東京・池袋の東京激術劇場プレイハウスで上演中のNODA・MAP第27回公演『正三角関係』(作・演出:野田秀樹)に出演する松本潤、長澤まさみ、永山瑛太、野田から、11日に初日開幕を迎えてのコメントが到着した。■松本潤のコメント念願のNODA・MAP作品、しかも13年ぶりの舞台の初日でしたが、今日は不思議なくらい全く緊張しませんでした。もともと本番はとても緊張するタイプではあるのですが、野田さんが一緒にいるからなんとかなるだろうという安心感がありましたし、今さら焦ったところでどうにもならない。ここまでみんなで積み重ねてきたことを精一杯出すしかない、という気持ちでした。野田さんが書いた素晴らしい作品を、どこまで表現できるのか。あと79回しか演じられないので、とにかく1回1回を大事に、心を込めてやっていきたいと思います。■長澤まさみのコメント初日にあまり緊張しないのは初めてだなと思っていたら、途中からすごく緊張してしまいました。とはいえ、みんなで息を合わせて作っていく舞台に、安心感をもって集中して挑めている感覚がありますし、何か起きてもみんなで補い合いながらやれるところも、野田さんの作品の魅力だなと感じています。毎日なかなか同じようにはいかないのですが、自分をコントロールして、芝居をすることをちゃんと楽しめるところまでいけたらなと思います。仲間と息を合わせながら、毎回新鮮な気持ちで二役を演じていきたいです。■永山瑛太のコメント舞台初日の空気感を久しぶりに味わって、NODA・MAPのお芝居に出られてよかったと改めて感じました。稽古(けいこ)で試行錯誤を重ねて、みんなで「これだ」と思えるところまで作ってきたのに、本番にはやっぱりイタズラ好きな演劇の小悪魔がいるものだなと実感した初日でもありました。今日はそのライブ感みたいなものも含めて、お客様に楽しんでいただけたのかなと思いたいですし、舞台は生もので毎日違うということを肝に銘じて、今後もなぞらず新鮮に、楽しく演じていきたいです。体調と一緒に精神面もうまく整えながら、ロンドンの大千穐楽を迎えられたらと思います。■野田秀樹のコメントシンプルなつもりが結構複雑な構造の芝居になっていることに稽古の途中で気が付いて、お客さんはどう反応するだろう?とドキドキしていたんですが、劇場に入ってからは構造がぐんぐんクリアになってきました。それはやっぱり、役者さんとスタッフさんの力。良い初日を迎えられて、みんなの力に本当に感謝しています。実際、横で見ていても、潤には頼もしさを感じましたし、瑛太もまさみちゃんも、通し稽古で言われたことをきっちり調整してきて、すごい役者だなと改めて思いました。お客さんからの笑い声も新鮮でうれしかったですね。全部で80公演あるといっても、お客さんは毎回違う。明日からも、しっかり届けていかなければと思っています。*『正三角関係』の東京公演は8月25日まで。その後、9月5日~11日の北九州公演(福岡・J:COM北九州芸術劇場大ホール)、9月19日~10月10日の大阪公演(大阪・SkyシアターMBS)と続く。東京と北九州の前売り券は完売しているが、全公演にて当日券を販売。大阪は9月1日正午よりチケット一般発売、当日券も販売する。10月31日から11月2日にかけて、ロンドン公演も予定されている。
2024年07月14日NODA・MAPの新作公演『正三角関係』が7月11日(木) に東京・東京芸術劇場プレイハウスにて開幕し、舞台写真と初日公演を終えた松本潤、長澤まさみ、永山瑛太、野田秀樹のコメントが到着した。『正三角関係』は、野田が19世紀ロシア文学を代表するドストエフスキーの傑作『カラマーゾフの兄弟』をモチーフに創りあげた「日本のとある時代の花火師の家族」の物語。長男の花火師を松本、次男の物理学者を永山、三男の聖職者を長澤が演じる。松本は本作が13年ぶりの舞台出演となり注目を集めていたが「不思議なくらい全く緊張しませんでした(中略)今さら焦ったところでどうにもならない。ここまでみんなで積み重ねてきたことを精一杯出すしかない、という気持ち」と心境を語り、「あと79回しか演じられないので、とにかく1回1回を大事に、心を込めてやっていきたい」と締めくくった。純朴な聖職者と、親子を惑わす妖艶な女性という正反対のふた役を演じる長澤まさみは「仲間と息を合わせながら、毎回新鮮な気持ちで二役を演じていきたいです」。永山も「舞台は生もので毎日違うということを肝に銘じて、今後もなぞらず新鮮に、楽しく演じていきたいです」と意気込んだ。NODA・MAP第27回公演『正三角関係』(撮影:岡本隆史)NODA・MAP第27回公演『正三角関係』(撮影:岡本隆史)作、演出、そして兄弟と関わる弁護士役と神父役で出演する野田は「横で見ていても、潤には頼もしさを感じましたし、瑛太もまさみちゃんも、通し稽古で言われたことをきっちり調整してきて、すごい役者だなと改めて思いました」と3人を称えた。NODA・MAP第27回公演『正三角関係』東京公演は8月25日(日)まで。その後9月5日(木)~11日(水)の北九州公演、9月19日(木)~10月10日(木)の大阪公演と続き、10月31日(木)~11月2日(土)のロンドン公演で大千穐楽を迎える。全80公演。国内公演全公演にて当日券を販売。<コメント全文>■松本潤念願のNODA・MAP作品、しかも13年ぶりの舞台の初日でしたが、今日は不思議なくらい全く緊張しませんでした。もともと本番はとても緊張するタイプではあるのですが、野田さんが一緒にいるからなんとかなるだろうという安心感がありましたし、今さら焦ったところでどうにもならない。ここまでみんなで積み重ねてきたことを精一杯出すしかない、という気持ちでした。野田さんが書いた素晴らしい作品を、どこまで表現できるのか。あと79回しか演じられないので、とにかく1回1回を大事に、心を込めてやっていきたいと思います。■長澤まさみ初日にあまり緊張しないのは初めてだなと思っていたら、途中からすごく緊張してしまいました。とはいえ、みんなで息を合わせて作っていく舞台に、安心感をもって集中して挑めている感覚がありますし、何か起きてもみんなで補い合いながらやれるところも、野田さんの作品の魅力だなと感じています。毎日なかなか同じようにはいかないのですが、自分をコントロールして、芝居をすることをちゃんと楽しめるところまでいけたらなと思います。仲間と息を合わせながら、毎回新鮮な気持ちで二役を演じていきたいです。■永山瑛太舞台初日の空気感を久しぶりに味わって、NODA・MAPのお芝居に出られてよかったと改めて感じました。稽古で試行錯誤を重ねて、みんなで「これだ」と思えるところまで作ってきたのに、本番にはやっぱりイタズラ好きな演劇の小悪魔がいるものだなと実感した初日でもありました。今日はそのライブ感みたいなものも含めて、お客様に楽しんでいただけたのかなと思いたいですし、舞台は生もので毎日違うということを肝に銘じて、今後もなぞらず新鮮に、楽しく演じていきたいです。体調と一緒に精神面もうまく整えながら、ロンドンの大千穐楽を迎えられたらと思います。■野田秀樹シンプルなつもりが結構複雑な構造の芝居になっていることに稽古の途中で気が付いて、お客さんはどう反応するだろう? とドキドキしていたんですが、劇場に入ってからは構造がぐんぐんクリアになってきました。それはやっぱり、役者さんとスタッフさんの力。良い初日を迎えられて、みんなの力に本当に感謝しています。実際、横で見ていても、潤には頼もしさを感じましたし、瑛太もまさみちゃんも、通し稽古で言われたことをきっちり調整してきて、すごい役者だなと改めて思いました。お客さんからの笑い声も新鮮で嬉しかったですね。全部で80公演あるといっても、お客さんは毎回違う。明日からも、しっかり届けていかなければと思っています。<公演情報>NODA・MAP 第27回公演『正三角関係』作・演出:野田秀樹出演:松本潤⻑澤まさみ永山瑛太村岡希美池谷のぶえ小松和重野田秀樹竹中直人【東京公演】2024年7月11日(木)~8月25日(日)会場:東京芸術劇場プレイハウス【北九州公演】2024年9月5日(木)~9月11日(水)会場:J:COM北九州芸術劇場 大ホール【大阪公演】《9/1(日)チケット一般発売》2024月9月19日(木)~10月10日(木)会場:SkyシアターMBSチケット情報:()【ロンドン公演】10月31日(木)~11月2日(土)会場:サドラーズ・ウェルズ劇場『正三角関係』公式サイト・MAP公式Instagram@nodamap_official()
2024年07月13日野田秀樹作・演出のNODA・MAP第27回公演『正三角関係』がきょう11日、東京・池袋の東京激術劇場プレイハウスで初日を迎える。松本潤が13年ぶりの舞台で野田作品に初参加、長澤まさみ、永山瑛太との舞台初共演も、大きな注目を集めている。本作のチラシに、野田は「劇場に足を運んでくれた人の入口と出口は違わなくていけない」という“尊敬する演劇人”のことばを綴っている。「劇場の椅子に座っていただけなのに、劇場を出る時には、世界が少しばかり違って見えるようになる。それくらいの芝居を創っていこうよ、という心意気の話」だ。10日に同所で行われたゲネプロを見て、“松本潤”を入口に初めて野田作品を観劇した人は、どんな思いで出口に向かうのだか、と気になった。物語の入口はロシア文学屈指の名作、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」。これを日本のとある場所のとある時代の花火師の家族「唐松族の兄弟」の物語にして、全く予期せぬ結末へと導いていく。松本が長男の花火師役、長澤が三男の聖職者役、永山が次男の物理学者役で唐松家の三兄弟を演じる。一部のキャストが1人2役を演じる早替りも見どころだ。野田作品らしい軽妙な台詞の応酬で笑いを誘いながら、終盤に向かっていくにつれ、松本たちの鬼気迫る演技にも拍車がかかっていく。そして、ラストシーンの演出、アンサンブルキャストたちの姿は忘れられないかもしれない。野田作品では毎回、創造性に富んだ舞台美術も印象に残る。そう思いながら出口に向かったところで置いてあったのは、「横尾幸男舞台美術の記憶II-早―」のチラシ。NODA・MAP第1回公演『キル』(1994年)から本作までのほとんどの作品の美術を担当してきた横尾幸男氏によるデザイン画、舞台美術模型などを紹介するイベントが、同じ東京芸術劇場のアトリエイースト・ウエスト(地下1階)で開催中。7月15日まで(午前11時~午後8時、最終日は午後5時まで、入場無料)。『正三角関係』の東京公演は8月25日まで。その後、9月5日~11日の北九州公演(福岡・J:COM北九州芸術劇場大ホール)、9月19日~10月10日の大阪公演(大阪・SkyシアターMBS)と続く。東京と北九州の前売り券は完売しているが、全公演にて当日券を販売。大阪は9月1日正午よりチケット一般発売、当日券も販売する。10月31日から11月2日にかけて、ロンドン公演も予定されている。
2024年07月11日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「戦争の記憶」です。戦争は終わった過去ではない。現在に目を向けて。6月23日は沖縄慰霊の日です。太平洋戦争の末期、沖縄では日本国内で唯一、地上戦が繰り広げられ、日米で約20万人が命を落としました。そのうちの9万4000人は子供たちを含む一般市民でした。二度と悲劇を繰り返さないために、沖縄県では沖縄戦の実質的な終結日に当たる6月23日を、平和を祈る日として「慰霊の日」に制定しました。毎年この日には戦没者の追悼式が行われ、戦争の記憶をなくさないために、当時を知る人のコメントが多く報道されます。しかし、報道の現場で実感するのは、過去の戦争を伝えることに集中するあまり、肝心の平和実現に向けた対話や歩みを止めてしまっているのではないか、ということです。沖縄には米軍基地があります。そして、現在世界では、ウクライナやガザをはじめ各地で戦争が起きています。普段、なかなか報道されることはありませんが、沖縄の米軍基地からは、多くの戦闘機や艦艇が出航し、戦地に武器が投入されています。国際連合は第二次世界大戦の戦勝国によって作られました。しかし、各国の綱引きにより現在は機能不全に陥っています。今起きている対立は、大もとを辿れば、第一次世界大戦や第二次世界大戦時に欧米諸国によってとられた植民地政策により、領土を奪われたことが大きく関係しています。沖縄はもとより、世界全体を俯瞰すると、戦争は終わっているように見えて、形を変えて続いているのです。日本の安全保障政策はこの2年間で激変しました。一昨年、岸田内閣と国家安全保障会議は、敵基地攻撃能力や反撃能力を保有する新たな安保関連3文書を改定し、自民党と公明党は、殺傷兵器の輸出の解禁に合意しました。また、ODA(政府開発援助)とは別に「政府安全保障能力強化支援(OSA)」として、各国からの安全保障上の要望に応え、資機材の供与や、インフラの整備ができるようになりました。「日本は戦争とは無縁の平和な国」とは言い切れません。今起きている戦争について知り、根底にある問題に目を向け、平和のために模索することが、戦争の犠牲になった方々の本当の慰霊になるのではないでしょうか。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年6月26日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年06月20日「6月1日に松本さんが、新会社の設立を発表しました。同社のホームページには《エンターテインメントを通じて日本、そして世界をより良い未来へ導くことを目指します》とつづられていました。さっそく各方面からオファーが殺到していると聞いています」(スポーツ紙記者)株式会社MJCの新社長となった松本潤(40)。起業の構想は前々からあったようだ。’23年12月に俳優の山田裕貴(33)がパーソナリティを務めるラジオ番組『山田裕貴のオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)に出演した際に、夢を尋ねられて、こう熱弁していた。「いつになるかわからないけど僕はね、制作会社を作りたいんですよ。一緒にお仕事させてもらうなかで、クリエイターの素晴らしい人たちがいるから」株式会社MJCの登記に記載されている目的の欄は、芸能タレントの育成及びマネジメントだけでなく、音楽、映画、演劇などの企画、運営及び興行、さらには飲食店や美容サロンの経営、企画及び管理など多岐にわたっていた。さまざまな事業を思い描く松本社長。人脈は旧ジャニーズのメンバーにとどまらないーー。「『花より男子』(TBS系)での共演を機に、小栗旬さん(41)と仲よくなり、そこからムロツヨシさん(48)などと交友を持つようになりました」(芸能関係者)小栗、ムロも出演した松本が主演を務めた’23年のNHK大河ドラマ『どうする家康』では、新たな出会いがあったようだ。「狂言師の野村萬斎さん(58)と共演し、意気投合したそうです。ドラマの演出に的確なアイデアを出す松本さんを見て、『演出家としての才能も含めて、尊敬できる方だと思います』と、高く評価。『また一緒に仕事をしたい』と話していたそうです。松本さんは狂言師の三宅右矩さん(40)と高校の同級生で親しく、伝統芸能である狂言を違うアプローチでプロデュースする可能性もあるのでは」(前出・芸能関係者)狂言のほかにも松本の縁の深い伝統芸能がーー。「歌舞伎役者の中村七之助さん(41)とも、高校の同級生で家が近く、一緒に登校し親睦を深めたそうです。中村屋にもたびたび出入りして、勘三郎さん(享年57)にもかわいがられていました。歌舞伎の枠にとらわれない活躍をみせている尾上松也さん(39)も、松本さんの高校の後輩で親交が深いそうです」(梨園関係者)■七之助が伝えた松本の“本意”’20年2月放送の『火曜サプライズ』(日本テレビ系)に七之助が出演した際、松本と演出論を語り合うことがあると明かし、彼から助言を受けたと語っていた。「僕がやっている古典(の舞台)でも『あそこ、もう少し早く着替えて出てきたほうが、お客さんが喜ぶかもしれないよ』とか、そういうアドバイスももらえます」また同番組で、中村屋で女形を務める中村鶴松(29)が以前、松本から、うまく演じられたと思っていた舞台の後に「お前、ブスだよ」と指摘されたと告白。これに七之助は、「“容姿じゃないよ、ブスに見えたよ”そういう気付いたことを彼は言ってくれる。彼は芝居とかよく見てますからね」と松本の“本意”を伝えていた。エンタメ全般に詳しい松本だが、“主戦場”である音楽ライブのプロデュースは特に高い評価を得ている。’20年7月に放送された『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)でDREAMS COME TRUEの中村正人(65)が嵐のツアーライブについて、このように語っていた。「大前提で言えるのは、あれだけの演出と機構をやれるのは嵐しかいないし、(単発ではなく)あれをツアーで回るのは、世界で嵐が最高峰だと思います」さらに松本はあの大物女性歌手と“ジム友”だというーー。「松任谷由美さん(70)とは同じジムに通っていて、顔を合わせることがあるそうです。ときおり、メールのやりとりもしているのだとか。嵐が活動休止に入る直前の’20年末に放送された『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)最終回では『アイドルグループとして60歳になっても輝いてほしいな』と松任谷さんから、ビデオメッセージが寄せられていました。松任谷さんのコンサートは、大規模なセットにプロジェクションマッピングを組み合わせるなど、エンターテインメントに富んだ内容で、松本さんとの親和性も高いのではないでしょうか。彼女も松本さんの演出に強い興味を示しているといいます」(音楽関係者)松本なら、どうユーミンをプロデュースするのか。前出の音楽関係者がこう推察する。「松本さんは、アクリル板でできた可動式のステージ“ムービングステージ”を考案したといわれています。これを利用し、観客の頭上で松任谷さんが歌うのでは……。また’07年に松本さんが初披露した“MJウォーク”といわれるワイヤを使い、宙吊りになって、逆さに歩く演出を応用する可能性があると思います。若いころ、コンサートの演出で宙吊りになるなど、松任谷さんは元来、ど派手な演出が好みです。最新のテクノロジーを利用すれば、バーチャル空間などで、ユーミンが逆さ吊りになってパフォーマンスすることも可能なのではないでしょうか」(前出・音楽関係者)松潤の過激演出で、誰も見たことのない、大御所による“空前のエンターテインメント”が見られる日が来るかも!?
2024年06月14日「’24年5月30日に松本潤さんが独立しました。二宮和也さん(40)も退所しているなかで、活動休止中の大野智さん(43)はSTARTO社と、嵐としてだけでなく個人としても契約を結んだそうです」(芸能関係者)4月10日に株式会社嵐の設立が発表された際、STARTO社の公式ホームページに《未来を描くための準備を進めていけたらと思います》とコメントが。リーダー大野の現状はーー。「活動休止から3年半が経過し、心境の変化が出てきたのではないでしょうか。嵐のメンバーは楽曲の権利や商標権について、STARTO社と話し合っている最中ですので、まとまったら、芸能界復帰の可能性も出てきます」(テレビ局関係者)5月25日、一足先に大野智の名前がファンの前に登場した。「町田慎吾さん(43)と、屋良朝幸さん(41)がタッグを組む、音楽・ダンス・芝居をミックスしたイベントが都内で開催されました。そこに、大野さんと櫻井翔さん(42)の連名で祝い花が贈られていたのです。4人はジャニーズJr.時代に切磋琢磨した仲間でした」(スポーツ紙記者)祝い花の画像がSNS上で拡散されるとファンから喜びの声があがっていた。「大野さんと町田さんは、’94年の10月16日に入所した同期で、2人とも高いダンススキルを有する“大町コンビ”として、左右対称のペアで踊っていました。プライベートでも親しく、大野さんの趣味である釣りに一緒に出かける関係だったそうです。入所から’20年が経過した’14年に、町田さんはブログで大野さんと『いつか2人で踊ろう!』と約束したと告白していました」(前出・芸能関係者)共演を誓い合ってから、さらに10年の月日が過ぎた。「もともと大野さんはダンスや絵などで、自身を表現したいという気持ちが強くありました。嵐の再始動へのエネルギーをためるため、親友と大好きなダンスをして体を慣らしておきたいと考えているのではないでしょうか」(前出・芸能関係者)盟友との約束がモチベーションを高めているーー。
2024年06月12日《今後とも変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます》5月16日、こうコメントしたのは松本潤(40)。5月30日をもってSTARTO ENTERTAINMENTを退所し、独立することを発表した。嵐で独立するのは二宮和也(40)に続き2人目。今回の松本の決断には、6カ月前のある出来事が大きく関係していたーー。入所以来28年所属した事務所で、近年、松本は後輩の育成にいそしんでいた。「松本さんは後輩向けに“演出塾”を開催して演出術を伝授してきました。実は、松本さん自身も中居正広さん(51)や滝沢秀明さん(42)から演出を学んできました。先輩から後輩に経験を惜しみなく伝えて育てるという“ファミリー感”を松本さんは大切にしていたのです」(音楽関係者)松本のこうした思いは、’21年12月30日に開催されたライブイベント「Johnny’s Festival」でも。「『ジャニフェス』には所属タレント総勢78人が登場しました。松本さんが嵐以外の演出をするのは初めてでしたが、手ごたえを感じていたようです。“あのライブの一体感は凄まじかった”と話していました」(テレビ局関係者)ファンから好評を博した「ジャニフェス」はDVD化された。「グループごとに異なるレコード会社に所属しているため、権利の関係で『ジャニフェス』は当初DVD化される予定はありませんでした。しかし松本さんが“先輩・後輩みんなで作り上げたステージを世に残したい”と事務所の上層部に掛け合ったことで、DVD化が実現したのです」(前出・音楽関係者)多忙を極めながらも演出に心血を注ぎ、DVD化までーー。これも“家族愛”のなせる業だったのだろう。しかし6カ月前のある出来事によって、松本の思いにも変化が起きたという。「昨年10月、旧ジャニーズ事務所から新会社(のちのSTARTO社)の設立が発表されました。社長には東山紀之さん(57)が就任する予定でした」(芸能関係者)当時松本は、『どうする家康』(NHK)の撮影の真っただ中。大河ドラマの主演という大役を務めるなかで噴出した旧ジャニーズ問題に、昨年11月に生出演した『あさイチ』(NHK)では、「自分たちが現場で作った作品がオンエアできないんじゃないかとか、今日の『あさイチ』も出演できないんじゃないかみたいなことも考える時期もありました」と告白している。「事務所の先行きに不安を感じるなか、松本さんが心のよりどころにしていたのが東山さんでした。東山さんはタレントとしても事務所を牽引してきた人物。松本さんは時には厳しく叱られたこともあったそうですが、駆け出しのころから面倒を見てもらったと慕ってきました。東山さんが新会社の社長に就任するなら、恩返しの意味も込めて松本さんは事務所の再建に貢献したいと考えていたそうです」(前出・芸能関係者)しかし、実際にSTARTO社の社長となったのはコンサルティング会社社長の福田淳氏(58)。東山氏は昨年10月末、STARTO社の社長就任を辞退したのだ。「東山さんはすでにSMILE-UP.の社長として、ジャニー喜多川氏(享年87)による性加害の被害者補償にあたっていました。そんな重大な業務を担当しながらSTARTO社の社長を兼務することは難しいと判断し、東山さんは辞退することになったのです。苦渋の選択でした」(前出・芸能関係者)松本も社風の変化を肌で感じていたようだ。「“ジャニーズの長男”として求心力のあった東山さんがSTARTO社とは関わりのない立場となったことで、松本さんは“もう家族のような一体感はなくなった”と退所を考えるようになったといいます。STARTO社ではタレントはそれぞれ異なる契約形態となるので、自由度が高くなるいっぽうで、タレント間のつながりはこれまでとは変わってくるのかもしれません」(前出・テレビ局関係者)昨年12月26日、本誌は都内のホテルで松本の姿を目撃している。この日は東山氏のディナーショーの最終日。東山氏のタレントとしての最後の表舞台だった。「松本さんは会場に花も贈っていました。東山さんへの思いの深さを感じます」(前出・音楽関係者)とはいえ、福田氏は松本の退所に際してこうコメントしている。《もちろん今後も松本さんが、STARTO社の社友であることに変わりありません》今後は家族から友へーー。嵐としては、STARTO社とのエージェント契約は継続する。「今までは、退所したら後輩と関わることは難しいとされてきました。しかし近年はそれがかなう場合も多く、5月17日には山下智久さん(39)がtimelesz(元Sexy Zone)のプロデュースを担当することが発表されたばかり。松本さんの演出家としての腕前は誰もが知るところですから、独立後も後輩の演出をすることもありえます」(前出・音楽関係者)人知れず退所を決断していた松本。だが、松本の“家族愛”は後輩たちに届いているはずだ。
2024年05月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。 今回のテーマは「政治倫理審査会」です。政治家の責任追及をする新たな仕組みが必要。「政治倫理審査会(政倫審)」とは、政治倫理確立のため、議員が行為規範や法令に著しく違反し、政治的道義的に責任があるかどうか審査し、勧告を行う機関です。’76年に世界的な汚職事件「ロッキード事件」が明るみになり、’83年、田中角栄元首相に有罪判決が下りました。これを機に政治家の倫理が問われ、疑惑に対して自らが語り、説明責任を果たす場として、’85年、衆参両院に政倫審が設置されたのです。政倫審委員の3分の1以上が申し立てて過半数の賛成を得るか、議員本人が自ら申し出れば開催できます。ところが、’96年まで一度も開かれたことはありませんでした。最初に開かれたのは加藤紘一議員の共和汚職事件です。総合商社「丸紅」と鉄骨加工メーカー「共和」の架空取引が摘発され、元北海道開発長官の阿部文男議員が逮捕されました。関係を指摘された加藤議員が、嫌疑を晴らしたいと手を挙げ開かれました。その後は’98年の山崎拓議員の泉井事件、’01年の額賀福志郎元防衛庁長官のKSD事件などで開催。国会の証人喚問で嘘をつけば偽証罪に問われますが、政倫審に罰則はなく、偽証罪も適用されません。出席も拒否することができ、原則非公開です。’02年、公設秘書給与流用疑惑の田中眞紀子議員は「テレビ中継しても構わない」と言い、政倫審がメディアで大変注目されました。今回、自民党の政治資金パーティを巡る裏金事件では、80名以上の自民党議員が関わっていましたが、政倫審への出席を拒否した人もいました。出席してもシラを切るばかりで、なんの追及にもならなかった印象です。ロッキード事件以降、幾度も議論をしてきたはずですが、日本には政治家が事件について説明責任を果たしたり、国民が望むような形で捜査が進むような仕組みがないことがよくわかりました。今こそ、「政党法」のような形で、政党がやるべきことは何か、政党に所属している議員はどう金を扱うべきかを明記する必要があるのではないでしょうか。政治団体に寄せられたお金は、税金ではありませんが、ほぼ全て公金と捉えていいと思います。だからこそ使う側の責任はとても重いのです。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年5月8日‐15日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年05月07日国内外から絶大な支持を集める漫画家・伊藤潤二の初の大規模な個展『伊藤潤二展 誘惑』が4月27日(土)~9月1日(日)、世田谷文学館で開催される。1963年生まれの伊藤潤二は、歯科技工士として働きながら、雑誌『ハロウィン』の新人漫画賞「楳図かずお賞」に、後にデビュー作となる『富江』を初投稿し佳作を受賞。以降もホラー漫画を基軸として『首吊り気球』『死びとの恋わずらい』『うずまき』などを発表する。特に、ある小さな町で人間が“うずまき化する”異変を描いた『うずまき』では、奇想天外のアイデアやストーリー、美しい作画などでホラー漫画の枠を超えて広く話題を呼んだ。《うずまき》2010年©伊藤潤二/小学館SF小説や楳図かずおらの漫画に影響を受けながら、時にシュルレアリスティックな独自の作風は、海外でも人気が高い。2019年には『フランケンシュタイン』でアイズナー賞(正式名称:ウィル・アイズナー漫画業界賞)の「最優秀コミカライズ作品賞」を受賞。2021年には『地獄星レミナ』で「最優秀アジア作品賞」、『伊藤潤二短編集 BEST OF BEST』が「Best Writer / Artist部門」を同時受賞。その翌年には『死びとの恋わずらい』で通算4度目の受賞を果たしている。また、2023年にはアングレーム国際漫画祭で「特別栄誉賞」を受賞した。今回の展覧会では、デビュー作の『富江』をはじめ、『うずまき』『死びとの恋わずらい』『双一』などのシリーズ漫画ほか、かつて見た夢からアイデアを展開した『首吊り気球』の自筆原画に、本展のために描き下ろした新作も公開する。フィギュア原型師・藤本圭紀が手掛けた『富江』の新作フィギュアも登場する。《死びとの恋わずらい》1997年©ジェイアイ/朝日新聞出版人間の本能的な恐怖心はどこから来るのか。また、恐怖を表現しながらもその過剰さからユーモアに転じるなど、その世界観に魅了される。漫画の展覧会でも定評のある世田谷文学館にぜひ駆けつけたい。<開催概要>『伊藤潤二展誘惑』会期:2024年4月27日(土)〜2024年9月1日(日)会場:世田谷文学館 2階展示室時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日、7月15日、8月12日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)、7月16日(火)、8月13日(火)料金:一般1,000円、65歳以上・大高・65歳以上600円、中小300円※5月10日(金)は65歳以上無料、5月15日(水)は「国際博物館の日(5月18日)」を記念して無料公式サイト:
2024年04月19日松本潤、長澤まさみ、永山瑛太が共演する野田秀樹の新作舞台「正三角関係」が7月11日(木)より東京芸術劇場プレイハウスにて上演される。北九州、大阪、そしてロンドンでの公演も決定している。野田秀樹率いるNODA・MAP最新作となる本作。19世紀ロシア文学を代表するドストエフスキーの最高傑作「カラマーゾフの兄弟」を入口に、「日本のとある場所のとある時代の花火師の家族」、つまり「唐松族の兄弟」の新しい物語を創り上げた。その“唐松族の兄弟”として、長男の花火師を松本さん、次男の物理学者を永山さん、三男の聖職者を長澤さんが演じる。松本さんは野田さんと20年前に出会ってから、数多くのワークショップに参加しており、まさに満を持してのNODA・MAP初登場。そして、共演には「THE BEE」(21年)で暴力に屈していく様を儚くも美しく演じ観客を魅了した長澤さん、さらに「MIWA」(13年)「逆鱗」(16年)で清冽で鮮烈なインパクトを残し、近年も表現するたびに新鮮で目覚ましい活躍を見せる永山さん。野田さんが「この作品のために生まれてきた3人」と賞する座組となっている。一体、この3人を中心に野田さんはどんな物語を描くのか、期待が高まる。そして、この三兄弟の父親役を務めるのは竹中直人。さらに、村岡希美、池谷のぶえ、小松和重といういずれも近年のNODA・MAP作品で圧倒的な存在感を放ってきた役者が勢揃い。毎回、何役を演じるのか注目が集まる野田さんも舞台に立つ。ここにNODA・MAPを語る上で欠かせない変幻自在な17名の精鋭アンサンブルキャストが合流。総勢25名のキャストがめくるめく野田ワールドを展開する。なお、いつもの如く、観客の観劇当日の新鮮さのために、NODA・MAPの新作公演は幕が開くまで物語の全貌が明かされない。とはいえ、「松本は心が荒廃した花火師、長澤は性格的にも真反対の“男役”と“女役”の二役を演じ分け、永山は神をも恐れぬ不敵なインテリと、3人いずれも新鮮な役どころである」という断片的なインフォメーションが明かされている。また、熱いメッセージの込められた野田秀樹直筆コメントも到着。そして、本作は英語タイトルを「Love in Action」とし、ロンドン公演される。従来、日本から海外へ舞台作品を持っていく場合は「再演」のもの、すでに出来上がった作品を持っていくのが通例である。しかし、今回は「新作」をロンドンへ持っていくという、さらに「挑戦的な海外公演」となる。「正三角関係」は7月11日(木)~8月25日(日)東京芸術劇場プレイハウス、9月5日(木)~9月11日(日)J:COM北九州芸術劇場大ホール、9月19日(木)~10月10日(木)SkyシアターMBSにて公演。(シネマカフェ編集部)
2024年04月18日4月18日、松本潤(40)が舞台『正三角関係』に出演することが発表された。野田秀樹(68)が作・演出を手がけるNODA・MAPの最新作で、長澤まさみ(36)、永山瑛太(41)らと共演する。松本にとっては’11年以来、13年ぶりの舞台出演となる今作。7月から東京、北九州、大阪で上演され、イギリス・ロンドンでも公演が予定されている。千秋楽は11月2日。ロンドンの地で迎えるというが、このスケジュールには松本の思いが反映されているのではないか、と推察するのは芸能関係者。「千秋楽の翌日の11月3日は嵐のCDデビュー記念日。今年25周年を迎えます。メンバーにとってもファンにとっても特別な日。11月3日は“嵐の日”ということを意識しているからこそ、11月2日までは個人の活動に集中したいという思いなのではないでしょうか」(芸能関係者)嵐がグループ活動を休止した20年末以降も、11月3日は“特別な日”としてメンバー自身も意識してきた。’21年の11月3日には、ライブフィルム「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」の先行初日舞台挨拶がおこなわれ、松本とともに、相葉雅紀(41)、二宮和也(40)、櫻井翔(42)がサプライズで登壇。大野智(43)からメッセージも寄せられた。 ’22年は、11月3日から約1ヶ月にわたりこのライブフィルムを再上映した。昨年の11月3日は、旧ジャニーズ問題の最中にあったからか、特別なイベントはなかったものの、松本はInstagramにこう綴っていた。《1999年11月3日デビューから24年。。。色々な出会いがあって、色々な出来事があって、今日があると思ってます。今まで僕らと繋がってくれた皆さまありがとう感謝しています》前出の芸能関係者は言う。「今年は、松本さんが前日まで舞台のためロンドンに滞在しているので、11月3日に5人そろってファンの前に立つとは難しいかもしれません。それでも松本さん自身は、この日は“嵐の松本潤でいたい”という思いだそうです。デビュー日当日にライブやイベントはなくても、今後に向けた嬉しいお知らせがあるかもしれません」(前出・芸能関係者)SNSでは松本の舞台出演発表にあたりこんな声が挙がっている。《おじゅんの舞台、期間長いし海外公演もあるのか!?すごいな…そして舞台期間中だけど結成日とデビュー日に公演が入ってないことにほんの少しだけ期待してしまっている…大千穐楽翌日に日本にいるのは無理だろとは思っているけど笑》《潤くんの舞台楽しみだしめっちゃ観に行きたいけど、11/2ロンドン公演ってことはデビュー日に嵐の動きはないっぽい…?7月から11月初めまで舞台続くからそれ以降何かあるかな。25周年の今年、何か動きがあるって願ってる。》《もしかしてだけど、今年のデビュー日、みんなでロンドンにいたりしない?》
2024年04月18日野田秀樹による最新作、NODA・MAP第27回公演の詳細が発表された。タイトルは『正三角関係』。松本潤、長澤まさみ、永山瑛太の3人が舞台で初めて共演する。物語のテーマは19世紀ロシア文学を代表するドストエフスキーの傑作『カラマーゾフの兄弟』。野田はこの作品をベースに、「日本のとある時代の花火師の家族」、つまり「唐松族(からまつぞく)の兄弟」の物語を創り上げた。ストーリーは父親殺しという"事件"を扱ったサスペンスで、物語の中心となる「唐松族の兄弟」を演じるのが松本・長澤・永山だ。舞台は日本のある時代。松本が長男の花火師、永山が次男の物理学者、長澤が三男の聖職者を演じる。物語の全貌は明らかにされていないが、「松本は心が荒廃した花火師、長澤は性格的にも真反対の“男役”と“女役”の二役を演じ分け、永山は神をも恐れぬ不敵なインテリと、3人いずれも新鮮な役どころである」という野田からのヒントも。松本は20年前から野田と接点があり、多くのワークショップに参加してきたとのことで、今回満を持してNODA・MAP初登場、13年ぶりの舞台出演となる。「名だたる俳優の方々との共演ということで大きな挑戦になりますが、一所懸命食らいついて、できる限りの稽古を重ねて初日を迎えたいと思います」とコメントを寄せた。長澤は、暴力に屈していく様を儚くも美しく演じ観客を魅了した『THE BEE』(21年)以来の出演。「ワークショップに参加して、みんなで考えながら、それぞれがその場にいる。置いてきぼりが一人もいない感じが野田さんの現場の良い所で、すごく楽しいです」とワークショップでの手応えを語る。そして永山は、『MIWA』(13年)、『逆鱗』(16年)で清冽で鮮烈なインパクトを残して以来、久々のNODA・MAP出演。「己の貧弱さを見つめ直す時期にきた今、NODA・MAP の大冒険は私をまた別次元へと連れていってくれる絶好のチャンスだと確信しています」と意気込んだ。出演はほかに、三兄弟の父親役を演じる竹中直人をはじめ、村岡希美、池谷のぶえ、小松和重、そして野田秀樹と鉄壁の布陣。さらにNODA・MAPを語る上で欠かせない変幻自在な17名の精鋭アンサンブルキャストを加え、総勢25名のキャストがめくるめく野田ワールドを展開する。公演は7月11日(木) に東京・東京芸術劇場プレイハウスにて開幕。北九州、大阪と日本の3都市を巡り、『Love in Action』の英語タイトルで、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場でも上演。11月2日(土) に大千穐楽を迎える。■野田秀樹 コメント■松本潤 コメント全文僕としては 13年ぶりの舞台出演となります。名だたる俳優の方々との共演ということで大きな挑戦になりますが、一所懸命食らいついて、できる限りの稽古を重ねて初日を迎えたいと思います。これまでの自分を越えていけるよう試行錯誤していきながら、より野田さんの世界観のなかで描かれるキャラクターに近づけるように演じていく。野田さんだからこそできるソリッドさを体現できたら、すごく面白い作品になる気がしています。準備できることをしっかりして、自分も頑張りたいと思います。■長澤まさみ コメント全文ワークショップに参加して、みんなで考えながら、それぞれがその場にいる。置いてきぼりが一人もいない感じが野田さんの現場の良い所で、すごく楽しいです。大丈夫かなと心配になる所もありますが、あっという間に演じてしまっているかも、と期待する自分がいたりします。舞台はお客さんも出演者のひとり。その場を共有した同志のひとりとして、一緒に楽しい舞台を作っていけたらと思います。ぜひ劇場に足をお運びください。■永山瑛太 コメント全文舞台、芝居の面白みを初めて肌で感じたのは野田秀樹さんとの出会いでした。己の貧弱さを見つめ直す時期にきた今、NODA・MAPの大冒険は私をまた別次元へと連れていってくれる絶好のチャンスだと確信しています。共演者も曲者揃い。演るしかない。ぜひ劇場で、生で、思いっきり楽しんでください。<公演情報>NODA・MAP第27回公演『正三角関係』作・演出:野田秀樹出演:松本潤長澤まさみ永山瑛太村岡希美池谷のぶえ小松和重野田秀樹竹中直人秋山遊楽石川詩織兼光ほのか菊沢将憲久保田武人後東ようこ近藤彩香白倉裕二代田正彦八条院蔵人引間文佳間瀬奈都美的場祐太水口早香森田真和吉田朋弘李そじん【東京公演】2024年7月11日(木)~8月25日(日) 東京芸術劇場プレイハウスS席12,000円A席 8,500円サイドシート 5,700円 **25歳以下の方は、サイドシートを3,000円でご購入いただけます。チケット一般発売日:6月23日(日) 12:00【北九州公演】2024年9月5日(木)~9月11日(水) J:COM北九州芸術劇場 大ホールS席12,000円A席 8,500円サイドシート 5,700円 **25歳以下の方は、サイドシートを3,000円でご購入いただけます。(劇場のみ取扱い)チケット一般発売日:6月23日(日) 12:00【大阪公演】2024年9月19日(木)~10月10日(木) SkyシアターMBSS席12,000円A席 8,500円サイドシート 5,700円 **25歳以下の方は、サイドシートを3,000円でご購入いただけます。チケット一般発売日:9月1日(日) 12:00【ロンドン公演】2024年10月31日(木)~11月2日(土)会場:サドラーズ・ウェルズ劇場『正三角関係』公式サイト
2024年04月18日4月10日、東京ドームで開催されたSTARTO社のライブイベント。タレント72人が登場し、新会社の幕開けを飾った。「松本潤さん(40)はSUPER EIGHTの大倉忠義さん(38)とともに演出を手がけました。しかし松本さんはステージ上には姿を現さず、裏方に徹していました」(音楽関係者)今年に入ってからのテレビ出演は3月に放送された『なりゆき街道旅』(フジテレビ系)のみ。テレビではほとんど見かけなくなった松本に、にわかに浮上したのが“裏方専念説”だ。「『なりゆき街道旅』で松本さんが『たぶんこれで今年終わりです』と発言したことが話題になりました。NHK大河ドラマ『どうする家康』終了後にはブログで《少し休ませてもらいます》ともつづっています。大河で完全燃焼したことでしょうし、ヒゲをたくわえふっくらした近影からも“しばらくは表舞台から遠ざかり、演出業に専念するのでは”とみられていました」(前出・音楽関係者)しかし、実際のところはそうではないという。松本も、嵐が活動休止中だからこその挑戦が控えているのだ。「演出の名手、野田秀樹さん(68)が演出する舞台への出演が決まっています。公演は7月から11月にかけて行われます」(制作関係者)野田は「演劇界の芥川賞」ともいわれる「岸田國士戯曲賞」を’83年に受賞。’93年に演劇企画制作会社「NODA MAP」を設立した。「“野田さんの舞台に出たい”と目標に掲げる役者は数多く、野田さんは現代の演劇界を代表する存在です。松本さんも野田さんの舞台に出演することを長年熱望してきました」(前出・制作関係者)’15年、本誌は妻夫木聡(43)が主演した野田の舞台の打ち上げを目撃。出演していない松本も参加していた。「松本さんは野田さんを非常に敬愛しています。近所に住んでいた時期もあったといい、プライベートで食事をしたり、野田さんの自宅に本を借りに行ったこともあると話していました。’06年には野田さんが脚本を手掛けた舞台に松本さんが主演しました」(前出・制作関係者)しかし、野田演出の舞台には縁がなかった松本。実は野田は、旧ジャニーズ事務所のタレントの起用には前向きではなかった。野田はその理由を昨年9月の会見でこう明かしている。「自分の舞台に使ってこなかったのは、スケジュールがひどすぎたから。とてもじゃないけど仕事はできないと思った」前出の制作関係者は言う。「コンサートやバラエティ番組など、俳優業以外の活動も多い旧ジャニーズのタレントは、自身の舞台に出演させるには稽古などの時間が少なすぎると野田さんは考えているようでした。そのためこれまでは同社所属のタレントを起用してこなかったのです」松本にとっては、嵐の活動休止中が好機だった。「大河の主演という大役に挑んだのと同じように、“嵐のときにはできないことに挑戦する”というのが活動休止中の松本さんのモットー。2月ごろから野田さんのワークショップに通い、舞台に向けて準備しているそうです。日本国内だけでなくイギリス・ロンドンでの公演も予定されています。野田さんに演技を学び、一皮むけた松本さんが見られそうです」(前出・制作関係者)野田に念願の“弟子入り”を果たした松本。俳優業で新たな道を“スタート”させている。
2024年04月16日YouTuberのSNSに投稿された、松本潤(40)の近影に衝撃が広がっている。注目を集めている投稿は、YouTuber「POC」のナツによるもの。「POC」は耳が聞こえる長男・サエキ、そして共に耳が聞こえない次男・ナツと三男・マコの三兄弟からなるYouTuberユニットだ。モデルとしても活動するナツは3月15日、マリオット・インターナショナルの最高級ホテルブランド「エディション」の東京2号店となる「東京エディション銀座」のイベントに参加した様子をInstagramに投稿。松本とのツーショット2枚と韓国人俳優のチョン・イル(36)を交えたスリーショットの、計3枚の写真をアップした。しかし、アップされた写真の松本は鼻の下と顎にヒゲをたくわえ、黒い縁のサングラスをかけている。さらに以前よりも頬に丸みがあり、実に貫禄あふれる姿となっているのだ。まるで別人のような松本の姿は、Xでも話題に。驚く声が相次いで寄せられた。《えぇ?これ松潤だったの・・・??》《嘘?!全然わからなかった》《信じられなくて、左が松潤の可能性を考えた》《キングヌーかと思った》髭にサングラス、という出で立ちから「King Gnu」の井口理を連想したという人も多かったようだ。増量については、松本本人もその経緯を明かしている。「昨年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で主演を果たした松本さんは役作りに奮闘したそうです。3月10日の『なりゆき街道旅』(フジテレビ系)に出演した際には、特に撮影の後半では体重を10kg増やす必要があったと告白。夜中にラーメンを食べたりカロリーの多いものをあえて食べたりと努力したそうです。ただ、40歳という年齢柄、撮影後の減量が難しいそう。同番組は『どうする家康』以来、初めてのテレビ出演でしたが、確かに『ふっくらした』と指摘する声がSNSで相次いでいました」(テレビ局関係者)いっぽうSNSでは、《このままでも全然素敵》《若さに足掻くよりおじさんになってて人間らしくていいじゃない》《めっちゃかっこいいやん いい歳のとり方してる》という反応も。このままイケオジ路線でもありかも!?
2024年03月26日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自民党政治刷新本部」です。問題は派閥ではなく、資金管理の透明化。政治資金パーティをめぐる裏金問題を受けて、自民党は「政治刷新本部」を立ち上げ、政治資金の透明性を高めること、派閥は「政策集団」として、政治資金パーティを認めず、人事への関与を認めない。違反が明らかになれば、派閥の解散や活動休止を求めることを案として取りまとめました。今回の事件で、岸田派、安倍派、二階派、森山派は解散を決めました。しかし、本来、派閥は政策集団だったはずです。1988年、リクルート事件で政治と金の問題が顕在化し、政治不信が広がりました。それを解消するため、自民党は翌年「政治改革大綱」を策定。そこには派閥の弊害の除去と解消への決意が盛り込まれていました。政策研究のために集い、派閥を作ること自体は問題ではありません。資金の透明性がないことが問題です。独立した第三者的な立場が資金を管理し、政治に関わる金は全てデジタル決済にして記録を残せば、解決します。派閥の解散は問題のすり替えで、煙に巻かれたような気がしてなりません。裏金問題は、中央政界だけでなく、東京都江東区長選での、柿沢未途衆議院議員の買収事件でも発覚しました。2019年参院選での河井夫妻選挙違反事件も記憶に新しい。現状、検察は、裏金が何に使われたかよりも、誰の指示で配られたのかを立証しようとしていますが、政治家が直接関与した裏付けは取れず、会計責任者だけが立件され、派閥のトップや幹部クラスは無傷です。政治刷新本部のメンバーも、安倍派の10人中9人はパーティ収入を収支報告書に記載しなかった疑いがありますし、岸田首相が本部長を務めているというのも妙な話です。本当に刷新するつもりならば、事件に関与した疑いのない人が指揮を執るべきでしょう。なぜ裏金が必要になるのかというと、既得権を守るためです。政界も各業界も、権力を持つ同じメンバーが長年その立場を牛耳ることにより、本来あるべき、公正で自由な競争を制限してきました。結果、新しい産業が生まれず、日本の経済は30年以上停滞し続けています。政治改革は、その国の成長と大きく関わっていることを私たち有権者は自覚しなければなりません。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年3月6日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年03月02日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「能登半島地震」です。通信手段を失い、幹線道路は1本。半島ゆえの難題。元日に能登半島で起きた大地震。発生後1か月経っても、地震活動は活発で注意が必要な状態が続いています。災害時には僕はLINE IDを公開し、「発信支援の必要な方は連絡を」と呼びかけています。地震発生直後に約230件が届きましたが、今回はどの情報が本当に支援を必要としている方からなのかを精査する必要がありました。情報が古かったり、厚意で転送してくださったXなどSNS上のヘルプ要請も真偽の判断がつかないものがありました。インプレッションを増やすために偽の住所を書いて助けを呼ぶ投稿が多数アップされていたからです。直接連絡の取れた方の情報をもとに現地入りしましたが、道路が分断され車が入れないところは徒歩で山を越えなければいけませんでした。今回、支援の初動が遅れた理由の一つは、情報インフラが途絶えてしまったことです。山中では、電波の入る場所を必死に探す人たちに大勢会いました。震央に近い穴水町は、役所に災害対策本部を立てたものの、通信障害により県庁とのホットラインが使えなくなっていました。NHKですら中継基地局が電力不足で放送不可に。被害状況を伝えることも、災害の全体像を掴むこともできない状態でした。僕も知り合いの議員らに窮状を訴え、ある議員の働きかけで、スペースX社の衛星通信サービス「スターリンク」を能登に提供してもらえることになりました。もう一つ、今回ネックになったのは、半島という地理的な理由です。東日本大震災も熊本地震や西日本豪雨も、大きな災害でしたが周辺自治体からすぐに支援に入ることができました。しかし能登半島の北端は金沢からも約140km、東京から静岡ほどの距離があります。幹線道路は1本しかなく途中で寸断されました。海岸線は地形が変化し、接岸できる場所が限られ、船で海から支援に入るのも難しい状況でした。被災したのは、高齢者の多い過疎の僻地で古い家屋が多く、倒壊を免れませんでした。同じような問題を抱える地域は全国にたくさんあり、都市とは違う防災のあり方を考えなければなりません。能登半島地震は、地方が抱える問題を集約した災害といえます。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年2月21日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年02月17日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「自民党パーティ券裏金問題」です。裏金ルートを生み出さないため、デジタル化を!自民党の派閥の政治資金パーティをめぐり、裏金問題が事件化されました。本来、政治家への企業、団体からの献金は禁止されています。代わりに政党助成制度として、人口に250円を乗じた総額を議席数、得票総数に応じて、各政党に政党交付金として分配する仕組みを作りました。けれども今、政治資金パーティという名目で、企業などからまとまったお金を受け取れる抜け道が出来上がってしまっています。政治資金パーティは、自民党に限らず、野党も開催しています。収支報告書には、1回20万円以下の支払いは不記載可。しかし、20万円は決して少額ではありません。また、政治資金の現金でのやり取りをいまだに容認している先進国は日本だけです。他国はクレジットカードか小切手のみで、金の往来を明瞭にしています。もう一つ問題なのは、収支報告書がいまだに手書きで、あとでPDFファイル化すれば構わないということ。やり取りがデジタル化されれば、不明瞭なお金はすぐにわかります。収支報告をオンラインで簡単に行えるフォーマットがあるにもかかわらず、国会議員が関係する政治団体の2022年分の収支報告書がオンラインで提出されたのは6%以下でした(日経新聞調べ)。前明石市長の泉房穂さんは「選挙にお金がかかるというのは嘘。人々に響く政策を演説できれば有権者は選んでくれます」と話していました。政治学者の岩井奉信(ともあき)さんも「本来お金はかからなくて済むものなのに、かけている現状がある」とおっしゃっています。裏金の問題を今後生み出さないためには、政治資金のデジタル決済一本化、収支報告書は共通のデジタルフォーマットを使用。また、地域の企業もお金で政治家を動かそうと考えない。有権者は政治と金の問題に慣れきってはいけないと思います。アメリカでは、政治の透明性を高めるために、ロビー活動は登録制にして、誰が誰に陳情したかわかるようにしています。日本人は、個で動くことが苦手で、コミュニティの中のしきたりを変えようとすると異端視されがちです。けれども、組織隠蔽のようなことからは抜け出さないと前に進めないと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2024年1月24日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2024年01月20日ananで連載中の堀潤&五月女ケイ子「社会のじかん」の特別編。いよいよ本格的に始まる、「移民との共生社会」について、堀潤さんが解説します。いよいよ本格的に始まる、移民との共生社会コロナ禍が一段落して、人の移動が激しくなりました。2024年は街の景色として「海外の人が増えたな」というのを実感し始める年になると思います。日本人の人口は14年連続で減少しており、’23年1月時点で前年に比べ約80万人減、1968年以降最大の減少数、減少率です。47都道府県全てで減少に転じたのは初めてのことでした。この流れはこれからも続き、日本の総人口が1億人を切る未来も考えなければなりません。少子高齢化が進み、社会保障費の増大は避けられません。’23年夏に発表された’21年度の社会保障給付費は過去最高の138.7兆円。国の年間予算が106.6兆円でしたから、驚く金額です。財政赤字を膨らませながら、社会保障も回していかなければならないことになります。そんななか、海外から日本に転入する外国人の数が急増しています。3か月以上日本に滞在する外国人住民は約300万人、コロナ禍で一時減りましたが、3年ぶりに増加しました。政府は、生産年齢人口の減少と労働力不足を外国人労働者を受け入れることで解決しようとしています。これは、実質的には移民政策です。そのための在留資格として、’18年に「特定技能」を創設。特定技能外国人を受け入れる深刻な人手不足が認められた分野は、介護、ビルクリーニング、建設、造船、自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品製造業、外食業など多岐にわたります。さらに、スタートアップへの投資も強化しており、今後も一層、海外からチャンスを求めて、技術者など大勢の人が転入してきます。国立社会保障・人口問題研究所によると、2067年には人口の約10%が外国人になると推計されており、東京都に次いで、大阪府や愛知県で外国人の数が増えています。これまでは、特に外国人労働者を多く雇用する“工場のある街”に外国人住民が集まっていましたが、これからは大都市近郊の街でも、当たり前のように目にするようになるでしょう。外国人住民は、国籍も肌の色もさまざま。文化も生活スタイルも異なる人々を同じ街の住民として、きちんとコミュニケーションをとる努力をしなければ、疑心暗鬼を生み、やがては暴力に発展しかねません。9月には埼玉県川口市でトルコの少数民族クルド人と住民のトラブルがありました。ただ、一部の乱暴な外国人がいたとしても、それが全てではありません。SNS上のデマを信じ、偏見を持っていては分断が深まるだけです。日本は、本当の意味での“内なるグローバル化”を進めなくてはいけないと思います。ごみの捨て方から、公民館の使い方、自治会の再編成なども必要になるでしょう。外国の人と話すときには、易しい日本語を使うことも心がけたいですね。もしも自分が海外に移住したら、その街の人にどう接してもらえたら安心して暮らせるのか。外国人というだけで、疎まれたり差別をされたら、憎しみの気持ちが湧いてしまいます。逆の立場をぜひ、想像して接してみてください。外国人住民にないのは選挙権だけ、私たちと同じように税金や社会保障費を支払います。日本の暮らしを底支えする隣人であるということを忘れないようにしましょう。五月女ケイ子解読員から一言NYではどんな職業にも外国人がいるイメージ。仏料理に日本人シェフがいるように、寿司職人に外国人が普通にいるようになったら、“ローカルグローバル”が進んだと感じられそう。みんな同じ人間として見ることが大事ですね。KEY WORD:人口減少と外国人の流入増人口減少に歯止めがかからない状況が続く日本。’23年1/1時点の住民基本台帳をもとに総務省がまとめた国内に住む日本人は、1億2242万3038人。前年に比べ80万523人、2009(平成21)年をピークに14年連続、調査を始めた1968(昭和43)年以降で最も減った。一方、外国人住民は前年の270万4341人に比べ、28万9498人増加。出典/総務省ほり・じゅんジャーナリスト。『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX)などに出演中。スーダンを取材した写真展「#BlueForSudan」が2024年1月14日まで宮城県・多賀城市立図書館(9:00~21:30TEL:022・368・6226)にて開催中。そおとめ・けいこイラストレーター。雑誌や書籍、広告で活躍。オンラインストア「五月女百貨店」では、楽しいオリジナルグッズを多数販売。カレンダーやポチ袋も好評発売中。使える面白LINEスタンプも各種展開している。※『anan』2024年1月3日‐10日合併号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年12月31日夫婦は、愛と信頼関係によって成り立つもの。パートナーを人として思いやり、リスペクトし合う関係性が、理想といえるでしょう。2023年11月6日、お笑いトリオ『ネプチューン』の名倉潤さんが投稿したのは、まさに『夫婦愛』という言葉がぴったりな写真でした!名倉潤&渡辺満里奈の『ラブラブペアルック』に反響同月4日に、55歳の誕生日を迎えた名倉さん。当日は残念ながら仕事があったため、翌5日に、自身の家族や友人家族に誕生日会を開催してもらったのだとか!Instagramに投稿された写真には、大切な人たちに祝福されて嬉しそうにする名倉さんと、妻であり、タレントの渡辺満里奈さんの姿が。名倉さんは誕生日ケーキだけでなく、素敵なプレゼントをもらったそうです。渡辺さんが用意したプレゼントが、一体なんだったのかというと…!そして奥さんのプレゼントはお揃いのセーター令和のバカップルとても嬉しかったです奥さん家族には感謝しかありません。本当に日頃から友達家族、スタッフ、応援してくださってる皆様にも感謝しかありませんゴーゴーおっさん頑張りますnagrat1968ーより引用※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る Jun Nagura(@nagrat1968)がシェアした投稿 なんと、渡辺さんが贈ったのは、ウサギがデザインされた色違いのセーター!まさかのペアルックのプレゼントに、名倉さんは照れながらも感謝を述べ、自分たちを『令和のバカップル』と称しました。結婚から18年経っても、名倉さんと渡辺さんの愛はまったく薄れない模様。むしろ、身近で相手をより知ることで、絆が深まっているのかもしれませんね。多くの人によって理想の夫婦関係といえる、名倉さん夫婦。投稿を見た人たちから、祝福の声が寄せられています!・本当に素敵。自分もこういう夫婦になりたい!・名倉さん、お誕生日おめでとうございます!どれも素敵なお写真で、ニッコリとしちゃった。・ペアルックのセーター、すごくかわいい~!お2人とも似合っていますよ!名倉さんは結婚記念日を迎えるたびに、必ずプレゼントと一緒に、渡辺さんへの手紙を添えているのだとか。良好な夫婦関係の構築に必要なのは、しっかりと相手へ愛を示す行動なのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2023年11月06日松本清張原作のTVドラマシリーズ『松本清張の絢爛たる流離』初のデジタル配信が、本日11月3日(金・祝) よりスタートした。2022年に没後30年を迎えた、日本の誇る推理サスペンス小説界の巨星・松本清張。今昔問わず、一般的に原作小説が映画化・TVドラマ化されることは非常に多いが、こと松本清張の特徴は、映画・TVドラマの両方で(しかも同原作が複数回)映像化されている作品が多いということ。たとえば『点と線』『砂の器』『ゼロの焦点』などの名作が映画化かつTVドラマ化され、劇場ヒット作となり、TV高視聴率を記録している。このことは、松本清張作品の“原作力”の強さを如実に示しており、また、分かり易く親しみやすい作風の証左であると言える。ちなみに、映画化こそされてはいないが、『黒革の手帖』は1982年、1984年、1996年、2004年、2005年、2017年と連続・単発含めて5回TVドラマ化されており、米倉涼子主演の2004年版で知る人が多いかもしれないが、昨年の清張没後30年を機に山本陽子主演&田村正和共演の1984年版が初デジタル配信となり、今秋期間限定でYouTube無料公開されるなど、人気を博している。そして今回配信が開始された『松本清張の絢爛たる流離』は、1987年3月30日から4月2日までテレビ朝日系列にて4夜連続で放映された、単話完結の全4話構成。それぞれ主演は真野響子、小川眞由美、眞野あずさ、和由布子(現五木ひろし夫人)が務め、ダイヤモンドの指環を手にした瞬間から運命を変えられ翻弄されながらも、もがきあがく女たちの姿を通して、女の欲望と情念の深さ、したたかさ、たくましさが描かれている。<作品情報>『松本清張の絢爛たる流離』配信中()第1話「美しい人妻の復讐」『松本清張の絢爛たる流離』第1話「美しい人妻の復讐」恋人との仲を裂かれたことで、男という男はすべて憎んできた妙子。3カラットのダイヤの指輪をもらうことを条件に婿養子をとった妙子は、夫・忠夫を離れに住まわせ、ふたりの男と夜な夜な恋のゲームを楽しんでいた。そんな中、忠夫が死亡し、殺人容疑で妙子が起訴処分へと追い込まれてしまう……。出演:真野響子、江原真二郎、中島久之、綿引勝彦、河原崎建三原作『土俗玩具』脚本:吉田剛監督:真船禎第2話「銀座の女の完全犯罪」『松本清張の絢爛たる流離』第2話「銀座の女の完全犯罪」銀座の一流バーでママを務める佐保子は、パトロンの隆平からある日ダイヤの指輪を贈られる。一方、バーテンの二郎とも関係をもつ佐保子は、「俺を捨てたらふたりを殺す」と脅されるが、そんな中、隆平が二郎の存在を知るとすぐに、二郎が何者かによって殺されてしまい……。出演:小川眞由美、本田博太郎、加藤和夫、小松方正、池部良、日高澄子原作『陰影』脚本:柴英三郎監督:真船禎第3話「離婚した花嫁の殺意」『松本清張の絢爛たる流離』第3話「離婚した花嫁の殺意」OLの澄子は、政治家・粟島重介の仲介で群馬県の豪農・平垣新一と見合いをする。平垣家は、婚約の証として3カラットのダイヤの指輪を粟島に託すと、澄子は妻子ある恋人と別れ平垣の元へと嫁いだ。しかし、その直後、新一のアルコール依存症が発覚すると澄子は一切を捨て逃げ帰るが、実はそれが政治資金を出させるための粟島の企みだったと知り……。出演:眞野あずさ、伊東四朗、五代高之、錦野旦、稲垣昭三原作『夕日の城』脚本:須川栄三監督:真船禎第4話「年上令嬢の危険な誘惑」『松本清張の絢爛たる流離』第4話「年上令嬢の危険な誘惑」登代子(和由布子)は青年実業家の崎川(並木史朗)と婚約中で、幸せな日々を送っていた。ある日、別荘近くの建設現場で働くまじめな少年、次郎(西川弘志)と知り合いになった。別荘に連れて来ては、弟のようにかわいがっていたが、その次郎が登代子に婚約者がいることを知った……。出演:和由布子、西川弘志、並樹史朗、西川のりお原作『消滅』脚本:岩間芳樹監督:真船禎(C)松竹
2023年11月03日「ここからよりスピード感が上がり、よりドラマチックになり、本当に面白い終盤戦になるはずです」こうコメントしたのは松本潤(40)。主演を務めるNHK大河ドラマ『どうする家康』(以下、『家康』)が、10月26日にクランクアップしたのだ。放送は残すところ約1カ月半だが、好調とは言い難い。「ここまでの『家康』では、弱々しい家康が描かれ、コミカルな展開が少なくありませんでした。主演の松本さんの演技についても、“貫禄がない”という視聴者からの指摘が続出。苦戦を強いられてきました」(NHK関係者)10月22日放送回の世帯平均視聴率は11.1%だ。「これまでには視聴率が1桁台に落ちることもありました。しかし、家康の最大の見どころである関ヶ原の戦いがまだ残されています。今までの大河ドラマでも合戦シーンは高視聴率を記録してきました。『家康』も関ヶ原の戦いで巻き返す可能性はあります」(前出・NHK関係者)クライマックスへ向けさらなる視聴率アップのため、松本には合戦シーン以外にもある秘策があった。「実は、『家康』の最終話には小栗旬さん(40)が出演するのです。松本さんから小栗さんに直々にオファーして実現したということです」(テレビ局関係者)昨年の小栗主演大河ドラマ『鎌倉殿の13人』最終話には、松本がサプライズ出演。主役の“バトンタッチ”が話題になった。「小栗さんは自身の大河での座長経験を踏まえ、松本さんにさまざまなアドバイスをしてきました。小栗さんは現在アメリカを拠点にしていますが、盟友である松本さんの頼みならばと緊急帰国して、『家康』の撮影に臨んだといいます」(前出・テレビ局関係者)■事務所の再建担う「人気の火付け役」小栗の最終話への出演についてNHKに問い合わせると、「個別番組の制作過程などについては、お答えしておりません」と回答があった。松本が『家康』の視聴率にこだわる背景にはやはり、一連のジャニーズ問題が関係している。「事務所に逆風が吹く今、再建の鍵を握るのはやはり嵐です。大河の評判は、俳優としてのみならず、嵐としての品格にも関わります。松本さんはそれをよく自覚しており、嵐の一員として『家康』で有終の美を飾ることが今の自分にできる最大のことだと考えているようです」(前出・テレビ局関係者)嵐の人気の“火付け役”という自負もあるという。「05年のドラマ『花より男子』(TBS系)で松本さんが大ブレーク。これがきっかけとなり、デビュー以降なかなか軌道に乗らなかった嵐の知名度も跳ね上がりました。以来、演出家としても嵐を支えてきました。ほかのメンバーとは異なる立場からグループをけん引してきただけに、窮地を救うためには自分が踏ん張らなければという思いだそうです。『家康』をやり切ることは、嵐と事務所を守ることに繋がると考えているといいます」(前出・テレビ局関係者)“失敗は許されない”と小栗に協力を求めた松本。事務所の行く末も、嵐の今後も、“家康”の双肩にかかっている。
2023年10月30日大河ドラマ「どうする家康」より、クランクアップの発表と、主演の松本潤とチーフ・プロデューサーからのコメントが到着した。およそ1年5か月にわたる撮影が10月26日に終了。徳川家康の生涯を演じきった松本潤は「クランクアップの瞬間に湧き上がったのは、ただただ感謝の気持ち」と明かし、「ここからよりスピード感が上がり、よりドラマチックになり、本当に面白い終盤戦になるはずです」と今後の展開について期待が高まるコメントを寄せている。放送は12月17日(日)の最終回(第48回)まで続く。松本さん、そして共演者やスタッフらが作り上げた「家康」の勇姿を最後まで見届けてほしい。松本潤(主人公・徳川家康役)コメント最後のカットを撮る前、一度スタジオを出ると、クランクアップを祝うためたくさんの共演者の方が集まってくださっていました。その顔を見たら感動して集中が切れそうになったのですが、ここまでみんなで作ってきた作品の有終の美を飾るため、気持ちを込めながら最後の撮影に臨みました。クランクアップの瞬間に湧き上がったのは、ただただ感謝の気持ちです。この作品のテーマである「チームプレイ」を長い時間かけて築き、チーム全員で一つの作品を創ってきたんだと改めて感じ、皆さんに心からの感謝を伝えたいと思いました。撮影の前半は「どういうチームの形にすべきか」をすごく考えましたし、引いた目線で現場を見ていました。でも後半、瀬名を失い、信長が亡くなるあたりから新たなフェーズに入って、自分の芝居や、古沢良太さんの脚本と向き合うことによりフォーカスすることができたと思います。これは1年以上1つの役をやり続けなければできないこと。チームに対して、家康が成長して変わっていくさまを見せたかったし、どれだけ新鮮で面白い表現にチャレンジできるか、勝負したかった。どこまでできたかはわかりませんが、古沢さんの脚本とスタッフの皆さんの力で、今までとはまた違った家康像が出来上がったんじゃないかなと思います。ここまで見てくださった方々、本当にありがとうございます。ここからよりスピード感が上がり、よりドラマチックになり、本当に面白い終盤戦になるはずです。ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと、切に願います。制作統括 磯智明チーフ・プロデューサー コメントついにクランクアップを迎えました。明日から、この熱い現場と会えなくなるのは、とても寂しいです。三河家臣団に負けないくらいの団結力を誇る出演者、スタッフのみなさんともお別れです。本当に本当にお疲れさまでした。古沢良太さんの描く徳川家康は人間味に溢れ、大きな出会いと別れを繰り返し、成長を重ねていく物語に引き込まれました。連載漫画を待ちわびる少年のような気持ちで毎回、台本を受け取りました。この家康の生涯を演じきった松本潤さん、大役を担って頂き、ありがとうございました。年を重ねる中で、白兎から狸へと変貌する家康。つねに誠実に責任感を持って役に向き合う姿勢は、家康そのものでした。スタジオに向かう松本さんの背中に、天下泰平という重責を背負い続けた家康を重ねたこともありました。放送は、関ヶ原の戦い、大坂の陣と大きな山場は続きます。最終回(12/17放送予定)は15分拡大版(60分尺)、松潤家康の最後にぜひご期待ください。そして、11/10(金)の「あさイチ・プレミアムトーク」には松本潤さんが生出演します。撮影を終えたばかりの松本さんが何を語るのか、ご覧頂けると幸いです。大河ドラマ「どうする家康」は毎週日曜日20時~NHK総合/毎週日曜日18時~BSプレミアム・BS4Kにて放送中。※BS4Kでは日曜午後0時15分から先行放送(シネマカフェ編集部)
2023年10月27日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「国立科学博物館クラウドファンディング」です。クラファンは一時的な対処法。研究にもっと力を。国立科学博物館は、運営資金の不足を解消するために8月にクラウドファンディングを立ち上げ、目標額の1億円を1日で達成し、2週間余りで7億円超の資金を集めました。“国立”と名前がついていますが、独立行政法人で、独自に運営を任されています。標本や資料は500万点に及び、展示されているのは約2万5000点。多くはつくば市にある収蔵庫に置かれています。化石や動物の骨、剥製、植物など、古く貴重な標本を保存・管理するには莫大なお金がかかり、コロナ禍や光熱費の高騰などにより資金に窮していました。大きな役割は、標本資料の収集と保管、展示・学習支援、調査研究などです。資金不足により、新しい事象が発見されても現場に行けないというような状況にも陥っていました。現在、日本の研究の現場は大変弱っており、文部科学省科学技術・学術政策研究所が調べた「科学技術指標2023」によると、他の論文に引用される回数をカウントする注目論文の数が、日本はイランに抜かれて13位になりました。かつては4位でしたが、20年の間に次第に順位を下げていったのです。イランは国際的に制裁を課せられているので、自前のインフラ、サービスを作る必要があり、科学分野に積極的に財政を投じてきました。それにより、研究者のレベルが底上げされ、日本を追い越していきました。クラウドファンディングは、資金集めの持続可能な方法ではありません。国がきちんと科学分野に投資できないのは問題だと思います。また、科学博物館側も所蔵品をツアー形式で見せたり、企業研修に使うなど、稼ぐ方法は見つけられると思います。研究者が経営につくのではなく、マーケティングやPRのプロを経営陣に呼ぶなど、改革の必要があるのではないでしょうか。すぐに成果に結びつく研究が求められがちですが、草の根的な基礎研究が国の将来を支えます。クラウドファンディングによって、科学博物館に関心を寄せる人が増えたことはすごく良かったと思います。国立科学博物館のクラファンは11月5日まで行っています。研究がその国の国力につながるという意識が広がることを願います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月25日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月19日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「認知戦」です。私たちも知らずに戦争の最前線に立たされています。認知戦とは、世論を操作したり、偽の情報を拡散して、人の認知領域に働きかける情報戦のこと。陸、海、空が第1~3の戦場、第4の戦場は宇宙、第5の戦場はサイバー空間。認知戦はその次の第6の戦場と呼ばれています。元をたどれば、プロパガンダ戦は昔からあります。第2次世界大戦時にはナチス・ドイツがラジオ局のトップに配下の人間を送り込み、ヒトラーは正しいという世論を形成しました。テレビ、ラジオ、新聞しかない時代はそれだけの労力を要しましたが、今は、インターネットやAIを使い、精巧なフェイクニュースを簡単に作れるようになっています。認知戦の恐ろしいところは、誰が主体となって仕掛けているのかが不明なまま、その国の政治指導者の決断を左右させていく大きなパワーを持っているということです。中国人民解放軍は、積極的に認知戦に関与しているといわれています。たとえば、台湾で不安を煽るような動画が拡散されました。「強盗に襲われました。みんなも気をつけて」と病院のベッドから自撮りした動画が拡散されます。一見認知戦と何の関係が?と思うかもしれません。しかし、こういう動画が大量に流されることにより、「台湾は治安が悪い」「今の政府に任せていたら、未来はないのではないか」という考えを刷り込んでいきます。これがフェイクニュースだと見破ったのは、台湾のCofactsというファクトチェックグループでした。選挙の直前など、ある一時期に膨大な量の動画が流されていたことで判明しました。カナダのトルドー首相は、2019年と2021年の総選挙に、中国、イラン、ロシアが介入した恐れがあると捜査を開始しました。アメリカでトランプ大統領が誕生した舞台裏ではロシアの関与が疑われています。私たちは認知戦の最前線に立たされているということを自覚してください。バズったニュースを目にしたときには、「誰発信?何目的?本当かな?」といったん立ち止まりましょう。知らず知らずに誰かに仕掛けられて、自分たちの政府を自分たちで倒すことになりかねない危険を孕んでいることを、どうか忘れないでください。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年10月18日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年10月14日「松本(潤)さんから、遠慮なんかしなくていいからどんどん来てくれって言われたんです。最初のうちはどうしても遠慮をしてしまっていたのですが、テストをしているうちにだんだん慣れてきちゃって(笑)。強くなっていきました」そう撮影の様子をふり返る広瀬アリス(28)。大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合・毎週日曜20時〜ほか)で広瀬演じる於愛(おあい)の方の初登場は、人違いをして家康(松本潤)のお尻をたたくシーンだった。於愛の方が登場すると、場が和みほっとする。広瀬自身も「演じていて彼女の明るさにすごく救われました」と話す。しかし、愛されキャラの於愛の方が第36回では一転して、これまでにない悲哀の表情を見せた。「実は、過去を引きずりながらも、自分の感情を押し殺して殿にお仕えしていた。そして、自ら愛を与えようと頑張っていたけれど、実際にはこの上ない愛情を殿から受けていた。そういったこれまで描かれてこなかった事情が、たくさん表現されている回だと感じました」於愛の方を演じ終えて、改めて役柄について思うことはーー。「彼女は瞽女(ごぜ)と呼ばれる目の悪い人たちに食料や衣服を与えたりと、愛にあふれた存在。だからこそ周りからたくさん愛されていた。もしもっと長生きされていたら、瀬名さま(有村架純)すら超えるすごいお方になっていたかもしれません。演じながら、この方の年を重ねた姿が見たかったなと。誰もが引きつけられる女性だと感じました」長年の夢だった大河ドラマ出演を経験して、現在の心境についてこう話す。「10カ月ぐらいお仕事を離れていて、復帰作が大河でしたが、この作品で本当によかったです。時代劇の経験があまりないなか、所作もそうですし、笛の練習など、いろんな稽古を重ねてイチから役をつくっていく過程で、改めてお芝居ってどういうものだったか、というのが学べました。自分の中で大きな財産となりました」得難い経験を経て、これからも広瀬アリスは羽ばたき続ける!
2023年09月30日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「ワグネル」です。戦争の形に変化。民間軍事会社の需要が増える世界。ワグネルとはロシアの民間軍事会社(プライベート・ミリタリー・カンパニー)です。創設者のプリゴジン氏はもともとレストランやケータリングの事業を行っていましたが、プーチン大統領と特別な関係を築くことに成功し、巨大な軍事組織グループを起こし急拡大しました。ワグネルはウクライナ侵攻の第一線で戦っていましたが、プーチン大統領に都合よく使われていることに対して反発。6月にモスクワに向けて進軍、途中で撤退しました。仲裁を担ったのはベラルーシのルカシェンコ大統領といわれています。ワグネルを配下に収めておくことで、有事に対処できる力を得ようとしました。しかし、8月にプリゴジン氏を乗せた飛行機が墜落し、死亡が確認されました。今年の3月の時点で、ロシアには民間軍事会社が37社あります。日本では作れませんが、世界にはこうした会社が増えています。ロシアはこれまで民間軍事会社を使って侵略行為や非人道的行為をしてきましたが、国家の正規軍ではないので、「国はやっていない」と言い逃れできたんですね。また、マリを筆頭に多くのアフリカ諸国がワグネルを雇っていました。気候変動や紛争により治安が悪くなり、正規の治安部隊だけでは対処できなくなったときに民間軍事会社に頼るのです。それらの国は貧しいので、現金の代わりに鉱物資源の採掘権などを与え、ワグネルは巨大な資金源を得て、ますます力を持つようになっていきました。一方、今月にはイギリス政府はウクライナ侵攻での民間人の殺害などを理由に、ワグネルをテロ組織に指定する議案を議会に提出。所属したり支援することを禁じようとしています。現代の戦争は決して、国家と正規軍だけが行っているものではありません。兵器も民間のドローン技術や、スペースX社の「スターリンク」が通信を支えていたりします。戦争の形が、実戦とサイバー攻撃や認知戦のハイブリッドとなり、戦闘員が軍人なのか民間人なのか境界線がわからなくなってきています。世界の戦争の変化を私たちも知っておかないと、日本の安全保障を考えるのにピントのずれた議論をしてしまいかねません。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月27日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月21日松本潤主演で現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」より、終盤ビジュアルが公開された。三方ヶ原、長篠・設楽原、小牧長久手、関ヶ原、そして大坂の陣。今作では、白兎から狸親父へと変貌を遂げ、王道から覇道へと転換、天下人への道を突き進む徳川家康の生涯を描いている。物語がいよいよ戦国乱世の総決算、クライマックスへ向かうにあたり、新たなビジュアルを制作。チーフプロデューサーは、ビジュアルについて「家康は何を見つめているのか、瞳の奥には何が映っているのか。そして、この家康自身もまた、人間なのか、怪物なのか。ポスタービジュアルの前に立つ私もまた、『どうする』という思考の選択を迫られる、不思議な表情の家康です。“戦国”という積み重ねてきた過去に思いを馳せるのか、“江戸幕府”という新しい日本の未来を見据えているのか」と語る。デザイン担当の「GOO CHOKI PAR」は、「松本潤さんがこの作品を通して表現してきた家康の集大成としての表情を切り取りたい、研ぎ澄まされたその一瞬に、家康の人となりその歴史を映し出したいと考えた」と制作をふり返り、「仄かな光明のなかでじっとこちらを見据えるその表情には、喜びも、憂いも、怒りも、愛も、そして泰平の世への祈りも内包されているように感じる。『青』の時代から新時代の幕開け『光』の世界へ。その表情は深く、重厚で、恐ろしく美しい」とコメントしている。大河ドラマ「どうする家康」は毎週日曜日20時~NHK総合/毎週日曜日18時~BSプレミアム・BS4Kにて放送中。※BS4Kでは日曜午後0時15分から先行放送(シネマカフェ編集部)
2023年09月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米俳優労組ストライキ」です。AI登場による人間の権利の問題。他人事ではない。アメリカの俳優の労働組合によるストライキが7月14日に始まりました。脚本家組合のストライキも5月から行われており、AP通信によると俳優労組の組合員のうち約6万5000人が参加。脚本家組合は約1万1500人。この2つの組合が同時にストライキを打つのは63年ぶりのことです。これにより俳優は撮影やプロモーション活動には参加できず、ハリウッドでは多くの撮影現場がストップしています。動画配信サービスの急速な拡大を受け、組合は、配信作品に対する報酬の引き上げを求めています。また、今回の交渉の大きなポイントはAIなんですね。AIの進歩により、さまざまなものが手軽に作れるようになってしまいました。アイデアを打ち込めば生成AIによって脚本ができてしまったり、俳優の写真データを複製することでいくらでも動画が作れるようになってしまいました。その動画の著作権は誰に帰属するのか。AIで作れるようになったことで、これまでなら受け入れられなかったような低い対価で仕事を受けざるをえない可能性も出てきます。ルール作りがまだできていないなか、技術だけがものすごい速さで発達してしまう危機感。人間が作るものへの権利をちゃんと保証してほしいと訴えているのです。生成AIに関する規制作りを求めて、組合は映画会社や配信会社と交渉を続けてきましたが決裂し、ストライキに入りました。本来は日本でもそうした議論が必要なのですが、まだ起きていません。また、これは映像業界だけの問題ではありません。コンサルティング会社マッキンゼーの生成AIに関するレポートによると、2030~2060年の間に半数以上の仕事が自動化されるそうです。まず、マーケティングやプログラミング、コンサルタント業やPR業などが変わるだろうといわれています。エンターテインメントはアメリカを支えてきた基幹産業の一つであり、アメリカの文化そのもの。それを破壊しないでくれ、という訴えはとてもよくわかります。人間の手で生み出すものにどういう報酬の仕組みを作るのか。皆で知恵を出し合っていかないといけないのだと思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年9月13日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年09月08日「松本さんの40歳の誕生日には、親友の小栗旬さんをはじめ、大河ドラマで共演中のムロツヨシさん、山田裕貴さんらが駆け付け、“殿の不惑”をお祝いしたそうです」(番組関係者)松本潤(40)主演の『どうする家康』(NHK)では、そのムロが演じる豊臣秀吉が関白となった。さらに後半戦を盛り上げる追加キャストとして佐藤浩市(62)が登場。家康を苦しめる“最後の策士”真田昌幸を演じる。佐藤は前作『鎌倉殿の13人』に引き続き、異例の大河2年連続出演となる。その際、こんなコメントも出している。《2年連続での出演依頼があったときは驚きました。ただ、座長の松本潤さんのことは昔から知っていますから、何かご縁があればお手伝いできたらなという思いはありました》テレビ局関係者によれば、2人の交流は20年におよぶという。「もともと松本さんと、浩市さんの奥さんの友人が知り合いだったそうです。その縁で、松本さんの舞台を奥さんと息子・寛一郎さんが見に来て、奥さんから『ぜひ自宅に遊びにきてください』と招待されたのだとか」当時、佐藤家はクリスマスにホームパーティを開いていたという。「浩市さんはそこで初めて会った松本さんと意気投合。以来、松本さんは定期的に佐藤家に出入りすることになったと聞きました。あるときは深夜まで飲んで、2人でカルボナーラを食べに出かけたり、浩市さんが憧れる勝新太郎さんの自伝本を松本さんに貸したこともあったようです」(前出・テレビ局関係者)かつて松本は佐藤との対談で、佐藤からは演技だけでなく、多くのことを学んだと語っていた。その一つがゴルフ。《九州のロケ先で、撮影の合間に浩市さんが打ちっぱなしに行くっていうので連れていってもらって。浩市さんにクラブの握り方から教えてもらったら、初めてなのにちゃんと当たりましたよね(笑)。その気になって今、練習してる最中です》(『MORE』2010年5月)前出のテレビ局関係者は続ける。「浩市さんの奥さんの妹さんがボイストレーニングの先生をやっていたため、松本さんが発声練習を習うようにもなりました。あまりに佐藤家にお世話になりっぱなしだったため、松本さんは“何か僕にも手伝わせてください”と提案。まだ小学生だった寛一郎さんを学校まで送りに行くこともあったといいます。数年前、寛一郎さんが松本さんの家に遊びに行った際、『これから映画の共演者と食事会に行く』と伝えると、松本さんが『大丈夫?一緒に行こうか?』と言ったそうで、“いまだに兄のように心配される”と苦笑いしていました」佐藤家の“長男”となっていた不惑の松潤。殿が惑うのは、佐藤家の一大事のときかも!?
2023年09月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「世界の難民情勢」です。想像を絶する数の難民が急増。世界安定の危機に。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)本部が6月に発表した年間報告書によると、2022年末の時点で、紛争や迫害などにより、故郷を追われて強制移動をさせられた人が1億840万人になりました。1年間で1910万人増え、これはこれまでで最大の増加になります。国境を越えて逃れた人を「難民」、国内で移動を強いられた人を「国内避難民」と呼びますが、1億840万人のうち6250万人は国内避難民で、全体の60%を占めます。国内で逃げているのなら、難民よりも安心のように感じるかもしれませんが、それは大きな間違いです。国外に逃げられるのは、それだけ経済力や人脈があったり、その距離を移動する余力のある人たち。それすらない人が住まいを追われて、命からがら別の地域に逃げています。その原因が紛争だった場合、激しい紛争地域は国連の支援チームも退避せざるを得ず、食糧や医療の支援を受けられないまま国内に留め置かれている膨大な数の人たちがいるのです。難民の数が急増した理由は、ウクライナ侵攻、スーダンの紛争、その他中東やアフリカ各地、ミャンマーなど、世界中で分断が深まっているためです。また、気候変動による干ばつや水害で移動せざるを得なくなった人もいます。難民の最大の受け入れ国はトルコで360万人。ドイツも210万人を受け入れています。徒歩で隣国に逃れるケースも多く、全難民の20%は貧困国に移動しています。つまり、逃げた先でも、十分な生活も支援も得づらい状況が生まれているんですね。移動先できちんとした職を得られず、生活基盤を築けない場合、武装勢力で働くほかに道がないという最悪の事態も発生しています。スーダンでは、紛争が落ち着いていた時期に教育支援を受けていた子どもたちが、戦闘が激しくなると、新たな戦闘員を確保するために武装勢力にリクルートされるという悲劇が起きています。それは世界的に戦争や紛争の可能性が高まるということで、先進国にとっても無関係な話ではありません。持続可能な世界のために、この難民問題には真正面から取り組む必要があると思います。ほり・じゅんジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX月~金曜7:00~8:30)が放送中。※『anan』2023年8月30日号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2023年08月25日