くらし情報『『デンジャラス・ラン』新鋭監督が語る、名優デンゼル・ワシントンとのなれそめ』

2012年9月3日 18:52

『デンジャラス・ラン』新鋭監督が語る、名優デンゼル・ワシントンとのなれそめ

「デンゼルは根本的には正直で、もちろん善人だ。だが、人間は誰でも闇の部分を持っているもので、それは決して表には出さないものだけど、デンゼルがその部分をチラリと覗かせたとき、その瞬間がとても美しいんだ!」

そんな想いを胸に、50代後半の重鎮ワシントンを昼食に招き、ドキドキしながらオファーを打ち明けたという30代前半のエスピノーサ。ワシントンは即座にこの若者の才能と熱意を見抜き、出演を即決したそうだ。しかも自らも製作総指揮に名を連ねるほどの力の入れようで、フロストという複雑な役柄の追求をスタート。名優の役作りの過程を目の当たりにすることになったエスピノーサは「彼は撮影に入る半年も前から自分の役について徹底的に研究していたんだ」と感嘆を隠さない。「だから、セットに入るとたとえ目の前でどんなことが起ころうと、フロストとして反応するんだ。これは映画監督にとってはとてもありがたいことだよ」

すべてを知り尽くしたベテランと、それに感化され成長していく意欲あふれる若者。まさに本作の主人公ふたりと同じ関係性を築くことになったワシントンとエスピノーサ。
全米大ヒットというポジティブな結果を出すことができたのは、そんな作り手の状況が物語とうまくリンクしたことも一因なのかもしれない。

『デンジャラス・ラン』
9月7日(金)より、TOHOシネマズ 有楽座ほか全国ロードショー

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