くらし情報『映画『シルク3D』が描くのは“人間賛歌”。監督が語る』

2012年11月7日 15:17

映画『シルク3D』が描くのは“人間賛歌”。監督が語る

黒澤明監督の『夢』や『不思議の国のアリス』のことも思い出したよ。だから大事なのは“何でもアリ”の世界に観客を惹きつけるストーリーを見つけることだった」。

そのために監督は、シルクの世界観を損なわないためにセリフを用いず、事前に脚本を用意せずに撮影と編集作業を行き来しながらストーリーを紡いでいったという。「シルクの創造性をこれ以上拡大することはできないんだ。彼らはアーティストの集団で、その創造性をいかんなく発揮できる環境をすでに作り上げている。いろんな才能のある人たちが協力して創造性を発揮しているんだ。僕たちが映画を作り上げる過程にとても似ていると思ったよ。だから、基本的な物語だけを用意して、緩急をつけながら語ることに注意した」。


アダムソン監督はシルク・ドゥ・ソレイユのパフォーマンスを「人間の限界を見せてくれるもの」だと評する。「彼らは単にパフォーマンスをするだけではなくて、衣装や美術、音楽などのすべてが創造性をもって表現されていて、そのいずれもが極限まで高められている。そういうものを観ると“人間賛歌”ではないけれど、人間というのは何だって出来るんだ、という気持ちになるんだよ」。

圧倒的な身体能力と芸術性がいかんなく発揮された世界を、ラブストーリーを軸に描き出した映画『シルク・ドゥ・ソレイユ3D』。

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