目指すは武道館! 演劇界の注目株ベッド&メイキングスが描く“哲学”とは?
と富岡が笑う。
30代半ばの今、自ら劇団を立ち上げ、公演を重ねる理由についてふたりは「いろんな仕事の現場で全力を尽くしたときに得た知識や技術をフィードバックする場がほしかった」と口を揃える。とくに福原は前回公演を終えた後、その思いを強くしたのだという。「今までは限界を勝手に決めて、劇団を大きくしようなんて思いもよらなかった。でも、経験を積んで自分たちが楽しいと思える作品を、今までよりもっと幅広いお客さんに伝えられるんじゃないかと」。そして冗談交じりながらも「いつか武道館でやりたいです」と宣言した。
「“ダメ人間を愛おしく見てください”ではなく、成功しようが失敗しようが、何かに向かってちゃんともがいている男たちを描きます」と福原。富岡は「福ちゃんの、華やかさとアングラっぽさが同居した見せ方が盛り込まれ、役者がやっていて楽しい舞台になりそう。
この劇団のコンセプトは“サルでもわかる哲学”。生きていくうえに役立つような作品になる」と話す。ベッド&メイキングスが描く男たちがどんな顔を見せるかを楽しみに待ちたい。ベッド&メイキングス『未遂の犯罪王』は、11月10日(土)から18日(日)まで東京・すみだパークスタジオ 倉にて上演。チケット発売中。
取材・文:釣木文恵
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