だ。「私はちょうど大戦直後に生まれたので、戦争は一切体験していないの。私はマリアが生きた時代を自分の中で再生し、歴史を読み直し、自分の記憶の中で当時を蘇らせる作業を行ったの。本当はそんなこと、わざわざしたくないわよね。居心地悪いし、衝撃的な悲劇で、残酷で、野蛮な記憶だもの。過去に戻って生きてみたい時代じゃ決してないわ。だけど、キャラクターに対して忠実で誠実でありたいために通過しなければならない作業だったの」
マリアは絵の返還訴訟を起こすが、その過程で何度も立ち止まり、過去と向き合わざるをえないことに怯える。「ウィーン市長が私に語ったように、マリア・アルトマンはウィーンがその過去に対して誠実であることがどれほど大切なことかを教えてくれた人だ、と。
過去に対して目をそむけることは多くの人がしてしまうことだけど、過去を隠さずに事実を直視することはとても重要なことだと思うわ」
『黄金のアデーレ 名画の帰還』
11月27日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
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