松本潤と小出恵介が孤独な魂を燃やして殴り合うボクサー役に!
そしてついに壮絶な対決となる日がやってきた……。
フォトコールでは、第1幕と第2幕からそれぞれ10分ずつ上演。第1幕の新次とバリカンが出会うシーンでは、オールバックに派手な白スーツ姿の松本に目が引きつけられた。周囲を睥睨するような鋭い眼差しを持ちながら、片目のコーチと話すときには鮮やかな笑顔がこぼれる。一方の小出も、地味なジャージに自信なさげな態度が、ひとたびスパーリングに入ると目つきがガラリと変わるのがさすが。そんなふたりが第2幕では、公園のジャングルジムで互いに胸の内をさらけ出し語り合う。まっすぐに上を目指す新次と、彼に憧れのような目を向けるバリカン。孤独な魂がふと寄り添う様子に、胸苦しいような切なさを感じたワンシーンとなった。
その後行われた囲み会見では、「本物のリングを使って殴り合うし、セリフも膨大。精神的にも肉体的にも大変だけど、ふたり人ともよくやったと思う」と蜷川から率直な感想が。会見中も時折鋭い目つきになり、新次が抜けないように見える松本は「原作をとにかく読んで、あとは人に聞いたりしてイメージを膨らませました。あの時代の『新宿』を今の僕らが生きることで新鮮に伝えられたら」