ディズニー/ピクサーの最新作『インサイド・ヘッド』が公開され、人気を博している。本作の主人公は11歳の少女の頭の中にいる“感情”たちだが、本作のスタッフはどのような試行錯誤を経て、キャラクターをデザインしたのだろうか? サンフランシスコのピクサー・アニメーション・スタジオで取材を行った。
その他の画像/キャラクターの作り方
ピート・ドクター監督が本作のアイデアを思いつき、共同監督のロニー・デル・カルメンと映画の基本的なコンセプトを発見するためにアイデアを出し合い、2年後にアート部門のメンバーが合流した。彼らは全員でデザイン画を描き、アイデアを出し合った。例えば、映画の中に登場するヨロコビは、子供たちが大好きな“星”のイメージがデザインの基になった。キャラクター・アート・ディレクターのアルバート・ロザーノは「アメリカでは宿題が上手にできると、先生たちが宿題に星のシールを貼ってくれることがあるんです。そうすると子どもたちはハッピーになります」という。他にも花火やシャンパンの泡、女優のオードリー・ヘップバーンもヨロコビのデザインの源泉になったという。
通常であれば、こうしてキャラクターが完成し、アニメーションが作られるが、ロザーノは「人間の皮膚で出来たものにはしたくなかった。