♀️nanao_staffーより引用ドラマの中で、2人が一緒に行ったのは、ギャルカフェ、編み物カフェ、サバイバルゲーム、パラグライダー。ドラマの中とはいえ、とてもクセが強いラインナップになっていますね…!オフショットでは、かわいらしい『ギャルピース』を披露する様子や、肩を組んではしゃぐ姿が公開されています。落ち着いているイメージがある、菜々緒さんと井浦さんだけに、普段とのギャップに心を奪われた人たちが続出しているようです!【ネットの声】・美人で、おもしろいなんて…菜々緒さん、最高ですね!・ワンダフルな笑顔がいい!たまりません。・井浦さんのギャルピース、ちょっと指が違うけど…それもかわいらしいです!ドラマの中では、同僚に「頼りにならない」と思われる役どころの、菜々緒さんと井浦さん。しかし、キュートなオフショットを見た多くの人が「ぜひ会社にいてほしい」と感じたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2024年11月29日松たか子主演の新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」に、井浦新、リリー・フランキー、松本穂香の出演が決定した。松、多部未華子、松坂桃李、星野源、チュ・ジョンヒョクが出演する本作は、野木亜紀子のオリジナル脚本で描く新時代のホームドラマ。井浦が演じるのは、鎌倉に暮らす渋谷家の3姉弟の長女・渋谷葉子(松)の過去に関わる目黒時生。「私の撮影は最後のオールアップの一日。現場では土井監督も松さんも笑顔で迎え入れて下さり、スタッフの皆さんも含めて温かく優しい完成された一体感がとても印象的で、長い撮影期間に積み重ねてきた信頼と敬意で溢れていました。現場の温かく優しい空気を纏った素敵なホームドラマの中に吹くそよ風の様になれていたら幸いです」とコメントしている。リリー・フランキーが演じるのは、人気作家の百目鬼(星野)に嫉妬する重鎮作家・二階堂克己。現在放送中の月9「嘘解きレトリック」で鈴鹿央士と主演を務める松本が演じるのは、葉子の元職場、日々茶書房の後輩・矢作カンナ。松本は「星野源さん演じる百目鬼先生の担当編集者、矢作カンナを演じさせていただきました。『この世界の片隅に』ぶりの土井監督や、その時お世話になったスタッフさんたちと再び現場でお会いすることが出来たりと、その頃の思い出を振り返る同窓会的な楽しさもあり、とても幸せな撮影でした!」と撮影をふり返っている。ほかにも、池谷のぶえ、倉悠貴、古舘寛治、宇野祥平、飯塚悟志(東京03)、菅原大吉、中村優子、毎田暖乃の出演も明らかになった。「こんなにも素敵な作品に誘っていただいて本当に感謝しています」(倉)、「土井さんと野木さんの作品にまた出られてとてもうれしいです」(古舘)、「土井裕泰監督と野木亜紀子さんの作品に再び参加することができて嬉しかったです」(宇野)、「ずっと会えなかった近しい誰かと、思いがけず散歩できたような。そんなステキな現場でした」(中村)、「優しい時間が、今でも忘れられません」(毎田)とそれぞれ参加への喜びを語る。また池谷は「ご覧いただく方それぞれが、誰かをそっと想い浮かべるような、そんな作品」と物語について述べ、飯塚は「一瞬の撮影でした。どれぐらい一瞬かと言うと、僕のシーンが終わって帰る時、スタッフの皆さんに『お疲れ様でした!』と言ったら笑いが起きたぐらい一瞬でした」と明かす。菅原は「今の世の中、ルールを守りましょう、コンプラ。沢山のルールがあって、それはもう違いますよ、古いですよ、職場での人付き合い、男女差、年齢差、窮屈ながらなんとか人に寄り添いたい、日々茶書房の社長(演:菅原大吉)がなんか愛おしい」と演じたキャラクターについて語っている。新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」は2025年1月2日(木)21時~TBSにて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年11月29日あなたにとって、忘れられないヒーローは誰ですか。昔、かっこいいと思っていた存在は、何年経っても憧れの的であるという人も多いでしょう。令和の渋谷に、ヒーロー見参!2024年11月21日、株式会社パルコが手がける、東京都渋谷区にある映画館『シネクイント』が、同年12月20日から映画『ピンポン』のデジタル版をリバイバル上映すると発表しました。2002年に公開された、映画『ピンポン』は、漫画家の松本大洋さんによる同名作品を実写化したもので、曽利文彦さんが監督を、宮藤官九郎さんが脚本を担当しました。主人公を務めたのは、星野裕(通称:ペコ)を演じる窪塚洋介さんと、月本誠(通称:スマイル)を演じる井浦新さん。さらに、中村獅童さんや大倉孝二さん、荒川良々さんなど、そうそうたるキャストが出演しています。★━━━━━━━━━ #ピンポン デジタル版 リバイバル上映決定 ━━━━━━━━━★この冬、究極の青春映画が「初」デジタル版で蘇る! ☑︎名台詞の数々☑︎音楽×映像の融合☑︎CG駆使の試合描写“圧倒的な高揚感”でお届けします12月20日(金)より渋谷シネクイントに見参 pic.twitter.com/HnpvQTCVVu — シネクイント【渋谷駅徒歩3分】 (@cinequinto) November 21, 2024 今回上映されるデジタル版は、当時よりも進化した音響を施しているとのこと。CGを駆使した試合描写や、映画の世界観に合った劇伴音楽を、存分に堪能できることでしょう。20年以上を経て、令和の渋谷に見参することになった、映画『ピンポン』。ネット上では、喜びの声が飛び交っています。・信じられない!映画館で映画『ピンポン』を、ペコとスマイルを観るという夢が叶うの、最高すぎる。嬉しい!・当時観に行って、魂をわし掴みにされました!映像も音楽もキャラクターたちも…本当にすごい映画。・今観ても、色あせずに輝いているように感じられる映画です。大好きなので、絶対観に行きます!リバイバル公開は12月ですが、映画『ピンポン』はそんな冬の寒さを忘れさせるほど熱い、高校生たちの青春の物語。卓球に情熱をかける、高校生たちの奮闘と友情を感じてみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2024年11月22日俳優の井浦新が19日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】映画【徒花】の取材オフショットを井浦新が公開!監督とも対談出演映画の舞台挨拶の様子をアップし、「明日はさらに自由度を増し狂喜のQ&A祭り楽しみです」とコメント。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「人によって捉え方が全く異なることがわかりました」「濃厚な時間でした」「Q&A祭り楽しそう!いいな~!」等コメントが寄せられている。
2024年10月20日井浦新主演、甲斐さやか監督の日仏合作映画『徒花 -ADABANA-』の公開を控え、甲斐監督の圧倒的な世界観を写真で表現した“写真家・永瀬正敏”撮影、セレクトによる写真32点がシネマカフェに到着した。本作は甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化されたオリジナル作品。また75年の歴史を有するフランスの国立映画映像センターCNCの対象作品となり、これまで深田晃司監督『淵に立つ』『よこがお』や早川千絵監督『PLAN75』などが選出されている。国家により、ある“最新技術”を用いて“延命治療”が推進された、そう遠くない現代。一定の階級より上の人間たちが病に侵されたとき、全く同じ見た目の自分である“それ”が提供されたら?そして、病の身代わりになってくれたら?甲斐監督が命の問題作を現代に解き放つ。本作に出演し、スチールカメラマンとしても参加した永瀬。解禁された写真は、主人公・新次役を演じる井浦や、新次の心のケアをする臨床心理士・まほろ役を演じる水原希子。謎に包まれた“海の女”役を演じる三浦透子、ピアニスト役の甲田益也子、新次の母親役・斉藤由貴の姿が捉えられており、甲斐監督が解き放つオリジナルな世界観を永瀬の視点で捉えた写真となっている。永瀬は、当時「最初に出演でお話を頂いた時に、“写真も撮影していただけませんか”とご相談をいただき、非常に嬉しくて、“是非、やらせてください”と快諾したんです」と喜ばしい依頼だったと明かす。いずれも甲斐組の類をみないクリエイティビティや、撮影中の空気感が伝わる、繊細で美しい写真。撮影中のエピソードとして、永瀬は「山の中で、井浦さんと水原さんが“あるシーン”を撮影している時、僕は邪魔にならないところで、ライティング等のセッティングをしていたんです。そしたら急に怒鳴り声が聞こえてきたんです。現場で何か起こったのか、と思ったら、今度は女性の声が聞こえました。そこで『あ、これはシーン(演技)の叫び声なんだ』と気づきました。その後、甲斐監督から『感情を出すところが変更になった』と聞きました」とふり返る。「同業者なので分かるのですが、あの叫びはお芝居の叫びではなく、2人の魂の叫びでした。準備段階で撮影させて欲しいイメージはあったのですが、2人の叫び声を聞いた瞬間、全然違うイメージが湧いてきて、“このイメージでも撮らせて欲しい。”と思ったんです、甲斐組にはそういう瞬間、魅力があるんです」と、撮影中に受けたインスピレーションがリアルに写真に表現されていると語っている。『徒花 -ADABANA-』は10月18日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:徒花-ADABANA- 2024年10月18日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開Ⓒ2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ
2024年10月16日俳優の井浦新が10月15日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】俳優の井浦新が若松孝二監督十三回忌イベントに観客席から参加!「あの日の約束をついに叶えてくれた男北村匠海初監督作品【世界征服やめた】喜びと敬意をもって参加させていただきました」と綴り、1枚の写真をアップ。俳優でアーティストの北村匠海が初めて短編映画の脚本・監督を務めた映画『世界征服やめた』に友情出演したことを発表した。続けて「公開をおたのしみに」と綴り、投稿を締めくくった。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「大好きな匠海クンの作品に大好きな新サンが出演されるなんて嬉しすぎます」「約束なんや~凄い」など多くのコメントが寄せられている。
2024年10月16日北村匠海が初めて短編映画の脚本・監督を務める映画『世界征服やめた』に、萩原利久、藤堂日向、井浦新が出演することが分かった。彼方は、社会の中で生きる内向的な社会人。変化の乏しい日常をやり過ごす中で、「自分なんて誰にも必要とされてないのではないか…」と自分の無力さを感じていた。どこか飄々として、白黒をはっきりさせたがる彼方の同僚・星野の選んだ決断に、彼方の人生は大きく揺れ動く。「死」の意味を知るとき、明日の選択は自分でできることを知る。世界征服という途方もない夢を追いかけるよりも、自分にしか描けない道がきっとある――。「ショートショートフィルムフェスティバルアジア 2024秋の国際短編映画祭」でワールドプレミア上映、磯村勇斗が企画・プロデュースを務める「しずおか映画祭」で上映が決定している本作は、ポエトリーラッパー・不可思議/wonderboyの楽曲「世界征服やめた」に強く影響を受けた北村が脚本を書き下ろし、自らメガフォンをとった。北村監督とプライベートでも親交がある、「美しい彼」シリーズの萩原利久が主人公の彼方。彼の人生に影響を与える同僚・星野を、舞台「毛皮のマリー」、『東京リベンジャーズ』に出演、北村監督が才能に惚れ込んでオファーした藤堂日向が演じる。また、友情出演となる井浦新は、彼方が通うお店の店長役で登場する。萩原は「友達が作る作品に出るというのが初めてで、何か不思議でもあり嬉しい気持ちにもなりました」と話し、「役に関しては、匠海が自分にこの役を用意してくれたのがすごく納得できるし、多分この役は北村匠海も演じることができると思います。このような表現は普段役を演じる時に使うことがあんまりないんですけど、それぐらい心の深い所でキャッチできた部分があった気がしました」と語る。藤堂は「監督・北村匠海の初めての作品に関われた事を本当に光栄に思っております。誰もが持っているけれど、どこかに眠っているそれぞれの心の原風景を少しでも感じていただけたらなと思います」とコメントしている。併せて、夢を見ること諦めて漠然と生きる彼方と星野の刹那的な空気感をとらえたキービジュアル、暗闇の中でもがく焦燥感や絶望感を打ち出した予告編も公開された。『世界征服やめた』は2025年2月、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:世界征服やめた 2025年2月、ヒューマントラストシネマ渋⾕ほか全国にて順次公開
2024年10月15日俳優の井浦新が10月12日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】斉藤朱夏が東武動物公園で行われた「天使と悪魔のささやき」を報告!「テアトル新宿で開催の若松孝二監督十三回忌イベント初日の【キャタピラー】上映後トークライブは観客席から参加」と投稿。写真では観客席からマイクを握っている様子や登壇した際の様子を公開した。今後のイベントへの計画を明らかにしつつ、「お時間合えば是非映画とトークを楽しみにいらして下さい」と呼び掛けた。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 この投稿には「新さんが来ないわけないですよね!皆さんが羨ましいです☺」「テアトル梅田も来て下さいませ❤️」とコメントが集まっている。
2024年10月12日俳優の井浦新が9月26日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】中村仁美、馴染み深い大好きなあのふたりと楽しい時間を過ごす!「撮影✌️快調」と綴り、写真をアップ。「無能の鷹」の出演キャストとの集合写真を公開し、撮影が順調であることをアピールした。写真では全員が思い思いのダブルピースを披露しており、雰囲気の良さがうかがえる。仲良し写真に多くのいいね!が集まっている。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 この投稿には「ハトさん、お顔が見えないーでも、可愛い❤」「楽しそう良い現場ですねー放送が待ち遠しいです✌」とコメントが寄せられている。
2024年09月26日井浦新主演、共演に水原希子、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏らが集結した日仏合作映画『徒花 -ADABANA-』が、第37回東京国際映画祭に新設される部門「ウィメンズ・エンパワーメント部門」に出品決定。甲斐さやか監督が構想20年以上をかけた本作について、井浦、水原が思いを語った。本作は、長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』が第14回 JAJFF(Los Angeles Japan Film Festival)最優秀作品賞を受賞するなど、繊細かつ圧倒的に作りこまれた世界観が国内外問わず高く評価されている甲斐監督の最新作。ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに全く同じ見た目の“もう一人の自分「それ」”の保有が許された世界。死が近づいている新次(井浦)と、臨床心理士のまほろ(水原)、そして治療のために人間へ提供される「それ」の物語は、国内外問わず注目を集めている甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げたという、現代に解き放つ、命の問題作だ。甲斐監督は、「1996年に、世界初の哺乳類のクローンである『羊のドリー』がスコットランドで作られて話題になったことがあって、日本でも記事にもなっていたんです。その記事を読んで調べていたら『クローン桜』のことを知りました。実は、日本で見ている桜のほとんどが一代限りのクローン桜なんです。私たちが日本の原風景だと信じているものがクローンだということに気づいてしまったことで、いまの私たちがコンピュータや技術を操っているように思っていても、実はこっちが操られているんじゃないかと思ったのです」と本作の構想についてふり返る。井浦新「楽しみで仕方がないと言う意味で『身震い』しました」甲斐監督の5年ぶりとなる待望の長編第2作の主演を務めたのは、前作『赤い雪 Red Snow』にも出演し、「甲斐監督の今後の作品は、どんな小さい役でもいいから出演させてほしい」と監督が捉える世界観に惚れ込んでいる井浦。本作の構想を聞いたときは、「いままで観たこともないような表現の在り方に挑んでいかないといけない」と感じたという。さらに、死が近づいている中で、もう1人の自分である“それ”と向き合っていく新次役について、「監督が『新次という役は新さんしかいない』と言ってくださって、高いハードルに対する不安と、でも絶対に演じてみたいというワクワクが混じって、楽しみで仕方がないと言う意味で『身震い』しました。監督の思いを超えていきたい、自分の気持ちをすべて作品に捧げたいという気持ちで作品に参加しました」と、相当な覚悟で新次役に挑んだと語る。臨床心理士のまほろを演じた水原は、甲斐組初参加。「特別な思いのこもった、大切な作品なんだろうなというのが第一印象でした。のめり込みながら脚本を読みました」とふり返る。前作『赤い雪 Red Snow』を観た水原は「人間の怖い部分が描かれているのが魅力でした。でもそこに、美しさも感じました。そういう、言葉にはできないものが映画の中にはあって、怖いけれど美しくて芸術的な作品だなと思いました」と、本作にも通ずる甲斐監督の世界観に魅了されたという。第37回東京国際映画祭 新設部門「ウィメンズ・エンパワーメント部門」に出品10月28日(月)~11月6日(水)に開催される第37回東京国際映画祭で、今回より新設部門として発表された「ウィメンズ・エンパワーメント部門」に、本作の出品が決定。東京都と連携し、女性監督の作品あるいは女性の活躍をテーマにした作品に焦点をあてた部門となる。同部門のシニア・プログラマー、アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ氏は、「『ウィメンズ・エンパワーメント部門』の1作に映画『徒花-ADABANA-』を選んだのは、甲斐監督が示唆に富む近未来の世界を説得力を持って創り出しているからだ。森を瞑想の場として使い、『羅生門』の自然描写を思い起こさせる」とコメント。「そして、この映画のアイデンティティ、人生、人間性に対する探求は格別であり、現代の社会問題と共鳴する複雑な哲学的ジレンマを扱っている。さらには、説得力のある演技、的確なストーリーテリング、力強い語り口によって、この映画は観客を魅了すると同時に、存在と道徳に対する理解を再考するよう挑戦している。監督の先見性の強さが、この作品を傑出した1作にしている」と大絶賛を寄せている。さらに今回は、新・場面写真も解禁。新次の身に何が起きたのか。怯えたような表情の新次や、窓ガラスに手をついて感情を溢れさせるまほろ、三浦演じる謎めいた「海の女」が夜の海で微笑む姿などが捉えられている。『徒花-ADABANA-』は10月18日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。第37回東京国際映画祭は10月28日(月)~11月6日(水)、会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:徒花-ADABANA- 2024年10月18日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開Ⓒ2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ
2024年09月25日俳優の井浦新が9月20日に自身のインスタグラムを更新した。【画像】長崎県出身 福山雅治と仲里依紗が「2024長崎ランタンフェスティバル」『皇帝パレード特別版』に登場「い〜予感しかないね」と綴り、写真をアップ。「呪縛少女バキラちゃん」とのツーショットを公開し、グループ展に参加したことを報告した。二人でポージングもとっており、満喫している様子をアピールした。 この投稿をInstagramで見る 井浦 新 | ARATA iura(@el_arata_nest)がシェアした投稿 この投稿には「存在感半端ねぇ」「バキラちゃん!!私もドラマ見てます!!めっちゃ面白いですよね⬛」とコメントが集まっている。
2024年09月21日映画『徒花-ADABANA-』が、2024年10月18日(金)より、テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほかにて全国で順次公開される。主演は井浦新。“もう一つの自分”が倫理観を浮き彫りにするSFムービー映画『徒花-ADABANA-』は、上層階級の人間たちが病に侵された時、全く同じ見た目の自分である“それ”が提供され、病の身代わりになってくれたら…そんなそう遠くない現代を舞台に描いたSF作品。タイトルの「徒花(あだばな)」とは、咲いても実を結ばずに散る“無駄な花”を意味する。映画『徒花-ADABANA-』登場人物紹介主人公・新次…井浦新死が身近に迫る男。自分の「それ」と対峙したことで心が乱されていく。まほろ…水原希子新次の臨終心理士。海の女…三浦透子海辺で知り合った謎の人物。新次の母親…斉藤由貴相津…永瀬正敏医師。主演は井浦新、水原希子や三浦透子らが出演死が身近に迫る主人公・新次を演じるのは『アンダーカレント』『東京カウボーイ』『福田村事件』など話題作への出演が続く井浦新。また臨床心理士のまほろを『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』『あの子は貴族』の水原希子が務め、『ドライブ・マイ・カー』の三浦透子や『箱男』の永瀬正敏、『変な家』の斉藤由貴などが脇を固める。監督は甲斐さやか監督、日仏合作で監督は、長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』が第14回ジャパン・フィルム・フェスティバル・ロサンゼルスにて最優秀作品賞を受賞するなど、繊細に作りこまれた世界観が国内外問わず高く評価されている甲斐さやか。本作は甲斐が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化されたオリジナル作品だ。なお本作は日仏合作で、これまで深田晃司監督の『淵に立つ』『よこがお』や早川千絵監督の『PLAN75』などが選出されている、フランスの国立映画映像センターが行う助成制度「CNC」の対象作品に選ばれている。音楽監督はakiko、インスパイアアルバムもリリース『徒花-ADABANA-』の音楽監督を務めるのは、ジャズシンガーのakiko。生命や存在について深淵なテーマを問いかける本作の世界観を受け、インスパイアアルバム「満たされた空虚」も2024年10月2日(水)にリリースされる。劇中でも使用されている「亡き王女のためのパヴァーヌ」にオリジナルの英語詩を乗せた歌唱曲とポエトリーリーディングをはじめ、全9曲を収録。キャストの水原希子、三浦透子、甲田益也子もポエトリーリーデイングで参加している他、ジャケットやブックレットの写真は、永瀬正敏が撮影を担当した。ロワズィールとのコラボウェア、劇中衣装をアレンジまた、アパレルブランドのロワズィール(LOISIR)と映画『徒花-ADABANA-』がコラボレーション。井浦新や水原希子が着用している劇中衣装をアレンジした、ワンピースやジャンパースカートなどを9月6日(金)より順次展開する。映画『徒花-ADABANA-』あらすじ舞台は、ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに病の身代わりになってくれる「それ」の保有が許された世界。死が身近に迫る新次は、臨床心理士のまほろに自分の「それ」に会わせてほしいと懇願する。新次の「それ」は、自分と同じ姿をしながらも、異なる内面を持ち、純粋で知的であった。「それ」と対面した新次は、次第に「それ」を殺してまで、自分は生きながらえるべきなのか、心が乱されていき…。詳細映画『徒花-ADABANA-』公開日:2024年10月18日(金)テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほかにて全国で順次公開脚本・監督:甲斐さやか主演:井浦新出演:水原希子、三浦透子、甲田益也子、板谷由夏、原日出子、斉藤由貴、永瀬正敏■ロワズィール コラボレーション発売日:2024年9月6日(金)~順次※詳細はロワズィール 公式サイト、SNSにて告知。
2024年09月01日井浦新主演、水原希子、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏らが共演する甲斐さやか監督の最新作、日仏合作映画『徒花 -ADABANA-』から、予告編とポスタービジュアルが解禁された。ウイルスの蔓延で人口が激減し、延命措置として上層階級の人間だけに「それ」の保有が許された世界。死が身近に迫る新次(井浦新)は、臨床心理士まほろ(水原希子)に自分の「それ」に会わせてほしいと懇願する。新次の「それ」は、自分と同じ姿をしながらも、異なる内面を持ち、純粋で知的であった。「それ」と対面した新次は、次第に「それ」を殺してまで、自分は生きながらえるべきなのか、心が乱されていく。「それ」とは、病にむしばまれた人間に提供される、もう1つの身体のこと。「僕はあなたの一部ですから」と、「それ」はつぶやく…。タイトルの『徒花(あだばな)』とは「無駄な花」を意味するが、そこに込められた美学と生命の価値とは?甲斐監督は、ここではないどこかの物語を描くことで、いまここにある“怖さ”を突きつける。また、解禁されたポスタービジュアルは、第1弾キャラクタービジュアルと同様に永瀬が撮り下ろした写真でデザイン。「私が生きるために、私を殺す。という選択」という不穏なコピーが配されている。本作は甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化されたオリジナル作品。また75年の歴史を有するフランスの国立映画映像センターCNCの対象作品となり、これまで深田晃司監督『淵に立つ』『よこがお』や早川千絵監督『PLAN75』などが選出されている。『徒花 -ADABANA-』は10月18日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:徒花-ADABANA- 2024年10月18日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開Ⓒ2024「徒花-ADABANA-」製作委員会 / DISSIDENZ
2024年08月29日菜々緒主演の新ドラマ「無能の鷹」に、塩野瑛久、井浦新、工藤阿須加、さとうほなみ、高橋克実が出演することが分かった。本作は、超有能そうな見た目なのに、衝撃的に無能な菜々緒演じる鷹野ツメ子が、「無能ですが、何か?」と潔く生きる、従来のお仕事ドラマとは一線を画す新時代のお仕事ドラマ。大河ドラマ「光る君へ」での一条天皇役が話題となった塩野が演じるのは、鷹野と同期のひよわすぎる新入社員・鶸田道人。努力家で有能なサラリーマンながら、第一印象が最弱。その気弱そうな雰囲気と態度、そしていざとなるとおなかが緩くなる気弱な体質が災いして、取引先に無能となめられてしまい、どうにも実績がついてこない。しまいには、鷹野の世話もする羽目に。やがて“有能に見える女”と“無能に見える男”の最強タッグが、なぜか大口の契約を成立させることに。出演にあたって塩野は「今作で大笑いできる人もいれば、憧れの気持ちで観る方、いろいろな見方ができる作品だと思います。鶸田は一種のストーリーテラー。その鶸田の弱い部分、前に出られない部分に共感してくださる方がいればうれしいです。ぜひ、応援してください!」と呼びかけた。井浦が演じるのは、鷹野の指導係に任命された心優しきベテラン社員・鳩山樹。いい人すぎて面倒な得意先にも絡まれたり、社内でも貧乏くじを引くことばかりだが、文句を言うこともなく黙々と働いている。鷹野に対しても、良いところを見つけて褒めて伸ばそうとしたり、諦めるなと激励したり、心優しいがゆえに苦悩の日々を送ることに。どう考えても一番良いやつな鳩山だが、会社で評価されない。そしてそれが社会。そんな社会の歯車を代表するかのようなキャラクターだ。井浦もまた「がんばっている方、がんばることが苦手な方、どの視点から観ても楽しめるドラマになると思いますし、今の世の中に一石を投じる作品になると思います。一生懸命生きている皆さんがひと息つけて、『鷹野みたいにマイウェイでいいんだ!』と感じてもらえたら…お楽しみに」と視聴者へメッセージを寄せている。そして、鶸田の指導係で、恐ろしく要領がよく、危機回避能力の高い“根回しの鬼”雉谷耕太を工藤。野望と愛欲にまみれた“会社員ver黒革の手帖”を操る社内CIA・鵜飼朱音をさとう。鷹野をうっかり採用してしまった戦犯、ありがとうとごめんねが言えない老害部長・朱雀又一郎を高橋が演じる。原作を読んでいたという工藤は「参加させていただけることに感謝しています。今回、僕が演じる雉谷は、いろんな顔を持っている人間だと思うんです。日常生活で、同僚、友達、家族と、見せる顔はそれぞれ違うように、そういうところを上手に取り入れて、大事にしていきたいですね。心は全力!でも60%くらいの力で…を胸に(笑)、自分自身も楽しんで演じていければと考えています」と意気込み、さとうは「撮影1日にして、すでにチームができあがっている気がしていますので、きっと面白い方向に転がっていくのだろうなと期待があります」と話す。高橋は「ひとくくりにコメディではなく、とても深い作品だと思っています。ぜひご家族で視聴していただき、幅広い世代に楽しんでほしいです」と語っている。今回の発表に菜々緒は「本当に素敵な俳優陣の皆さんが勢ぞろいしてくださいました。いよいよ撮影も始まりましたが、現場は『こんなに楽しくていいの?』と思うほど充実した日々。原作を大切に、全員でドラマならではのストーリーやキャラクターを作って行く作業にワクワクしています。本当に皆さん、原作から飛び出てきたみたいなんですよね!視聴者の皆さんにどのように受け入れていただけるか、反応を楽しみにしています」とメッセージを寄せた。「無能の鷹」は10月11日より毎週金曜日23時15分~テレビ朝日系にて放送予定(※一部地域を除く)。(シネマカフェ編集部)
2024年08月26日杉咲花主演ドラマ「アンメット ある脳外科医の日記」最終話の放送を前に、井浦新、吉瀬美智子、千葉雄大、岡山天音、生田絵梨花、主要キャスト陣からクランクアップのコメントが到着した。本作は、“記憶障がいの脳外科医”という主人公が、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく医療ヒューマンドラマ。第10話では、三瓶(若葉竜也)はもとより、星前(千葉さん)や津幡師長(吉瀬さん)、藤堂院長(安井順平)らがミヤビ(杉咲さん)の記憶障がいの原因を知ることになり、手術が困難なその状況に、誰もが言葉を失う様子が描かれた。三瓶だけは手術に一縷の望みをかけるが、ミヤビ本人は手術を拒否。それでもあきらめず、血管吻合の練習をする三瓶の姿が話題に。そして最終話では、ミヤビの脳に再発が認められる――。そんな気になる最終話の放送を前に、まだ撮影が残る杉咲さんと若葉さんに先駆けて、約4か月にわたる撮影を終えた5人。ミヤビの主治医として、善と悪の間で苦悩する大迫教授を演じた井浦さんは、「誰も見たことがないようなドラマを作っていくという、気概のある座組に出会えました」と感謝し、「共演者、スタッフをぐいぐいとその気にさせていく、杉咲さん、若葉くん。2人のすばらしさが、この作品の核となり、すべてに焼き付いているんだと思います。一緒にお仕事できて、うれしく思っています」とコメント。津幡師長役の吉瀬さんは、「みなさんの意識が高くて、津幡は私じゃないほうがいいんじゃないのかと思ったこともありました」と本音を吐露。そんな日々を思い出してか、クランクアップの瞬間、「いちばん近くで、芝居を助けてくれて、励ましてくれた」という杉咲さんから花束を贈られると、涙を浮かべる一幕も。また、星前役の千葉さんは「杉咲さん、若葉さん、2人の作品に対する向き合い方や熱意はすごかった」とふり返り、さらに「人と向き合うのって、大変だけど、なんとなくでやらないで、一つ一つを大切に、尊重し合って作っていったら、素敵なものができるんだなっていうのは、『アンメット』であらためて学びました」とコメント。若葉さんと熱い抱擁を交わし、役柄同様に現場を明るく盛り上げた。恋愛要素も担う重要な役どころを演じた岡山さんは、「こんな現場ないなっていう思いが、最初からずっとありました。ある種、どこまでいけるのか…映画とかドラマとか、そういう枠は関係なく、作品作りの上で、どこまでみんなで共同体として突き進めるのかをひたむきに、一丸となって挑戦していった作品でした」とふり返る。ついに幸せをつかんだ麻衣役の生田さんは、花束を持って駆けつけた杉咲さんと「えーー!ありがとう!」と笑顔でハグ。そして「ここでお別れっていうのはとてもさみしいのですが、みなさんにまた会いたいなと思うので、その日まで楽しみに、日々精進していきたいなと思います。本当にありがとうございました!」と名残惜しさをのぞかせた。なお、最終話放送を前に、これまでの内容を2時間に凝縮したダイジェスト番組が「TVer」で配信中のほか、最終回当日には地上波で放送もされる(※関西ローカルのみ【前編】午後2:45~/【後編】午後3:45~)。最終話あらすじ(6月24日放送)ミヤビ(杉咲花)が激しい頭痛に襲われ、倒れた。検査の結果、再発が認められ、このまま症状が進めば意識障がいが出る可能性も高い。脳梗塞が完成して命に関わるのも時間の問題という切迫した状況に。三瓶(若葉竜也)は、すでに数時間しか記憶がもたなくなっているミヤビに、これ以上症状が進行するようなら、手術を任せてほしいと伝えるが、ミヤビの意思は固く、やはり手術はしないという。あきらめきれない三瓶は、限られた時間でノーマンズランドの0.5mm以下の血管を吻合できるよう練習に没頭。しかし、ミヤビの気持ちを察した津幡(吉瀬美智子)から、「彼女が望んでいることをしてあげて」と言われ、あることを決意する。過去2年間の記憶を失い、今日のことも明日には忘れてしまう――。記憶障がいという重い障害を抱えながらも、毎日つづる日記を頼りに明るく前向きに生き、多くの患者に寄り添ってきたミヤビ。彼女の今日はまた、明日につながらなくなってしまうのか。命の危機にひんするミヤビと、彼女を救おうとする三瓶。2人を待ち受ける未来はーー。「アンメット ある脳外科医の日記」は毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年06月22日井浦新、水原希子、三浦透子、斉藤由貴、永瀬正敏が出演する日仏合作映画『徒花 -ADABANA-』が10月18日(金)に公開決定。永瀬さんが撮影したキャラクタービジュアルが解禁となった。監督は、長編映画デビュー作『赤い雪 Red Snow』(19)が第14回JAJFF(Los Angeles Japan Film Festival)最優秀作品賞を受賞するなど、繊細かつ圧倒的に作りこまれた世界観が国内外問わず高く評価されている甲斐さやか。甲斐監督が20年以上をかけ構想し書き上げ、満を持して映画化されたオリジナル作品。タイトルの『徒花』(あだばな)とは、咲いても実を結ばずに散る花、「無駄な花」を意味する。国家により、ある“最新技術”を用いて【延命治療】が推進された、そう遠くない現代。一定の階級より上の人間たちが病に侵されたとき、全く同じ見た目の自分である“それ”が提供されたら? そして、病の身代わりになってくれたら?そんな作品を甲斐監督が現代に解き放つ。主演は『ワンダフルライフ』(99)でスクリーンデビュー以来、近年も『こちらあみ子』『福田村事件』『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』など日本映画にも、ドラマにも欠かせない俳優・井浦新。井浦さんはプロットが出来上がる前から本作の出演を熱望。「甲斐さやか監督からこの映画の構想を初めて伺った時、身震いしたことを覚えています」とコメントを寄せる。また、同じく本作の世界に惚れ込んで参加を即決したのが、『ノルウェイの森』でスクリーンデビューを果たし、2021年には『あのこは貴族』で第35回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞、唯一無二の存在感を放つ俳優としても目が離せない水原希子。水原さんは「徒花は今の時代だからこそ、恐ろしくリアリティがあります」と語る。さらに『ドライブ・マイ・カー』での演技が国内外に高く評価され、新作が常に期待されている三浦透子。『三度目の殺人』でブルーリボン賞助演女優賞、『最初の晩餐』で第34回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞した斉藤由貴。国内外の映画監督に愛され、日本アカデミー賞を4度受賞した経歴を持つ永瀬正敏。錚々たる確かな実力派俳優陣が、甲斐監督最新作に出演を熱望し、集結した。併せて本作の編集は、『落下の解剖学』で第96回アカデミー賞編集賞にノミネートされたロラン・セネシャルと『ドライブ・マイ・カー』編集担当の山崎梓が担当。甲斐監督と第一線のスタッフがタッグを組んだ化学反応が解き放たれる。また今回、永瀬さん撮影のキャラクタービジュアルも解禁。「自分」と、すべてを身代わりになってくれる、もう一人の自分の「それ」をデカルコマニー(転写)で演出したデザイン。自分と「それ」は一見同じのようで、全く同じではなく、生き写し、完璧なコピーではない「それ」のビジュアルは、美しさ、かつ不穏さが解き放たれているビジュアルに仕上がっている。最新作『徒花-ADABANA-』公開にあたり、甲斐監督は「『徒花―ADABANA-』は、忙しい日々の中で、“私が失ったものは何なのか”という現代人の疑問に共鳴するものと信じています。是非、劇場でご覧いただきたいです」とコメントを寄せている。コメント全文<井浦 新>甲斐さやか監督からこの映画の構想を初めて伺った時、身震いしたことを覚えています。前作【赤い雪】に続き甲斐監督の描く新たなこの物語も、やはり無自覚に否応なく心に爪痕を残し、深いところまで沁み入ってくる。言語化し難い超オリジナルな世界観が広がっていて、台本の時点で既に唯一無二の素晴らしい作品でした。だから主人公の新次を演じるならば、今まで培ってきた経験もフルで活かし、自分がまだ開いていない扉も全開にして挑む必要がある。全ての感覚をギラリと研ぎ澄ませながら、監督スタッフキャストの皆んなと摩訶不思議で無茶苦茶で奇怪な日々を過ごしました。撮影期間は苦しくて楽しくて最高に幸せでした。私にとって甲斐組は至高の表現の遊び場です。皆さん【徒花】の香りに酔いしれて下さい。公開される日が待ち遠しいです。<水原希子>この度、まほろ役を演じさせて頂き、井浦新さんをはじめとする俳優の皆様とお芝居を通じて、自分の未熟さを痛感しながら、たくさんの宝物を頂いた素晴らしい経験をさせて頂きました。甲斐さやか監督が描く世界観は唯一無二で、『徒花-ADABANA-』は今の時代だからこそ、恐ろしくリアリティがあります。井浦さんのシンジは本当に圧巻です。『徒花-ADABANA-』を楽しみにしていてください。<三浦透子>演出の際に選んでくださる甲斐監督の言葉がとても好きでした。観終わったあと、自分の心臓の音がより強く大きく聴こえたような気がします。今まで意識の外にあったものに、自然と目を向けたくなる、そんな感覚が残ります。必ず映画館で観ていただきたい作品です。<斉藤由貴>母という、この切なくも美しきもの母という、この切なくも恐ろしきもの愛という業を腕(かいな)に抱きしめ、ひっ抱え、弱さも狡さも鬼の残酷も身体の奥にひっ抱えただひたすらに、子のために、ただひたすらに、己の思いを遂げるために。甲斐さやか監督のディレクターズステイトメントを拝読した時、監督の深き思いに胸打たれました。と共に、その透徹(とうてつ)した眼差しの向こうにある「この映画の完成形」に想いを馳せるというより、私はただ、追憶の物語の中に、母として無垢に存在していようと感じました。今回、甲斐監督の世界に参加でき、心より光栄に思います。<永瀬正敏>甲斐さやか監督の独自で深いメッセージとビジョン、明確なビジュアルイメージと人物設計、細部までこだわり抜かれた映像と音、、、短い時間でしたが、再びその世界の中に身を置けた事、幸せでした。そして今回は更に、演じ手と撮影(写真)二刀流で現場に呼んでいただいた事も感謝しかありません。<甲斐さやか監督>スピードが早すぎて、自分のことも見失いがちな現代。恐れずに自分と向き合い、どう生きるべきかを改めて考えたい……そのような思いで書いた脚本に、同じ思いを持つ最高の俳優と最高のスタッフが集結してくれました。「徒花―ADABANA-」は、忙しい日々の中で、“私が失ったものは何なのか”という現代人の疑問に共鳴するものと信じています。是非、劇場でご覧いただきたいです。『徒花-ADABANA-』は10月18日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2024年06月13日6月7日(金)に公開となるアメリカ映画『東京カウボーイ』で、初の海外作品主演を果たした井浦新。冷静沈着、効率至上主義のビジネスマンが、米国モンタナ州で思いがけず人生の豊かさに出会う物語の中で、異文化と触れ合ったことを機に自らを再生させる主人公ヒデキを演じている。役柄同様、勝手の異なる現場を体験したという井浦さんに、撮影について、そして映画の魅力について聞いた。多くの人が共感できる題材だからこそ「僕自身が試される」――初めてのアメリカ映画主演作ですね。どのような経緯で出演されたのでしょうか。マーク監督はこれまでの私の出演作をずっと観てくれていて、それで私に出演依頼が来ました。これまでも、私はとくに海外作品に出たいという意識はなかったのですが、俳優として取り組んできたことが、米監督からのオファーにつながった…ということが、日本の俳優として素直にうれしかったです。――マーク・マリオット監督は、キャリア初期に来日し、山田洋次監督の『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』(1989)の現場に見習いとして参加したという日本映画通。「映画『朝が来る』を見て、新さんの素晴らしい自然な演技、純粋さに心を動かされて、この人が必要だ!とすぐに思い、今はそれは良い決断だったなと思います」とおっしゃっています。藤谷文子さんと共に脚本を担当したデイヴ・ボイル氏は、Netflixシリーズ「忍びの家 House of Ninjas」(2023)の脚本・監督も務めています。オファーを受け、どのように感じましたか。まず、好きな脚本だなと思いました。温かさを感じましたし、ある意味ヒデキの再生の物語でもありました。ヒデキを通して、人はどんな状況でも変化していくことができるという希望の物語でもあるとも思いました。とても普遍的で、自分の中にある身近なものにも寄り添える作品だと感じました。だからこそ、この作品で自分がヒデキを演じることで、その思いをどうパフォーマンスしていけるかという点でも、これはすごいチャレンジになると思いました。たくさんの人たちが共感できる題材だからこそ、それに対してどういうアプローチをするかで、見え方や伝わり方は変わっていきますから、僕自身が試されるとも思いました。――主人公のバックグラウンドはあまり語られていませんが、「再生の物語」と感じた理由は?ヒデキには壮絶な過去があるわけではないと思います。こういう人っているよなと思わせる人物で、誰でも自分を重ね合わせられるような側面がある、そんな男だと思うんです。人によって幸せの価値観って本当に様々で、幸せの種類も人の数だけあっていいと思いますが、ヒデキは凝り固まった考えを持ってしまい、自分で自分の可能性をシャットアウトしていた。きっと彼は、どちらかというと勝ち続けて来た人だったんだと思います。受験も、就職も勝ち続けて、周りが、もしくは自分が望むものをちゃんと手に入れてきて。恋人のケイコもそのひとつだったのかもしれません。ケイコは上司で、恋愛感情はあったとしても、どこか野心的な考えで付き合ったのかもしれない。そんなヒデキがモンタナでは何にも通用しない。言葉も通じないし、価値観も違うし、何も伝わらない。そうして大負けすることができたんです。だからやっと恋愛や仕事で人とちゃんと関われるようになった。人と人とのコミュニケーションの中から、いろいろな幸せが生まれてくるんだということを知ることになり、生まれ変わっていく。そういう意味で、ヒデキの再生の物語だと思いました。「ちぐはぐさを笑いにしない」それぞれの文化に敬意を払う――「勝ち続けることが幸せ」という考えが長く当たり前でしたが、今『東京カウボーイ』のような物語が各国で賞賛されているのは、価値観が多様化し変化していくタイミングだからなのかもしれません。世界中でみんながコロナ禍を同時に経験したというのも大きいかなと思います。当たり前だったものが当たり前じゃなくなって、既成概念が一回壊れて。新しい価値観を否が応でも受け入れざるを得なくなる。新しい考え方と共存して行くというか。もしくはこれはアップデートだと考えて変化をちゃんと受け入れていく、そんな価値観も生まれたのだと思います。この作品は再生の物語ですが、この“再生”はコミュニケーションが鍵になっている。コロナ禍で世界中の人がコミュニケーションの断絶を経験し、不安を感じ、それを越えて価値観を再構築したりアップデートしたりする過程を経た。だから、この物語に自分を重ね合わせやすいのかも知れないです。――モンタナの牧場でヒデキが「Languageが大切だ」と言われる場面が印象的です。直訳すれば、「Language」は「言語」という意味ですが、この文脈では相手の文化や習慣、考え方、服装までも含めた価値観などを意味していますよね。全く違う価値観を受け入れていくことは敬意のひとつであると感じました。監督、脚本の藤谷さんはじめ、みんなが共通認識として持っていたのは、郷に入れば郷に従うことの大切さ。それは異文化交流でもあるけれど、その過程で見えてくるのは、言語や人種が違っても変わらないことがあるということ。違いを認めることで共通するものに気づけるということも、この物語は伝えようとしているのでしょう。これは日本国内でも同じこと。物語の冒頭で、あるチョコレート会社を買収しますが、ヒデキはそこに気づけなかったから失敗した。共通する部分、変わらない思いに気持ちを寄り沿わせること、ヒデキがそれに初めて気づけた場所がモンタナだったんです。――サラリーマンのヒデキがスーツを着て大自然に抱かれた牧場の中に入って行く。かなり滑稽ではありますが、脚本や演出もそれをバカにするのではなく、彼を見守るような温かさがあり、日本の文化を嘲笑するようなものを一切感じませんでした。作る人々が、日米両方の文化に敬意を払っているのが感じられて、見ていてとても気持ちの良い作品でした。それは藤谷文子さんのおかげです。藤谷さんは日本にいた時期から俳優としてだけじゃなく、脚本家としても活動されていました。アメリカにフィールドを移した際に、日本の社会の中で浮いているアメリカ人やちょっと失敗している観光客をずっと観察し作品にしていらした。決して傷つけるようなやり方でなく。今回、モンタナで日本人ビジネスマンを映し出すときにも、そのちぐはぐさを笑いに変えるのではなくて、そこに違和感を憶えたりユーモアを感じたりした観客が自然に何かを受け取ってくれればいいという姿勢なんです。笑いを押し付けてないというか。だから脚本もバランスがいい。藤谷さんは両方の文化からの目線も持っているから、日本人サラリーマンをバカにしないし。人をちゃんと見て人を愛しているから、人や物事へのまなざしが温かい。だから作品の中で、日本人もメキシコ人もアメリカ人も、人種や文化、習慣、風習の違いを否定し合うことはないんです。役と重なることを実感した撮影現場――撮影は、東京以外に、映画『リバー・ランズ・スルー・イット』などのロケ地として有名なモンタナ州のパラダイスバレーでも行われましたね。モンタナ州で約15日間、撮影が行われました。初めてのアメリカでの映画撮影は、日本とは勝手が違って本当に戸惑うことばかりでした。モンタナへ出張したヒデキの現地での戸惑いと、まったく同じ心境でした。モンタナでの撮影現場で学んだことは多かった。共演した米俳優たちは、撮影でカットがかかるたびに、『今の自分のセリフはあまり気持ちが入っていなかったと思う。もう、一回、演じさせてほしい』など積極的に意見を出します。でも、実はいい作品を作るためには、そうやって現場で互いに素直に意見を出し合うことは、とても重要なことではないかと痛感させられました。監督が求めていたのは、いわゆる演技らしい演技をせずに、怒ったり興奮したり、どう動いていくかを見せていくことでした。演技をし過ぎた時はもう1回やってみようとなり、僕も監督がこの映画の温度感をどうしたいのかはキャッチしていたので、いつの間にかヒデキの境遇と僕の状態が一つになっていました。言葉が通じない撮影の現場に入っていくという点では、本当にヒデキと同じような状況になって、いつの間にかフィクションではあるけれども、僕の内側のところでは完全なノンフィクションになっていると、一つ一つ体感してみて感じました。ヘアメイク:山口恵理子スタイリスト:上野健太郎(text:June Makiguchi/photo:You Ishii)■関連作品:東京カウボーイ 2024年6月7日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
2024年06月07日井浦新主演『東京カウボーイ』より新たな場面写真が公開され、歌手の麻衣が歌う本作主題歌のMVが解禁された。『男はつらいよ』の現場経験もあるマーク・マリオットが監督を務める本作は、効率至上主義のビジネスマンが、アメリカ・モンタナの大自然に触れ、かけがえのない、人生を変える出会いを経験し、人生を見つめ直す物語。この度解禁となった場面写真は、井浦新演じる主人公ヒデキが牧場再建のためにアメリカ・モンタナ州に出張し、和牛の専門家・ワダ(國村隼)と佇む様子や、東京と同じようにスーツ姿で牧場主と接し、途方に暮れる姿などが切り取られている。郷に入れば郷に従えと、嫌々ながらもカウボーイ姿に着替えたヒデキは、モンタナの大自然のなかで牧場仲間たちや動物たちと接するうちに心を開いていく。馬に乗り、投げ縄の練習をし、牧場仲間たちと昼間の休憩でビールを酌み交わす様子も見て取れる。カウボーイの文化に触れ、次第に変化していく主人公ヒデキの表情にも注目したい。また主題歌を作曲家・久石譲の娘で歌手の麻衣が務めることが分かった。作曲は、本作の音楽も手掛けているチャド・キャノン。アメリカだけでなく日本でも活躍中の作曲家で、近年はオバマ夫妻製作のNetflixドキュメンタリー『アメリカン・ファクトリー』や、ソニー・プレイステーション「Ghost of Tsushima:ディレクターズ・カット」の音楽などを担当している。麻衣作詞は、マーク・マリオット監督と相談の上、本作の主人公ヒデキの恋人役として出演、脚本も担当している藤谷文子に依頼。歌詞は、主人公ヒデキの視点を感じられるように日本語で作成し、モンタナの風景と恋人への想いがモチーフになっている。麻衣は、4歳で「風の谷のナウシカ」のナウシカ幼少時の回想シーンで流れる印象的なメロディ「ナウシカ・レクイエム」を歌ったほか、ミュージシャンとして活動している。近年は、映画音楽やCM曲で活躍中。チャド・キャノンとは、以前にドキュメンタリー映画『Paper Lanterns(灯篭流し)』(2016)主題歌などを経て、本作で3度目のコラボレーションとなる。主題歌のMVは、マーク・マリオット監督が撮影した本編に登場するモンタナの壮麗な風景に、歌詞を字幕でのせ、麻衣の華麗な歌唱が堪能できる映像となっている。また、主題歌とオリジナル・サウンドトラックは、Apple MusicやAmazon Musicで配信中だ。『東京カウボーイ』は6月7日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:東京カウボーイ 2024年6月7日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
2024年05月29日吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」の公式サイトでは、藤原道隆役の井浦新、高階貴子役の板谷由夏、2名の“君かたり”が公開中だ。以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。紫式部の人生を描く、大河ドラマ第63作目「光る君へ」。井浦さん演じる道隆は、道長(柄本佑)の兄。映像では「道隆の人間臭さだったり、文化芸術に造詣のある道隆以外の顔がしっかりと描けた」「『光る君へ』の世界の中での藤原道隆という人物を豊かに描くことができたなとは思いました」と演じきった感想を明かす。また、演じる上で“家族”を常に大事にしていたという井浦さん。「一族をいかに続けていくか、栄華を続けていくということが、道隆にとっては一番大事なことなんですよね」と説明し、「家族、一族というものが、道隆のすべてだったんだろうな」と最期に思いを馳せた。そんな道隆の最期のシーンについて、道隆の嫡妻・高階貴子を演じた板谷さんは「なんてロマンチックなんだろう。すごくやっぱりお互い情熱的な恋愛をしていたんだな」とふり返り、「悲しいんだけど、二人で共有する思い出を話し合えるっていう幸せ感もあったし、すごくほわんとしました」とある種の理想の最期だったとも語る。ほかにも映像では、道隆の変化についても話している。第17回「うつろい」あらすじ一命をとりとめたまひろ(吉高由里子)。乙丸(矢部太郎)から道長(柄本佑)が夜通し看病してくれたことを知らされる。道長は民を救うべく疫病患者を収容する小屋を建てようとしていた。そのころ、道隆(井浦新)は体調を崩し衰弱し始める。定子(高畑充希)は兄・伊周(三浦翔平)が関白に準ずる職につけるよう一条天皇(塩野瑛久)に働きかける。対する詮子(吉田羊)は…。そんな中、意外な人物がまひろを訪ねてくる。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~NHK BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~NHK BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年04月28日