フィルムノワールが原作のロイド・ウェバー作品に安蘭けいが挑む
過去の栄光が忘れられないかつての大女優と、ハリウッドでの成功を夢見てもがく脚本家。孤独な魂が呼応するように惹かれ合い、悲劇へとひた走るドラマを圧倒的な美学で描いたフィルム・ノワール(犯罪映画)の名作『サンセット大通り』(1950年制作)。それをもとに『オペラ座の怪人』など多くのヒットミュージカルで知られる作曲家のアンドリュー・ロイド=ウェバーが舞台化、1995年のトニー賞最優秀ミュージカル作品賞ほか7部門を受賞したのが、ミュージカル『サンセット大通り』だ。長らく日本版の公演が待たれていた本作が、最強のキャストとスタッフを得て、ついに上演が決定した。4月25日に行われた制作発表には、安蘭けい、田代万里生、鈴木綜馬、彩吹真央ら主要キャストと、演出の鈴木裕美が出席。また一般公募のオーディエンス150人も参加した。
ミュージカル『サンセット大通り』チケット情報
拍手と共にステージに登場した5人は、すでに笑顔。まず演出の鈴木裕美が「この作品はロイド・ウェバーならではの華やかさを備えつつ、本質はテネシー・ウィリアムズのような人間同士の確執をストイックに描いた作品。
私もシンプルに、ストイックに作り上げたい」