一般社団法人 富岡市観光協会(所在地:群馬県富岡市、会長:武井 哲郎)は、2024年4月30日(火)、世界文化遺産『富岡製糸場』のペット来場匹数が2023年3月にペット同伴入場可能となってから1年1か月で『1,111(ワンワンワンワン)匹目』に到達したことをお知らせいたします。富岡製糸場入場1,111匹目の「ジュニちゃん(千葉県佐倉市)」■『1,111匹目』のワンちゃんに記念品を贈呈記念すべき『1,111匹目』は、千葉県佐倉市からきたジュニちゃん(12)でした。ジュニちゃんには、記念品として、ペット用富岡シルクリボン(蝶ネクタイ)が贈呈されました。■『1,111匹』のうち、猫も4匹来場『1,111匹』のうち、犬が1,107匹、猫が4匹、来場されました。『富岡製糸場』のペットツーリズムでは、猫の来場も可能です。■1周年を記念した富岡シルク100%のペット用アクセサリーを販売ペット同伴来場を開始してから1周年を記念して、リードやハーネスに通して蝶ネクタイとして使える「ペット用富岡シルクリボン(全3色)」を「お富ちゃん家」観光案内所ほかで販売しています。ワンちゃん・ネコちゃんとのお散歩がよりおしゃれで楽しくなるようなデザインです。(一社)富岡市観光協会×(一社)富岡シルク推進機構がコラボし、富岡シルク100%の最高品質のシルクを使用し、丁寧に仕上げました。繊細なデザインと耐久性を兼ね備え、ペットの快適さとスタイルを両立します。富岡ならではの職人技とこだわりが詰まった一品、ぜひお試しください。富岡シルクブランドの織ネーム付き!販売場所 : まちなか観光物産館「お富ちゃん家」観光案内所富岡シルクギャラリー(富岡製糸場内)(一社)富岡シルク推進機構オンラインショップオンラインショップURL: 価格 : 3,000円(税込)カラー : オレンジ/リヨンブルー/ワイン■その他「ペットと楽しむTOMIOKA周遊マップ」も数量限定で無料配布中(下記、画像参照)!富岡製糸場周辺だけでなく、自然豊かな「妙義山」周辺エリアも網羅。ワンちゃん・ネコちゃんと富岡市全体を楽しめるポイントを紹介しています。【ペットと楽しむTOMIOKA周遊マップ】無料配布中!(富岡製糸場周辺版)【ペットと楽しむTOMIOKA周遊マップ】無料配布中!(富岡市広域版)■富岡製糸場にペットを同伴させる場合は、「お富ちゃん家」内観光案内所で手続きが必須となります。ペット同伴の場合、屋外のみの見学となります。詳しくは下記を必ずご覧ください。 ■富岡市内のペット同伴可能店舗・施設一覧はこちら 【会社概要】商号 : 一般社団法人 富岡市観光協会代表者 : 会長 武井 哲郎所在地 : 〒370-2316 群馬県富岡市富岡1151-1設立 : 2018年7月事業内容 : 観光業一般URL : Instagram: 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】一般社団法人 富岡市観光協会TEL:0274-62-6001 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月30日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2024年4月12日(金)から5月19日(日)まで、「特別企画展 没後100年 富岡鉄斎―知の巨人の足跡―」を開催いたします。「日本最後の文人」とも呼ばれる富岡鉄斎(1836~1924)は、若い頃から和漢の古典や諸学に親しみ、その中で育まれた膨大な知識、文人としての素養を、生涯の書画制作の礎としました。今日残る鉄斎作品の筆の躍動、作品に付された賛(コメント)、そして多彩なモチーフは、一側面からでは語れない鉄斎のさまざまな姿、その生きた軌跡を、私たちにありありと伝えてくれます。本展観は、2024年が鉄斎の没後100年にあたることを記念し、大和文華館が誇る鉄斎コレクションを中心に、鉄斎の生涯にわたる精力的かつ多彩な芸術活動をご覧いただきます。詳細は別紙の通りです。【図1】鮮魚図 富岡鉄斎筆大正4年(1915)大和文華館蔵【図2】蘇子笠屐図富岡鉄斎筆大正6年(1917)清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵【図3】掃蕩俗塵図富岡鉄斎筆大正7年(1918)大和文華館蔵別紙<1> 展覧会詳細について1.名称 特別企画展 没後100年 富岡鉄斎―知の巨人の足跡―2.会期 2024年4月12日(金)~5月19日(日)3.休館日 毎週月曜日(ただし、4月29日〈祝〉、5月6日〈振替休日〉は開館し、4月30日〈火〉、5月7日〈火〉が休館)4.開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)5.入館料 一般 630円 高校・大学生 420円 小学・中学生 無料6.出陳品数 52件*主な展示作品【人物画―歴史人物・道釈人物】・蘇子笠屐図 富岡鉄斎筆 大正6年(1917) 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵・老子出関図・淵明遊興図 富岡鉄斎筆 40歳代 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵・紫式部像 富岡鉄斎筆 制作年不詳 大和文華館蔵・寿老図 富岡鉄斎筆 大正3年(1914) 大和文華館蔵・出山釈迦図 富岡鉄斎筆 明治44年(1911) 大和文華館蔵【花鳥・花卉・樹石画】・松鶴図 富岡鉄斎筆 明治45年(1912) 大和文華館蔵・挿花鼎図・聯 富岡鉄斎・羅振玉合作 大正4年(1915) 清荒神清澄寺鉄斎美術館寄託【山水画】・山荘風雨図 富岡鉄斎筆 大正9年(1920) 大和文華館蔵・漁邨暮雨図 富岡鉄斎筆 大正9年(1920) 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵・撥墨山水図 富岡鉄斎筆 大正9年(1920) 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵【書跡】・万歳書 富岡鉄斎筆 大正4年(1915) 大和文華館蔵【近藤家との交流から】・車海老図 富岡鉄斎筆 明治18年(1885) 大和文華館蔵・鮮魚図 富岡鉄斎筆 大正4年(1915) 大和文華館蔵<2> 会期中のイベントについて1.特別講演「鉄斎―粉本に見る学びの跡」(1)日時・場所 5月12日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 元清荒神清澄寺鉄斎美術館学芸員 奥田 素子氏2.日曜美術講座「富岡鉄斎の中国憧憬」(1)日時・場所 4月28日(日)午後2時から講堂にて(2)講師 大和文華館 学芸員 都甲さやか3.列品解説(1)日時・場所 毎週土曜日 午後2時から展示場にて(2)解説 大和文華館 学芸部4.無料招待デー 5月8日(水)※何れのイベントも参加は無料ですが、入館料が必要です。※講堂の定員は100名です。(当日先着順。予約不要)以 上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月10日2024年4月2日(火)より、京都国立近代美術館で、『没後100年富岡鉄斎』展が開催される。「最後の文人画家」といわれる富岡鉄斎(1836-1924)は、家学である石門心学を中心に、儒学・陽明学、国学・神道、仏教などの諸学を学びながら、独学で絵画も極め、深い学識に裏付けられた豊かな画業を展開した。明治初期には神官として古跡の調査と復興に尽力し、「万巻の書を読み、万里の路を行く」ことを座右の銘に日本全国を旅して理想の山水図を探求。1924年(大正13)年の大晦日に数え年89で亡くなった。そんな鉄斎の没後100年を記念して開催される同展は、彼の画業と生涯を改めて回顧する、京都では27年ぶりとなる展覧会だ。富岡鉄斎 《富士山図》(右隻) 1898年 63歳 清荒神清澄寺 鉄斎美術館※展示期間:4/2~4/14、4/16~4/29最大の見どころは、六曲一双の大作《富士山図》や《菟道製茶図・粟田陶窯図》双福など、鉄斎の画業を語る上で欠かすことのできない代表作が多数展示されること。なかには重要文化財《阿倍仲麻呂明州望月図・円通大師呉門隠栖図》(展示期間:4月2日~4月14日)や《妙義山図・瀞八丁図》のように、京都会場でしか展示されない作品や、これまで一般に公開されてこなかった《土神建土安神社図・椎根津彦像・平瓫図》三幅対、50年振りの公開となる《渉歴余韻冊》など、従来の鉄斎展では見られなかった作品を鑑賞できる貴重な機会となっている。富岡鉄斎 《菟道製茶図・粟田陶窯図》(右隻) 1869年 34歳 清荒神清澄寺 鉄斎美術館※展示期間:5/1~5/12、5/14~5/26富岡鉄斎 《菟道製茶図・粟田陶窯図》(左隻) 1869年 34歳 清荒神清澄寺 鉄斎美術館※展示期間:5/1~5/12、5/14~5/26さらに生前、書家としても親しまれた鉄斎の書の名作や、彼の画室に置かれていた硯や墨、絵具、絵具皿といった遺愛の品々も紹介する。とくに稀代の印章コレクターとして知られる鉄斎の印章120顆の公開も興味深い。4月13日(土)14時~、同館主任研究員で同展担当者、梶岡秀一による講演会「富岡鉄斎の旅と日常」も予定されている。詳細は同館ホームページで確認を。<開催概要>『没後100年富岡鉄斎』会期:2024年4月2日(火)~5月26日(日)※会期中展示替えがあり会場:京都国立近代美術館時間:10:00~18:00、金曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、4月30日(火)、5月7日(火)料金:一般1,200円、大学500円公式サイト:
2024年03月26日国宝・世界遺産の群馬・富岡製糸場で、「ネイキッド(NAKED)夜さんぽ ‒世界遺産・富岡製糸場‒」が、2023年10月6 日(金)から8日(日)まで、10月13日(金)から15日(日)まで開催される。富岡製糸場で巨大プロジェクションマッピング初開催1872年に設立され、現在もほぼ変わらぬ姿で残存する模範器械製糸場の富岡製糸場で、ネイキッドの巨大プロジェクションマッピングを初開催。日本と西洋の技術を融合して建築された国宝・西置繭所を舞台に、幅約45mに及ぶプロジェクションマッピングショーを投影する。ショーは、巨大なシルクが建物を包み込むような演出からスタート。富岡の豊かな草花があふれ出し、四季折々の自然が映し出されると、その次はレトロな看板や提灯の織りなすノスタルジックな世界観を投影。文化的な歴史の深い、富岡にちなんだ夜の演出を楽しめる。光のアートの一部になれるアートな提灯もまた、会場では、アートな提灯「ネイキッドディスタンス提灯」のレンタルも実施。富岡製糸場の所在地・群馬県の草木染カラーをモチーフにした、赤・青・ピンク・緑・黄色といったカラーの光で空間を鮮やかに彩る、提灯を持っている自分自身も光のアートの一部になったような体験を楽しめる。【詳細】ネイキッド夜さんぽ ‒世界遺産・富岡製糸場‒開催期間:2023年10月6日(金)〜8 日(日)、10月13日(金)〜15日(日)場所:富岡製糸場(群馬県富岡市富岡1)、旧韮塚製糸場(群馬県富岡市富岡33−4)、しるくるひろば東屋(市庁舎前ひろば)(群馬県富岡市富岡1460-1)開催時間:18:00~20:00(最終入場19:30)入場料金:富岡製糸場入館料:1,500円※「ネイキッド夜さんぽ ‒世界遺産・富岡製糸場‒」は「Tomioka Silk Fantasia ~絹の幻想祭~」の関連イベント※10月14日(土)・15日(日)は「Tomioka Silk Fantasia ~絹の幻想祭~」イベント料金に準ずる
2023年10月06日「幸せな演劇めぐりをさせてもらっている」と、矢崎広は言う。10代の頃に知り合った富岡晃一郎を通して「阿佐ヶ谷スパイダース」を知り、その作品を通して長塚圭史に憧れるようになった。だが長塚は自分よりも少し年長の俳優たちと組むことが多かったため、「先輩たちと作品創りをする方。自分たちは自分たちの世代で演劇を創っていくのかな」と、漠然と自分には縁のない、雲の上の人だと思っていたという。しかし、演劇が紡ぐ縁は矢崎と長塚を結びつけた。今回、『アメリカの時計』で初めて長塚演出作品に参加することになったのだ。これまで出演してきた作品を共に創りあげた演出家たちから得たものを、矢崎は稽古場で活かして芝居を創り、長塚に提示。それを長塚が自身の創造性を通してさらに練り上げ、矢崎にフィードバックする。その循環がすごく良いものになっていると実感する、と矢崎は笑顔で語る。そんな幸せな環境で稽古が進んでいる『アメリカの時計』は、20世紀アメリカを代表する劇作家のひとりである、アーサー・ミラーが1980年に発表した作品だ。1920年代、アメリカは史上空前の繁栄を遂げていた。しかしその繁栄はいつまでも続くものではないと気づいたアーサー・ロバートソン(河内大和)はいち早く株から手を引き、親しい者たちに警告。だが、誰も耳を貸さなかった。果たして彼が予見した通り、1929年に株が大暴落。裕福な実業家だったモウ・ボーム(中村まこと)も財産を失ってしまい、妻のローズ(シルビア・グラブ)が宝石を現金に換えて暮らしている。そして息子のリー(矢崎広)は飢え苦しむ人々を目の当たりにしながら、自身の生き方を探すのだった……。世界恐慌の時代のアメリカを生きる人々を描いた作品を上演するにあたって、キャスト陣には稽古開始前に長塚から課題が出されたという。第一次世界大戦後の情勢、ファシズム、株価など、各自が与えられたテーマについて調べ、皆の前で発表。キャスト・スタッフ共に知識を共有することによって、作品への理解を深めたという。「僕のテーマは、すごく範囲が広いですが『第一次世界大戦後の光景』。図書館に行って本に目を通したりインターネットで検索したりして、第一次世界大戦とその被害、大戦後にアメリカが好景気になったのは何故か、敗戦国のドイツがとんでもない条約によって払うことになった賠償金を2010年にようやく払い終えたことなどを調べました。他の人が調べたこともおもしろかったし、そういう時間があったおかげですごく(作品に)入りやすかった。僕の中でどんどん、1920年代後半以降のアメリカの光景が本当に目の前に広がっているかのように濃くなっていると感じる。本当に面白い時代だと思いました」話を聞くと、カンパニー各人が自身の知識と感性を総動員しているように感じる。実際、矢崎も稽古後の疲労が半端ないと打ち明ける。横浜の稽古場から都内に戻る時も、乗っていた電車の中で何度も寝過ごしてしまったそう。「『ここ、どこだ?』状態で、すごい所まで行っちゃったこともある」と思わず苦笑するのだった。そうした経過を経ているだけに、カンパニー全体がまとまり、とても仲が良いという。しかも、稽古の合間も特に雑談はしないのだとか。「この戯曲に関連して、今の自分たちと重ね合わせた話が多いですね。『ここで起きている通貨のインフレって、これと似てますよね』と、歴史や経済の話になっているんです。もともとシルビアさん、河内さんや関谷春子さんとは面識がありましたけど、その人たちに限らず皆と話しています。大谷亮介さんも、すごく素敵な方なんですよ。ちょっと言葉で表現するのは難しい、存在自体がなんとも言えないおもしろさでいらっしゃる」と、大先輩とも良い雰囲気であることが窺える。戯曲から受ける印象を遥かに超える舞台に今回、矢崎が演じるのはリー・ボーム。裕福な家に生まれたが、大恐慌によって大学進学を断念することになる。「この時代を生き抜いたひとりの男として描かれていますが、彼が物語の語り手となって始まるので、彼の目線が観客と共有される。『僕は今こう感じたけど、皆さんもそう思いますよね?』という、ある意味では観客に一番近い存在かもしれません。それに対して、河内さんが演じるロバートソンが歴史的なことやいろいろな背景を述べて、リーはそれに反論することもある、という感じ」複数の視点を観客に提供する、ある意味では象徴的な存在ともいえそうだ。だが、それでは終わらないところがこの戯曲のおもしろさだという。「物語の外にいて観客に語りかけていたはずのリーが、後半は物語の中に入っていく。どんどん感傷的になるとともに、語りの方は少なくなっていくんです。おもしろい造りだと思います」大学入学前、つまり20歳前であるリー。矢崎は最近出演した舞台では16歳の息子をもつ父親役だったので、役柄上ぐっと若返ったことになる。「そうなんですよ(笑)。それが今、僕に求められている特徴なのかもしれないって最近思います。20歳前後から40代くらいまで幅広く演じられる役者としてとらえられていることは、とてもありがたい。そこは自分の武器として頑張っていきたいと思います」1920~30年代のアメリカを舞台にしたシリアスな物語だけに、自然とメッセージ性も意識する。「世界恐慌を経てどんどん政策、つまり国が変わっていくなかで、彼らはどう生き抜いたのか。何を感じていたのか。まさに2023年の現在と置き換えて考えられるところが、この戯曲の魅力だと思います。『人の感情ってどう動くんだろう?』『いったい何が大切なんだろう?』と僕も考えていますし、観客の皆さんにも考えてもらいたい。リーたちはつらい瞬間もたくさん経験しているけど、同じくらい将来への夢もあった。そして必死に生き抜こうとしていた。その姿は、とても魅力的です」そうしたつらい時代を描き、13人のキャストで50名以上の人物を演じ分ける物語。ミュージカルのように歌の力でエンタテインメントにする舞台ではないので、もしかしたら難解に感じる人もいるかもしれない。だが、矢崎はそれは心配していないという。「僕と同世代、あるいは下の世代の人が観に来ても『おもしろい』と思ってもらえる自信はあります。この戯曲が描いていることを、長塚さんが細かく分けて、その一つひとつを素晴らしいキャストが本当に濃く、当時の人間の姿を浮かび上がらせるように突き詰めながら、パズルを組み立てていくかのように積み重ねている稽古です。これが完成したら、戯曲を読んだ印象の数十倍もの面白さをもつ舞台になるはず。稽古場で僕はそれを体感しているし、自信があります。ぜひ、現代の世界情勢をこれから生きていこうとしている20~30代も含めて、多くの人たちに観ていただきたいですね」カンパニーの挑戦は、どのような形で具現化するのか。ぜひ見届けたい公演は10月1日(日)まで、KAAT神奈川芸術劇場〈大スタジオ〉にて。取材・文:金井まゆみ撮影:You Ishiiヘアメイク:ゆきや(SUNVALLEY)スタイリスト:田中トモコ(HIKORA)衣装協力:kujaku(03・6416・4109)ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★矢崎広さんのサイン入りポラを抽選で2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら(OnelinkのURLを貼り付け) からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>『アメリカの時計』作:アーサー・ミラー演出:長塚圭史翻訳:髙田曜子出演:矢崎広 / シルビア・グラブ/中村まこと/河内大和瑞木健太郎/武谷公雄/大久保祥太郎/関谷春子田中佑弥/佐々木春香/斎藤瑠希 /天宮良大谷亮介2023年9月15日(金)~2023年10月1日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場<大スタジオ>チケット情報公式サイト
2023年09月14日富岡市観光ホームページ「しるくとみおか」にて、世界遺産「富岡製糸場」があることで有名な「群馬県富岡市」を楽しむための企画商品集「襷(たすき)」を2023年4月に公開いたしました。富岡を楽しむ企画商品集「襷(たすき)」 | しるくるとみおか 富岡市観光ホームページ : 企画商品集「襷」について襷は、富岡でできる特別な体験、食べることができる料理、富岡で生きる人のことなども、もっと知って、楽しんでもらいたいという想いから、市内事業者が企画した「富岡ならでは」の特別なプランをまとめたパンフレットです。<掲載商品一覧>1. クラシカルDe・街あるき~富岡乙女の工女風着物~2. フランスの国民的スポーツ『ペタンク』レンタルサービス3. 富岡まちなかガイドツアー~富岡製糸場入場券付き~4. ペットとお散歩セット~富岡製糸場入場券付き~5. 大竹夏紀のプレミアムワークショップ6. 繭玉入りハーバリウム体験7. シルククラフト8. 糸枠飾り体験9. 富岡シルククレープ体験10. 富岡シルク入り!上州富岡名物「おっきりこみ」11. 富岡フレンチ「ブッフ・ブルギニョン」12. お昼の献立「妄想たちばなLe春昼(しゅんちゅう)」13. シルクすっぽんコラーゲンスープ14. 富岡シルクエステフェイシャル or ボディ襷では、「富岡レトロマンス」をキーワードとしています。「富岡レトロマンス」とは富岡の「レトロ」な街並みに秘められた「ロマン(物語)」に触れてもらいたいということから作られた造語です。富岡の旅を「史跡見学」から「文化体験」へ価値転換するために、「工女さん」「フランス文化」「富岡シルク」「レトロ空間」をいう4つの構成要素を軸に発信していく、観光コンセプトです。今後の展望襷は、WEB展開も予定しております。富岡を一緒に盛り上げてくれる事業者様向けに、襷ワークショップも開催いたします。お問い合わせ先【所属名】(一社)富岡市観光協会商品開発セールス委員会【FAX】0274-67-7775【電話】0274-62-6001【所在地】〒370-2316 群馬県富岡市富岡1151-1【E-mail】 kankou@tomioka-ta.jp 【公式HP】 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月25日一般社団法人富岡市観光協会(所在地:群馬県富岡市、会長:武井 哲郎)は、「世界文化遺産・国宝の富岡製糸場にペット同伴入場の許可手続き」を3月1日(水)に開始します。一般社団法人富岡市観光協会では、近年高まりつつあるペットを伴う旅行需要に応えるとともに、これまで旅行をためらっていた新たな観光客層を取り組むことを目的として、富岡の観光におけるペットツーリズムを推進します。今回のペット同伴入場の許可手続きについてもその一環での取り組みとなります。「世界文化遺産・国宝の富岡製糸場へのペット同伴入場」詳細URL: 子犬正門前(1)■背景現在、ペットを飼う方が増え、ペットを伴って旅行を楽しむ方も増加しています。このような中、当協会では、ペットツーリズムに取り組み、誘客ターゲットのひとつとして推進しています。これまで、ペット同伴での入場ができなかった富岡製糸場でペット同伴できるように関係機関と協議を進めました。■展開内容(1) ペット同伴入場の許可手続き他の入場者とのトラブル防止のため、ペット同伴入場に伴う誓約書の徴取及びペット同伴入場者へのペット同伴者用入場券の販売等を観光案内所で行います。(2) ペット同伴入場にあたっての注意事項1. 富岡製糸場内では、ペットカート又は、キャリーバッグにペット全体を入れ、カート等から出してはならない。また、カート等から体が出ないように繋がなければならない。2. ペットを同伴できる範囲は、屋外のみで、建物内は不可。3. 場内のトイレ・手洗い等をペットが利用することは、不可。排泄物等の処理は飼い主の責任において対応し、持ち帰ること。4. ペットによる器物破損、損害、クレームは飼い主の責任において処理、対応すること。(3) ペットカートの貸し出しペットカートは、観光協会において有料(1日500円)で貸し出します。台数には限りがあります。■今後の展開・ペット受け入れ協力店舗・施設随時募集中・ドッグラン、公園、洗い場、同伴可能店舗・施設、病院等の紹介の周遊マップの作製及び配架・富岡ならではの企画商品の造成と販売・同伴可能店舗を中心にペット用おやつの販売及び販売場所の周知・富岡シルクを活用したペット用衣類やアクセサリー等の開発及び販売・市と連携して、洗い場やリードフックポール等のハード整備■会社概要商号 : 一般社団法人富岡市観光協会代表者 : 会長 武井 哲郎所在地 : 〒370-2316 群馬県富岡市富岡1151-1設立 : 2018年7月事業内容: 観光業一般URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】一般社団法人富岡市観光協会TEL:0274-62-6001※インフルエンサーの方は、3月中に限り富岡製糸場の入場券等をプレゼントします。富岡市観光協会までお気軽にご連絡してください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月27日ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)がデザインした富岡シルクのスカーフが登場。群馬・富岡製糸場内の富岡シルクギャラリーほかにて発売される。ケイタ マルヤマとコラボした「富岡シルクスカーフ」富岡シルクは、世界遺産の富岡製糸場で製造された、希少な純国産のシルク。絹生地はとても軽く、弾力や艶もある上に、プリントの発色がよいのが特徴だ。今回、この富岡シルクの良さを広く知ってもらうため、ケイタ マルヤマとコラボレーションしたシルクスカーフが誕生した。桜モチーフ&富岡製糸場にちなんだ柄コラボレーションスカーフは、日本の桜がモチーフの“ボタニカルチェリー”と“スーベニア・オブ・富岡”の2デザイン展開。“スーベニア・オブ・富岡”はその名の通り、富岡製糸場にある製糸機や渋沢栄一などの様々なアイコンを絵画タッチで描いたオリジナル柄だ。シルクオーガンジースカーフもまた、ケイタ マルヤマとのコラボレーションのほか、最高級のシルクオーガンジーを群馬県の植物由来染料で草木染されたスカーフ「日本の色 12ヶ月」も新たにラインナップ。季節折々の植物の色鮮やかさを感じられるアイテムに仕上がった。【詳細】富岡シルク 新作スカーフ発売日:2023年1月27日(金)取扱店舗:富岡シルクギャラリー(群馬県富岡市富岡1-1)、富岡シルクオンラインショップ商品例:<富岡シルク×ケイタ マルヤマ>・ボタニカルチェリー柄 35,200円・スーベニア・オブ・富岡 9,900円<富岡シルク 日本の色>・日本の色 12ヶ月 5,500円
2023年02月03日株式会社デベロップ(本社:千葉県市川市、代表取締役:岡村 健史、以下「デベロップ」)は、2023年春、群馬県富岡市にコンテナホテル「HOTEL R9 The Yard 富岡」を開業します。当ホテルの開業により「ホテル アールナイン ザ ヤード」シリーズは64店舗、「R9 HOTELS GROUP」としては73店舗となります。HOTEL R9 The Yard シリーズ 外観(画像は本庄店)【ホテル開業の背景】群馬県内ではシリーズ5店舗目の開業となる「HOTEL R9 The Yard 富岡」は、上信越自動車道「富岡IC」より車で約12分のもみじ平公園通り沿いに所在します。世界遺産「富岡製糸場」のある町として知られる富岡市は、都心へのアクセスの良さから製造・物流の拠点として栄え、工場が集積する地域です。当ホテルは、周辺の工業団地へのアクセスが良く、近隣には大型スーパーマーケットがあることから、出張など長期滞在でも快適にお過ごしいただけます。ビジネスだけでなく観光やゴルフなどレジャーの拠点としてもご活用いただけるホテルとなることを期待します。さらに、防災機能を担うホテルとして、出動拠点の拡充および周辺の同シリーズホテルと連携を図ることで、地域の防災対策の強化を目指します。【HOTEL R9 The Yard 富岡 施設情報】施設名 : HOTEL R9 The Yard 富岡(ホテル アールナイン ザ ヤード トミオカ)施設場所(仮所在地): 群馬県富岡市黒川644-1敷地面積 : 2,975m2(899坪)オープン日 : 2023年春頃(予定)客室数 : 37室客室構成 : ダブルルーム32室/ツインルーム4室/デラックスツインルーム1室<ダブルルーム>定員 : 2名 広さ:13m2料金 : 1名 5,600円/泊~ 2名 8,000円/泊~<ツインルーム>定員 : 2名 広さ:13m2料金 : 1名 5,600円/泊~ 2名 9,000円/泊~<デラックスツインルーム>定員 : 4名 広さ:24m2料金 : 1名 8,000円/泊~ 2名 14,600円/泊~3名 17,100円/泊~ 4名 19,200円/泊~ホームページ : 客室(ダブルルーム)客室(デラックスツインルーム)【災害時には避難所等になるフェーズフリーのホテルで備えない防災を】デベロップが運営する「HOTEL R9 The Yard(ホテル アールナイン ザ ヤード)」シリーズは、斬新な外観と上質な空間を持ち合わせたコンテナホテルです。建築用コンテナモジュールを利用した独立客室は、隣室と壁を接しないため静粛性とプライバシー性に優れます。13m2の室内には、良質なベッド、ゆったり使用できるユニットバス、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、加湿空気清浄機を備えており、シンプルながら高い快適性を実現。多くのお客様の好評を得て、全国64店舗2,156室(開業準備中店舗含む)を展開しています。また、有事の際には客室をすみやかに被災地へ移設し避難施設等にご利用いただく「レスキューホテル」としての役割を担うことで、災害に強い社会をつくり、未来の命や暮らしを守ることを目指します。尚「動くホテル」「レスキューホテル」との語および、それらの関連標章※は、各々、末尾のとおり、商標登録をしております。・「ホテル アールナイン ザ ヤード」シリーズ ブランドページ ・「レスキューホテル」ウェブサイト 【東日本大震災の経験をもとに実現。レスキューホテル誕生の経緯】2011年の東日本大震災では、コンテナ型備蓄倉庫や復興従事者用宿泊施設の建設などで震災後間もなく現地に入りました。被災地の方が多くの避難所で生活に大きな負担を強いられている状況を目の当たりにし、発災後に安心安全なプライベート空間を迅速かつ簡便に提供したいという想いで誕生したものがレスキューホテルです。動くホテルの1例目として、宮城県石巻市で復興従事者用宿泊施設として利用されたコンテナを栃木県佐野市に移設し2017年10月「HOTEL R9 SANOFUJIOKA」としてリニューアルオープン。その後、更なる移設性を高めるべく1台1客室型に改良、2018年12月「HOTEL R9 The Yard(ホテル アールナイン ザ ヤード)」シリーズ1号店が栃木県真岡市にオープンしたことを皮切りに本シリーズを全国各地へ展開。全国どこへでもすみやかにレスキューホテルが駆けつける体制づくりを目指します。【レスキューホテル出動実績】2020年4月に長崎クルーズ船内における新型コロナウイルス感染拡大防止対策としてレスキューホテル初の有事出動を行いました。その後、東京都三鷹市および東京都千代田区、都内民間病院へPCR検査体制強化のために出動。空調を完備した客室は、季節や天候等に関係なく診療活動を行うことができ、医療従事者の負担軽減のために利用されました。2021年12月に栃木県へ新型コロナウイルス第6波およびオミクロン株の感染拡大対応のために臨時医療施設として126室を出動。さらに2月より、千葉県と東京都の臨時医療施設の付帯施設として計21室が利用されました。レスキューホテルは、1台1客室の独立した客室構造により、宿泊施設としてだけでなく診察室やナースステーション等にも活用可能なことから、自治体や民間の病院の有事インフラとして地域医療に貢献する機会が増えています。レスキューホテル出動の様子■レスキューホテルは「日常時」と「非常時」のどちらにおいても役に立つ商品として「フェーズフリー認証」を取得しています。■災害時の備えを全国へ展開し、強靭なまちづくりに貢献~SDGsの取り組み~レスキューホテルは、「SDGs事業認定」を取得しています。災害時の備えとして自治体との協定締結の輪を広げ、各自治体のBCP(事業継続計画)に寄与し、持続可能な開発目標の達成に貢献します。【運営会社】会社名 : 株式会社デベロップ代表者 : 代表取締役 岡村 健史所在地 : 千葉県市川市市川一丁目4番10号設立 : 2007年2月事業内容 : 建築・不動産事業、エネルギー事業、ホテル事業、施設管理事業、資産運用代行事業ホームページ: ※「レスキューホテル The Yard(商標 第6240114号)」、「災害支援型レスキューホテル(商標 第6394774号)」、「医療従事者支援型レスキューホテル(商標 第6394775号)」その他「レスキューホテル」の語を用いた商標、並びに「動くホテル The Yard(商標 第6240108号)」その他「動くホテル」を用いた商標は、当社の登録商標です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月26日俳優の佐藤流司が主演を務める舞台『笑ゥせぇるすまん』THE STAGEの公開ゲネプロが26日、品川プリンスホテル ステラボールにて行われた。同作は『忍者ハットリくん』や『怪物くん』などで知られる藤子不二雄A原作のブラックユーモア漫画の舞台化作。昨年2月に上演が発表され、佐藤が喪黒福造役という意外なキャスティングで話題となっていたが、新型コロナウイルスの影響により上演中止となっていた。この度、改めて3月〜4月に再度上演をした。佐藤は黒の衣装でスタイリッシュな喪黒福造に。「あなたのココロのスキマ、お埋めします。ドーン!」と決め台詞も飛び出すだけでなく、原作の持つダークな空気をダンスでも表し、コミカルな演技の中にも恐ろしさを滲ませた。出演は佐藤のほか、松田昇大、石橋弘毅、富岡晃一郎、澤田育子、南誉士広、池村匡紀、藤村聡、掛川僚太、伊藤彩夏、露詰茉悠。上演は品川プリンスホテル ステラボールにて3月26日〜4月11日。○佐藤流司 コメント皆様、お待たせ致しました。笑ゥせぇるすまん THE STAGE遂に開演です。いや、怪演です。先に言っておきますが、割としっかり体力を使う舞台です。勿論我々キャストもそうですが、お客様が、で御座います。なかなかの物量をなかなかのスピードで行きます。ついてきてください。しかし、観劇を終えた貴方は、えもいわれぬ多幸感を味わう事になります。「明日からも頑張ろう」って、思える筈です。ホラーでブラックなユーモアなのに、なぜか心が温かくなります。お楽しみに。○演出:小林顕作 コメントこの世の中に正解は無い。最近生きてて、特に思う事です。作品創り、初めて出会う人々とのコミュニケーション、演劇行為それ自体。どうあがいても正解がありません。ものすごく自己中な事言っていいですか。そんな中、ぼくは演劇を創る時、「ダントツで世界一自分が面白い」と思って創っています。創る人々はみなそうだと信じたいとも思っています。佐藤流司は世界一面白い俳優、世界一狂っているキャスト陣、世界一有能なスタッフ陣!そして、世界一優しいお客様。お客様がどうか世界一楽しんでくださいますように。
2021年03月26日良質で骨太な演劇作品に定評のある、オフィスコットーネのプロデュース公演『墓場なき死者』が1月31日(日)に開幕する。本作は、フランスを代表する哲学者、ジャン=ポール・サルトルによる戯曲。1946年にフランスで初演された。物語の舞台は1944年7月、ドイツ軍占領下のフランス。フランスの自由を勝ちとるため戦うレジスタンスの兵士たちは、村民とともにドイツ軍に虐殺され、生き残ったのはわずかに5人。彼らはドイツに協力しているペタン政権派の民兵により監禁され、 隊長の行方を吐くようにと拷問を受ける。 拷問するのは、兵士たちと同じ、フランス人。極限状態の中、男たちがプライドをかけて選択するものとはーー。演出を手掛けるのは、鵜山仁、松本祐子、青木豪ら、名だたる演出家たちの演出助手を務めてきた、文学座の稲葉賀恵。2019年には立て続けに8本もの国内外作品を演出した凄腕だ。稲葉は「自分が価値ある優れた人間であるのかどうか、拷問する側とされる側が泥仕合の中で『自尊心』を獲得するために這いずり回るさまは、いつの時代にも蔓延る、本質的な人間の心理そのものに迫っています」「この箱庭の中の人間たちを観察することで、今私たちが生きている姿そのものを見つめ直すような作品になれば」とコメント。出演には土井ケイト、劇団Patchの田中亨、山本亨ら、それぞれに異なる出自を持つ俳優たちが結集する。公演は2月11日(木・祝)まで、東京・下北沢の駅前劇場にて。文:小川志津子オフィスコットーネプロデュース『墓場なき死者』作:ジャン=ポール・サルトル翻訳:岩切正一郎演出:稲葉賀恵プロデューサー:綿貫凜出演:土井ケイト / 田中亨 / 中村彰男 / 富岡晃一郎 / 渡邊りょう / 池田努 / 阿岐之将一 / 柳内佑介 / 武田知久 / 山本亨2021年1月31日(日)~2月11日(木・祝)会場:東京・駅前劇場
2021年01月29日俳優の佐藤流司が出演する、舞台『笑ゥせぇるすまん』THE STAGEの上演決定が24日に明らかになった。同作は『忍者ハットリくん』や『怪物くん』などで知られる藤子不二雄A原作のブラックユーモア漫画の舞台化作。昨年2月に上演が発表され、佐藤が喪黒福造役という意外なキャスティングで話題となっていたが、新型コロナウイルスの影響により上演中止となっていた。この度、改めて3月〜4月に再度上演が決定した。演出は學蘭歌劇『帝一の國』シリーズや舞台『パタリロ!』シリーズなど、2.5 次元ミュージカルでも独特のセンス で笑いを追求する演出が高い評価を得ている小林顕作が務め、全身黒づくめで不気味な雰囲気を漂わせる喪黒を、佐藤が音楽にのせてスタイリッシュに演じる。今回は昨年公開されたソロビジュアルに加え、喪黒に翻弄される人々の運命を暗示しているかのような新たなビジュアルも公開。また上演決定記念として、25日21時より主演の佐藤と演出の小林顕作によるSHOWROOM生配信も行われる。内容や楽曲に関する話など舞台の謎に迫り、生配信ならではの質問受付も予定している。出演は佐藤のほか、松田昇大、石橋弘毅、富岡晃一郎、澤田育子、南誉士広、池村匡紀、藤村聡、掛川僚太、伊藤彩夏、露詰茉悠。上演は品川プリンスホテル ステラボールにて3月26日〜4月11日。
2021年01月24日株式会社エス・エー・ピー(SAP)が企画制作する「人形浄瑠璃×初音ミク BUNRAKU-Beyond 」の公演が、2020年10月25日に世界文化遺産富岡製糸場で開催いたします。また、この公演をオンラインライブ配信(配信プラットフォーム:streaming+)することが決定いたしました。本公演は、2019年10月の鎌倉宮奉納ライブの台風による公演中止、 今年3月の再公演も新型コロナウイルスの影響により中止と、お披露目できずにいたのですが、舞台を世界文化遺産の富岡製糸場に移して、再公演する運びとなりました。公演の会場である富岡製糸場でしかできない演出で、イベント限定モジュールの初音ミクが登場。さらに、KAITOダヨーも出演決定! ぜひご注目ください。群馬県戦略的文化芸術創造事業第40回世界遺産劇場~富岡製糸場~BUNRAKU-beyond人形浄瑠璃×初音ミク「恋娘紬迷宮」(こいむすめつむぎのラビリンス)~手繰る糸と縺れる糸。江戸から明治へ、糸でつながる愛憎音楽劇~■日時:2020年10月25日(日)開場17:00開演18:00終演予定19:30富岡製糸場 西置繭所前広場(屋外)※雨天決行、荒天中止■リアルチケットの詳細ははこちら!>>■ネットチケットの詳細はこちら!>>配信プラットフォーム:streaming+ネットチケット単価:3000円(税込)販売開始:2020年10月7日(水)10:00~イベント限定グッズイベント限定グッズ■イベント限定グッズ商品情報はこちら!>>グッズ販売プラットフォーム:BOOTH販売開始:2020年10月7日(水)10:00~主催:群馬県、群馬県戦略的文化芸術創造事業実行委員会、世界遺産劇場実行委員会制作:SNOW CRASH制作協力:クリプトン・フューチャー・メディア企画制作:SAPSAP公式サイト:【公演に関するお問い合わせ】SAP 03-6912-0945(平日10:00~18:00)企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月07日世界遺産 富岡製糸場の国宝「西置繭所」が、2020年10月3日(土)にグランドオープン。オープン記念として各種イベントが開催される。富岡製糸場は、明治5年に官営模範工場として群馬県で操業を開始した器械製糸工場。平成26年には世界遺産に登録された。6年にわたる保存整備工事を終え、今回グランドオープンする「西置繭所」は、富岡製糸場の創業に際し建設された2棟の繭倉庫のうちの1棟で、国宝にも指定されている歴史的建造物だ。世界遺産 富岡製糸場の国宝「西置繭所」1階は、開放的なガラス張りの多目的ホールが魅力。壁や天井、柱がLED でライトアップされており、国宝の建物全体を鑑賞物として楽しむことができる。壁には、歴史資料の1つである操業当時の新聞紙が貼られており、近代的な建築と歴史を感じる史料が融合した特別な空間となっている。また、ギャラリーには、富岡製糸場で保存されてきた歴史的資料の実物を常設で展示。休憩スペースとして利用できるホワイエにも巨大な年表パネルを設置し、富岡製糸場の創設から、当時働いていた女性たちの生活、生糸作りの作業内容にいたるまで、各フロアの解説を通して分かりやすく学ぶことができる。魅力的な2種類の音声ガイダンス「西置繭所」の魅力を伝える音声ガイダンスも2種類登場。展示資料や建物の特徴など、見どころを声優・武内駿輔が案内するメインガイドと、2階の漆喰壁の落書きの痕跡や煉瓦積みの様子などから浪曲師・玉川太福が創作浪曲で案内するスペシャルガイドを用意する。「西置繭所」のオープン記念イベントペインティングパフォーマンスやオルガンコンサートなど「西置繭所」のグランドオープンにあたり、様々な記念イベントが開催される。オープン初日の2020年10月3日(土)には、群馬県高崎市出身のアーティスト・上原菜摘による、富岡製糸場をテーマにしたペインティングパフォーマンスが実施されるほか、10月11日(日)には、オルガニスト・橘ゆりによる、富岡製糸場設立当時の時代に思いを馳せたオルガンコンサートをガラスのホールにて公演する。さらに、10月17日(土)、18日(日)は映画『紅い襷~富岡製糸場物語~』の上映会を開催し、建物自体の雰囲気を感じながら、見て、聞いて、芸術を楽しめるイベントラインナップとなっている。レゴブロックで「富岡製糸場」ほか、50もの世界遺産を再現した展示も2020年10月31日(土)から12月13日(日)の期間で、「PIECE OF PEACE『レゴブロック』で作った世界遺産展 PART-4」も開催される。レゴブロックで作られた「富岡製糸場」が展示されるほか、世界28ヵ国の世界遺産や地球など、全50もの作品が並ぶ。遊び心たっぷりの企画内容に、子どもから大人まで楽しめそうだ。【詳細】「西置繭所」グランドオープンオープン日:2020年10月3日(土)開場時間:9:00~17:00(入場受付は16:30まで)住所:群馬県富岡市富岡1-1見学方法(予約制):電話にて富岡製糸場予約センター(TEL:0274-67-0088)まで予約。予約の際は希望日、実施日、見学者の名前と電話番号を連絡。空きがあれば当日、現地でも申し込み可能。見学は、1回40分間、1日9回実施し、1回の枠は30人。<見学スケジュール>①9:30~10:10②10:10~10:50③10:50~11:30④11:30~12:10昼休憩(閉館)⑤13:20~14:00⑥14:00~14:40⑦14:40~15:20⑧15:20~16:00⑨16:00~16:40※3カ月前から予約受付※西置繭所の見学は富岡製糸場見学料に含まれる■ライブペインティングパフォーマンス日時:2020年10月3日(土) 13:45~14:30場所:中庭■橘ゆり オルガンコンサート日時:2020年10月11日(日) 14:30~16:00場所:「西置繭所」多目的ホール申込方法:電話にてピアノプラザ群馬(TEL:027-363-1262)まで■映画『紅い襷~富岡製糸場物語~』日時:2020年10月17日(土)、18日(日) 13:30~15:10(上映時間100分)※予約不要、先着50名、観覧無料■「PIECE OF PEACE『レゴブロック』で作った世界遺産展 PART-4」日時:2020年10月31日(土)~12月13日(日)場所:西置繭所多目的ホール・ブリュナ館レゴ入場料:大人600円 高・大学生400円 小・中学生300円製糸場見学セット券:大人1,400円 高・大学生600円 小・中学生400円※すべて税込【問い合わせ先】富岡製糸場 総合案内所TEL:0274-67-0075
2020年10月02日まち全体でおもてなし。世界遺産・富岡製糸場のある生糸の町にお宿が誕生!まちの人や日常を楽しむための”まちやど”「蔟屋 MABUSHI-ya」絶好の行楽シーズン到来です!今、旅好き女子たちの間で、“まちやど”がじわじわ来ているらしい。“まちやど”とは、「まち全体を一つの宿と見立てた宿の仕組み」なのだそう。あえて宿泊施設の中に機能を集約せず、まちのなかに点々と散らばっている魅力的なスポットやお店、機能を宿とつなぎ合わせ、訪れた人にまち全体を楽しんでもらうという新しい宿泊の形です。そんな“まちやど”が、世界遺産・富岡製糸場のある生糸の町、群馬県富岡市に誕生。その名も「蔟屋 MABUSHI-ya」。「蔟屋 MABUSHI-ya」は、築80年の味わいある二軒長屋をリノベーションして作られました。照明には蚕が繭を作るために一番最初に吐く糸 「きびそ」を使用「蔟屋 MABUSHI-ya」の室内は、寝室となる室をのこして積極的に吹き抜けへと改装。市松状の構 成とすることで、風の通り道、奥行き中央部への採光を生み出し、軽やかで快適な居心地が味わえます。6名部屋 17,800 円~3名部屋 15,000 円~最大12名設備:マットレスタイプベッド、浴室、シャワールーム、洗面所、トイレ、縁側 「蔟屋 MABUSHI-ya」にはフロントがなく、近くの洋品店にチェックインしなければなりません。食事や買い物も全て全て街へ出なければなりません。でも、まちの人たちと触れ合うことで、ホテルや旅館では味わえない、まちのありのままの魅力を楽しめるのが特徴です。「蔟屋 MABUSHI-ya」のフロントでもある洋品店「いりやま」。 気づけばお店の前が居酒屋になることも!?富岡市街は世界遺産の富岡製糸場だけでなく、同じ歴史を歩んできた路地裏や商店街が残っています。そこにはレトロで味わいのある建物があり、魅力的な商店主や地域の方が住んでいます。新鮮野菜を使ったイタリアンやB級グルメの「ホルモン揚げ」といった豊かな食文化も楽しめます。世界遺産だけではない、富岡の街を楽しんでみてはいかがでしょう。JR高崎駅から上信電鉄へ乗り換え約40分。上州富岡で下車。 駅舎は2014年グッドデザイン賞受賞。駅には無料のレンタルサイクルも。自転車で富岡の街並みを楽しめる。富岡製糸場から徒歩5分の場所にある創業100年の老舗割烹料亭。 松花堂弁当などのランチも楽しめる(ご予約をお忘れなく!)少し足をのばして「大塩湖」へ。天気のいい夜は、空一面に広がる満天の星空が望める 【Information】「蔟屋 MABUSHI-ya」住所: 群馬県富岡市富岡 28-1URL: B : 運営: 株式会社 富岡まち繰るみ舎
2019年05月16日俳優の早乙女太一が2大目座長を務める大衆演劇「劇団朱雀」復活公演の詳細が16日、明らかになった。2015年に解散した同劇団が再集結したことが報じられていたが、今回は詳細が明らかに。早乙女太一が総合プロデュース、脚本、演出、振付、出演し、ゼロから立ち上げる復活興行となる。三部構成での公演を予定し、一部は女形の早乙女太一による舞踊ショー、二部は日替わり芝居、三部は全員出演による舞踊ショーと、豪華な仕立ての大衆演劇となる。日替わり芝居の脚本は劇団☆新感線座付き作家中島かずき、劇団・扉座の主宰横内謙介、劇団「柿喰う客」主宰中屋敷法仁が担当し、それぞれが大衆演劇に初挑戦となる。さらに劇団解散後、外部公演での出演を重ねて切磋琢磨した座員に加え、初参加となる木村了や喜矢武豊(ゴールデンボンバー)<※大阪公演・札幌公演のみ>の出演も決定。太一の弟・早乙女友貴、ベッド&メイキングス主宰の富岡晃一郎、つかこうへい作品でお馴染みの久保田創、小川智之など、これまで劇団朱雀または早乙女太一の公演でなじみの深いキャストたちも集結する。この度解禁されたビジュアルには、大衆演劇の世界で長く付けてきた女形と男形のお面を一度外し、5年という時を経て、早乙女太一として二代目座長として、再びお面をまとい舞う決意が表れている。東京公演は紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて11月26日~12月15日、岐阜公演はぎふ葵劇場12月19日~12月30日、大阪公演はサンケイホールブリーゼで2020年1月4日~1月7日、札幌公演は道新ホールにて2020年1月18日。○早乙女太一 コメント2015年に解散を決めた理由は、劇団があると1年間がほぼ劇団の公演で終わってしまい、自分を含め座員はそれぞれの挑戦や、外部の公演に出る機会がほとんど得られなかったからです。座員のみんなにも自分と同じように外の世界の広さを知ってもらいたかった。自分が外に出て実感できたことをみんなにも経験してもらい、自分自身も新たに挑戦したかったので1度解散をしてそれぞれ外の世界を経験してまた集まることを決めていました。再結成は自分の中で大体5年ぐらいという目安がありましたが、期間が過ぎる中でいろいろ考え、なによりも自分たちを応援し、観に来てくれていたお客様たちが年配の方が多く、その方たちが見に来ていただけるうちにやることが1番大切だと思い、今回再集結しようと決断しました。演出としては今まで自分がやってきた大衆演劇をベースにそのままやるのではなく、知らない方にも見やすいように自分なりにアレンジをしたいと思っています。大衆演劇は何百本とある演目の中から選んで上演する毎日で、事前に稽古をすることがないので、改めて新しものを一から作ろうと思い、脚本家の方3名に1作品ずつお願いしました。自分が思う大衆演劇の魅力はその瞬間に作り上げるものだと思うので何度見に来ても楽しんでもらえるように、その日・その瞬間にしかないものを作り上げたいと思っています。復活公演は、自分のできることを全て詰め込んだ作品になります。今まで一度も見たことがない、触れたことがない方にも是非見届けてもらいたいです。
2019年05月16日ベッド&メイキングスの最新作『こそぎ落としの明け暮れ』が、現在、東京芸術劇場 シアターイーストで上演されている。作演出の福原充則は、前作『あたらしいエクスプロージョン』にて岸田國士戯曲賞を受賞。本作が受賞後初の書き下ろし作品となる。【チケット情報はこちら】入院中の姉・和子(町田マリー)の見舞いに訪れた真理子(安藤聖)。同部屋の時村(島田桃依)は少々問題のある患者で、その日も彼女が雑誌を盗んだと、売店の店員・勝呂(佐久間麻由)が病室にやって来る。一方、看護師の吉村芒恵(野口かおる)は、別れたばかりの昭一(富岡晃一郎)と言い争い中。というのもある理由から、芒恵は昭一に30万円を受け取ってもらおうと必死なのだ。するとそこに害虫駆除業者の片桐(吉本菜穂子)、常滑(石橋静河)、近藤(葉丸あすか)が現れて…。福原らしい、愛らしさと不器用さと面倒くささが詰まった会話劇である。登場人物たちは皆、自分にとって大事な誰かのことを思い、そして行動を起こす。それはもちろん優しさゆえの行動なのだが、その優しさが過度であるため、もしくは方向違いであるために、結果的に空回りしてしまう。だがそれこそ人間の愛しさであり、バカバカしさであり、たまらない面白さなのだ。そんな人間くささ全開の登場人物たちが発するセリフは、どれも驚くほど直球で、観客の心にズドン!と突き刺さるものばかり。その陰に福原の恥じらいを感じつつも、“愛”をテーマにしたこの作品には、これら直球のセリフがしっくりとなじむ。また本作は、野外劇や円形舞台など、過去公演のような演劇的な仕掛けは用意されていない。以前福原が「現代口語演劇の前夜にあったような、いわゆる演劇っぽい会話劇になりそう」と語っていたように、あくまで会話の積み重ねによって紡がれるドラマ。そういった点で、これまでのベッド&メイキングスとは少し異なった趣も感じられる。だが笑いどころも多く、しっかりエンタテインメントとして成立しているのは、メンバーの富岡を筆頭に、安藤や町田、吉本など、ベッド&メイキングス経験済みの巧者たちによる働きが大きい。旗揚げ公演『墓場、女子高生』(2012年)にも参加していた面々で、役者陣に対する福原の信頼の強さは、劇団の、そして作品自体の成熟へとしっかりと結びついているようだ。そんななかでも石橋、島田といった初参加組も確かな印象を残しており、この劇団のこれからがより一層楽しみになる一作だった。公演は3月27日(水)まで東京・東京芸術劇場シアターイーストにて。その後、長野、三重、福岡を周る。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年03月19日俳優の富岡晃一郎と作演出家の福原充則による劇団「ベッド&メイキングス」が、来年3月に新作『こそぎ落としの明け暮れ』を上演。本作は岸田國士戯曲賞受賞後初の、福原の書き下ろし長編作品となる。【チケット情報はこちら】富岡と福原が劇団を立ち上げたのが2012年。当時からすでに演劇界の実力派同士だったふたりだが、ベッド&メイキングスならではのモノづくりの魅力を、「ここにきてやっと劇団っぽいというか、“ツーと言えばカー”みたいな役者さんが集まってくれるようになって。それがいい感じで形になってきたかな」と富岡。その客演陣について福原は、「いろんなタイプの演技法がある中で、それなりにフィクション度が高いことを、説得力をもってお客さんに見せられる人」と演出家目線で分析する。また“エンタテインメント”にこだわるふたりだけに、サービス精神があるという意味で、「飲んでいて楽しい人」というのも重要な一因のようだ。舞台では「いつも自分のことを書いてきた」という福原だが、不惑(=40歳)を過ぎた彼が今思うのは……。「どんどん惑いますよね(笑)。今まで自分が中心に据えてきたものが、頼りにならなくなってきている。そこでなにか新しいルールというか、日常の支えが欲しいなと思って。それが今回の創作の原点になっています」。そんな福原の構想を聞いて富岡は、「福ちゃん(福原)が今思っていることが作品になるわけですから。しかもモチーフがないという意味ではすごく久しぶりの作品なので、その点でも楽しみです」と期待を寄せる。今回の客演陣は、安藤聖や町田マリーら“ツーカー”な面々が多いことに加え、中には近年母親になった人も。そして全員が女優という点について、福原は「改めて女優さんって生き物は面白いなと思って」と語り、続けて「それこそトミー(富岡)は大御所の女優さんみたいですから」と笑う。するとすかさず富岡が「えー!」とひと言。笑いつつ、「僕は基本、仲がいいのは女優さんが多いので、すごく居心地よくやれるんです」と、信頼を置く女優陣との共演に心弾ませる。作品全体の肌ざわりについて福原は、「現代口語演劇の前夜にあったような、いわゆる演劇っぽい会話劇。翻訳劇かな?っていうような」と明かす。だが“サルでもわかる哲学”をテーマに掲げる彼らの作品は、決して難解なものではなく、あくまでエンタテインメント。だが持ち帰るものは非常に多い。その癖になる味わいを、ぜひ劇場で体感して欲しい。公演は3月15日(金)から27日(水)まで、東京・東京芸術劇場シアターイーストにて上演。取材・文:野上瑠美子
2018年12月18日魔夜峰央の同名ギャグマンガの舞台化第2弾新作公演、舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★が3月15日(木)に開幕する。その稽古場に潜入した。舞台「パタリロ!」★スターダスト計画★ チケット情報マリネラ王国国王のパタリロが巻き起こす騒動を描く本作。第2弾となる今回は、ビョルン&アンドレセン(小林亮太)やロビー少尉(三津谷亮)が登場する人気エピソードを基にしたストーリーとなる。キャストは、パタリロ役の加藤諒、バンコラン役の青木玄徳、マライヒ役の佐奈宏紀ら初演キャストに加え、小林亮太と三津谷亮、蒼木陣、富岡晃一郎が初参加。初演に続き脚本は池田テツヒロ、演出は小林顕作が務める。稽古場に入ると、パタリロとタマネギ部隊のかけ合いをつくっている最中だった。漫画のシーンが思い浮かぶコミカルな芝居に、演出の小林(顕作)はときに大笑いしながらも、台詞に合わせたポーズをつけたり、動きのリズムを整えたり、タイミングを調整したり…。細部にこそ徹底的に演出をつける姿が印象的だ。稽古は、シーンを通すたびに笑いが生まれる和やかで自由な雰囲気。中でも加藤の濃い芝居に小林(顕作)やキャストが吹き出し、小声でツッコむ姿がよく見られ、その空気もパタリロの愛らしくクレイジーなキャラをのびのびと育てているように感じた。また、初演で恋が始まったバンコランとマライヒは、今作では一歩進んだ関係に。力関係が若干変わった(!)新たなふたりが楽しめそうだ。稽古中、バンコランの歌&ダンスを見学しながらマライヒ役の佐奈が踊る様子にも、ふたりならではの関係性が感じられる。この空気感はそのまま舞台で堪能できるはず。初演でも好評だった音楽は、今作のための新曲もたっぷり。例えばビョルンの登場シーンなどは、自信過剰な美少年キャラ満載の歌&加藤をはじめとしたダンスが楽しい。楽曲により、原作を知らずともすぐにキャラクターが掴めるのも魅力だ。休憩中に三津谷が歌うと小林(亮太)と佐奈がハモり始める場面も見られた。美しいハーモニーが楽しめそう!全員同じビジュアルで登場するタマネギ部隊も、今作では一人ひとりのキャラが初演より濃厚に。「パタリロ!」で最もシリアスと言われるロビー少尉にまつわる物語にも大きく絡むので、その活躍にも期待してほしい。さらに、魔夜メンズ(魔夜峰央の世界観すべてを表現するスペシャルエキストラ)のスゴさも健在!あらゆるシーンで絶妙な存在感を放ち笑いを生んでいた。小林(顕作)は魔夜メンズの笑いに特に熱く指示を出していたので、そこもぜひ注目して。公演は3月15日(木)から25日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場、3月30日(金)から4月1日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。取材・文:中川實穂
2018年03月09日東京・浅草の新劇場「浅草九劇」のこけら落とし公演 ベッド&メイキングス第5回公演『あたらしいエクスプロージョン』が3月3日(金)に開幕。その初日公演を取材した。ベッド&メイキングス第5回公演『あたらしいエクスプロージョン』チケット情報本作は、レプロエンターテイメント創立25周年プロジェクトとして生まれた、劇場とホテルと飲食店の複合施設「浅草九倶楽部(アサクサココノクラブ)」内の劇場「浅草九劇」の?落とし公演第1弾。俳優・富岡晃一郎と脚本家・演出家の福原充則とによる劇団「ベッド&メイキングス」の第5回公演として、客演に八嶋智人、川島海荷、町田マリー、大鶴佐助、山本亨を迎え、邦画界初のキスシーンにまつわる物語(フィクション)をコミカルに描く。物語の舞台は終戦直後の日本。焼け野原から立ち上がろうと歯を食いしばる市井の人々の中に、新しい映画を撮るために奔走する映画屋がいた。彼が撮ろうとしているのは“邦画初”のキスシーン。当時は秘め事、芸者遊びの枠の中で語られてきた「口づけ」の時代。それを恋人たちの愛の証「キス」として浸透させ、この国により多くの「愛」のきっかけを作ったのは映画だったのだ。そんな映画を撮るにあたり、“邦画初”の肩書きを狙う映画屋たち、キスによってアメリカ文化を浸透させようとしたGHQ、市井の人々の思惑が絡み合っていく――。一般席数95席という小劇場ならではのギュッと詰まった空間で繰り広げられるパワフルな6人芝居。中でも舞台は2作目という川島は今までにない大胆な役で、新しい顔を見せる。また、ふたつの物語が並行して進む本作はキャストが複数役を演じているが、同じ人とは一瞬気付かないほどの鮮やかな演じ分けが楽しい。舞台上で衣裳を着たり脱いだりしながら役をスイッチする芝居は舞台ならではのもの。演出面でも、客席との距離が数十センチの小さな花道を活用したり、空間のサイズ感を利用して懐中電灯を照明にしたり、雨のシーンで八嶋が不自然な動きで客席に水を飛ばしたり…新たな劇場の魅力が伝わる場面もたっぷり。テンポよく進むストーリーは笑いも満載ながら、多くの人が亡くなった戦争の直後で「映画を撮りたい」と突き進んだ登場人物たちの想いや決意が、今まさに演劇を楽しんでいる自分たちの心に真っ直ぐに届く。新たに劇場が誕生することの幸せをかみしめる作品だと感じた。また、この日は川島の23歳の誕生日&八嶋の結婚記念日。カーテンコールでキャストや観客に祝福され、川島は「この舞台から23歳が始まります。ぶっ飛んだことをやらせてもらってありがたいです(笑)。23歳の川島はパワフルでいきます!」と挨拶。劇場初の公演は和やかに幕を閉じた。公演は3月21日(火)まで、東京・浅草九劇にて上演中。取材・文:中川實穗
2017年03月07日俳優・結城洋平が企画する団体・結城企画の『くるみ割れない人間』が2017年1月、下北沢OFF・OFFシアターで上演される。結城は「劇団プレステージ」で10年間活躍した後、フリーとなり、「好きなクリエーターたちと舞台がやりたい」という思いで結城企画を立ち上げた。結城企画『くるみ割れない人間』チケット情報前回は「ヨーロッパ企画 イエティ」の脚本・演出の大歳倫弘を迎えて11月に公演。第二回公演となる今回は、小説家としても活躍する劇団「犬と串」のモラルが作・演出を担う。前作に続き、同世代でタッグを組んで舞台創りに挑む。「OFF・OFFシアターでエネルギッシュなことをやりたいと、モラルさんに「バレエを踊りたい」と提案したんです。「犬と串」の作風とクラシックバレエはマッチするんじゃないかと思いました」と、企画の立ち上げを語る。出演者は4人の男とひとりの女。絶海の孤島に拉致された、口ばっかりでダメダメな“口だけ人間”の男たちが、バレエを踊らされることに……?というコメディーだ。出演は、結城をはじめ、眼鏡太郎(ナイロン100℃)、佐藤銀平、富川一人(はえぎわ)、未来(カムカムミニキーナ)が揃った。俳優でありながら、団体の主宰として公演を打つ立場になった結城洋平。「面白いものを作りたいんです。この場所でどういうことをしたら面白いかを考えています」という気持ちで舞台に臨んでいる。俳優自ら舞台の企画を立てることについて、結城が「どうやって企画を決めているんですか?」と訪ねた先は、ベッド&メイキングスの富岡晃一郎。“俳優”としても“俳優兼劇団主宰”という立場においても、結城の先輩にあたる。富岡は「役者だけど、キャスティングやチラシのビジュアルを考えたり、企画を立てるのは面白い」と答える。「その時にやりたいと思っている事を、演出家や制作に提案します。例えば次回の3月の公演では、今までずっと大人数の舞台が続いたからとにかく人数が少ない舞台がやりたいと提案して、過去最小の6人芝居をやることになりました。」(富岡)結城も大きく頷く。「俳優も、企画も、両方とも楽しいですよね。役者だけの場合は、こういう作品を作りたいという目標に従っていくことが面白い。でも自分で企画をやるとなると、自分で決めないといけない部分がある。それもすごく楽しいです。とくに結城企画は、僕以外に決まったメンバーがいないので、毎回違う方と作品が創れるのも魅力ですね。」(結城)結城×モラルの新タッグによる『くるみ割れない人間』は、遅れてきた青春ど真ん中コメディ。「観た事を自慢できるような劇にしていきたい」と意気込んでいる。公演は1月25日(水)から31日(火)まで。取材・文:河野桃子
2016年12月27日大手芸能プロダクション「レプロエンタテインメント」が11月28日(月)、東京・浅草のホテルで会見を行い、同社の創立25周年プロジェクトの一環として、来年春にオープンする「浅草九倶楽部(アサクサココノクラブ)」のこけら落とし公演について説明した。劇場、ホテル、飲食店の複合施設「浅草九倶楽部」は、個性が出会い生まれるエンタテインメントを“芸能の聖地”浅草から発信するプロジェクトとして命名。施設2階に劇場「浅草九劇(アサクサキュウゲキ)」が設けられる。2017年のこけら落としは、トップバッターとして女優・川島海荷が出演し、脚本家で演出家の福原充則と、俳優の富岡晃一郎による劇団「ベッド&メイキングス」の公演「あたらしいエクスプロージョン」が予定されている。加えて、「カンパニーデラシネラ」、「ONEOR8」、「劇団子供鉅人」といった話題の劇団による2017年内の公演を予定しており、会見では「ONEOR8」の公演に羽田美智子、「劇団子供鉅人」の公演に内田理央が出演することも発表された。舞台に立つのは久しぶりだと言う川島さんは、「すごく緊張していますが、記念すべきこけら落とし公演に出演させていただけるのは光栄です。舞台は生ものなので、(観客に)伝わるものも違うはず。声とパワーを出して思いきり演じたい」と抱負のコメント。「(事務所の中で)若手だと思っていたら、私より若い世代も増えていて、危機感も。これをチャンスと思い、闘争心をかき立てて、負けないように頑張りたい」と自分を奮い立たせていた。一方、羽田さんは「演劇の聖地である浅草は、私にとって一生縁がないんじゃないかと思っていたので、舞台を踏むありがたみを感じています」としみじみ語り、「私自身も自分は映像の人という思いこみがあったので、この殻を破りたいですし、演劇人としての私を目覚めさせたいと思っています」と新境地への決意を新たにしていた。内田さんは「前回の子供鉅人さんの舞台を拝見し、皆さんがとってもパワフルに自由に動いていたので、いまから体を鍛えなきゃと思い、寝る前のヨガを始めました」と約1年後の舞台に向けて、準備は着々だが、「拝見したお芝居は下ネタも多くって…」と不安ものぞかせた。(text:cinemacafe.net)
2016年11月28日阿佐ヶ谷スパイダース『はたらくおとこ』が、11月3日に東京・本多劇場で開幕した。今年20周年を迎える阿佐ヶ谷スパイダース(長塚圭史、中山祐一朗、伊達暁)が2004年に初演した作品で、今回は12年ぶりの再演。池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史という初演時のキャストが再集結し、女性キャストとして新たに北浦愛が初参加する。北浦は初舞台。阿佐ヶ谷スパイダースPresents『はたらくおとこ』チケット情報舞台は「茅ヶ崎りんご園」の事務所。社長の茅ヶ崎(中村)、東京から来た夏目(池田成志)、前田(中山)、バイトの豊蜜(池田鉄洋)は、社長の夢である“渋くて苦いリンゴ”を作り出す夢に破れ、今やすることもない事務所で朝から晩まで過ごしている。そんなある日、豊蜜の妹・涼(北浦)があるものを持って事務所に駆け込んでくる。さらに兄の蜜雄(松村)、涼のボーイフレンドの満寿夫(富岡)も現れ、男たちの再起をかけた暴走が始まる。だがそこに連絡が取れなくなっていた前田の弟・愛(伊達)が戻って来て、物語は思わぬ方向に進んでいく――。ギャグもあるがバイオレンスもある。殴り合いのシーンなどはバシバシとリアルな音が響き、観ているだけで痛い思いをする。登場人物は全員どこかしくじっていて苦しく、目を背けたくなる描写もある。劇中には“臭いもの”や“危険なもの”が出てき、実際は臭くないのに何か鼻につく気がして不快だし、“危険なもの”と同じ空間にいる恐怖を本気で感じる。だがそれが、圧倒的に楽しい。これは観劇で味わえる快感のひとつだろう。そしてその分、ぐっちゃぐちゃの事務所の外でしんしんと降り続ける雪や、イマイチな男たちが突然見せる勇敢な“かっこつけ”はとても美しく心に残る。演劇の醍醐味、魅力をたっぷりと味わえる、このキャスト陣ならではの贅沢な舞台だと感じた。北浦以外は12年前と同じキャストで演じられる本作。つまり初演は12歳若かったメンバーが、2004年の空気の中で演じていた作品だが、その違和感などは当然なく、ストーリーとしてはむしろ“今”観たい作品。前作を観劇した人にもそうでない人にもオススメしたい。公演は、11月20日(日)まで東京・本多劇場にて。その後、福岡・キャナルシティ劇場、広島・JMSアステールプラザ 中ホール、大阪・松下IMPホール、愛知・名古屋市青少年文化センター アートピアホール、岩手・盛岡劇場 メインホール、宮城・電力ホールを巡演。取材・文:中川實穗
2016年11月08日長塚圭史さん率いる阿佐ヶ谷スパイダースが結成20周年を迎え、12年前にその過激さゆえ問題作とされた『はたらくおとこ』の再演が決定。初演に引き続き出演する中村まことさん、池田鉄洋さんの心境は―。池田:20 周年とはいえ、圭史はよくこの作品を再演しようと思ったなと。中村:稽古が相当苦しかったからね。池田:脚本が上がってくるたびに、キャスト全員であれこれ文句をつけるから何度も書き直すことになって、圭史は相当嫌だったみたいなのに。中村:過激な場面が多くて、やってるほうは心が荒むし、クライマックスで一部お客さんは引いてるし(笑)。池田:でも、そういうことを含めて楽しかったんですよ。圭史は8年前にイギリスに留学して、作風も演出もガラッと変わったじゃない?正直、昔の作品が大好きだったから、いまの圭史にこれができんのかい?って気持ちもあるんだよね。今回、初演メンバーがほぼ全員揃ったこともあるし、イギリスで経験したことよりも強烈なものを経験させてやるぜ、っていう気持ちもなくはない。中村:僕も確かに帰国後の作品を観て、こういうのはもうやらないんだって寂しい気持ちはあったよ。ただ、圭史もいろんな挑戦をして、芝居を作る懐が広くなったなって感じてる。池田:じゃあ模索してた時期があって、ようやくいま、昔の作品と向き合えるようになったのかな。暴力に満ち溢れた世界を書いていたのが一回途切れて、今回どう演出するのか気になるな。出演者のほうは、いい意味で何も変わってなかったけどさ。相変わらずバカで凶暴で(笑)。中村:ただ、当時は目の前のことをやってくだけでいっぱいいっぱいだったけど、今回はちゃんと作品全体を受け止めてできるかな、とは思う。池田:本当にヒドい物語だけど、最後には本当にいい作品だなって思えるの。それもまことさん次第だけど。中村:…そんなことないけど。でも、がんばるよ。◇(左)なかむら・まこと劇団・猫のホテルに所属。近作に映画『海よりもまだ深く』。主演映画『堕ちる』は11/5に渋谷ロフト9で上映。(右)いけだ・てつひろコントユニット・表現さわやかを主宰、作・演出も手がける。12月に上演の舞台『パタリロ!』の脚本も担当する。◇夢破れ、かさむ一方の借金に首の回らないリンゴ農家の男たち。そんな時、彼らの前に謎の液体を持ってひとりの女がやってきた。金を生むというその液体の正体とは…。11月3日(木)~20日(日)下北沢・本多劇場作・演出/長塚圭史出演/池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎、北浦愛、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史前売り6800円当日7300円U-25 3500円(25歳以下対象、要証明書)すべて税込みゴーチ・ブラザーズTEL:03・6809・7125(月~金曜10時~18時)福岡、広島、大阪、名古屋、盛岡、仙台公演あり。※『anan』2016年11月9日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ
2016年11月04日旗揚げ20周年を迎えた阿佐ヶ谷スパイダースが、彼らの代表作のひとつ『はたらくおとこ』を12年ぶりに再演する。 女性キャストの北浦愛は今回が初出演となるが、その他は長塚圭史、中山祐一朗、伊達暁の阿佐ヶ谷スパイダースメンバーに加え、池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎と初演時のメンバーが再集結していることも話題だ。その注目作の上演を前に、作・演出の長塚圭史と出演の池田成志に話を聴いた。阿佐ヶ谷スパイダースPresents『はたらくおとこ』チケット情報「この時期の僕の作品は過激でストーリーも荒唐無稽で、凶暴というか暴走するような展開。そんな作品の真骨頂であり、僕らにとって記念碑的作品である『はたらくおとこ』。その作品を2016年に上演したらどういう反応が返ってくるのかなっていう興味はまずありますね。12年前とは世の中が全く変わっているわけで、ある意味現実の方が追い越している部分もある。それと、有り難いことにお客様からの再演希望が凄い高い作品だったんです。で、キャストも揃って20周年で…。それはもうやるしかないな、と」と笑顔で語る長塚圭史。その傍ら、前回の上演時に精神的にかなり負担があったという池田成志は「最初、この話を聞いた時は『う~ん、やんのか~』って感じ」と苦笑気味。しかも出演者の何人かは、「他の人は皆出ますよ!」という口説き文句で出演OKしたというオマケ付。「巧妙な技に引っかかりました(笑)。でも、12年前のキャストと同じ作品に挑めるって、なかなかない経験。今では楽しみですよ。単なる同窓会的な芝居には絶対できないですしね」と意気込む。ここ最近は、別の演劇ユニット「葛河思潮社」として、三好十郎の戯曲作品の演出に取り組んでいた長塚。その経験を経ての再演は大きな意味を持つと語る。「素晴らしい戯曲に立ち向かって立ち向かって、それでまた自分のこういうところに戻ってくるっていうのは、ワクワクするところではありますね。今、この戯曲を読み返してみると、恥ずかしさもありつつ、なかなか面白い部分があるなとも思えるようになりました。展開の早さだったり、あるいは会話のしつこさだったり。そのバランスが意外と面白い。20代ということもあると思うけど、筆の勢いみたいなものが確実にあって。その作品を、今の自分が、このメンバーで改めてやれる事は凄いことだと思います」(長塚)。「いろいろな贖罪の形があちこちに散りばめられていて、意外に社会性を帯びてる作品。その塩梅をどう見せるか。そして12年と言えば干支がひとまわりするくらいの時間。俺たちよく生き残ってたよな、という奇跡のような感覚と共に、この12年の経験値もうまく出せれば良いですね」(池田)公演は11月3日(木・祝)から20日(日)まで東京・本多劇場、11月23日(水・祝)福岡・キャナルシティ劇場にて。その後、広島、大阪、名古屋、盛岡、仙台を巡演。
2016年10月21日長塚圭史、中山祐一朗、伊達暁による演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」が、旗揚げ20周年の今年、2004年の作品『はたらくおとこ』を再演する。キャストは阿佐ヶ谷スパイダースの3人に加え、池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、富岡晃一郎と初演時のメンバーが再集結。女性キャストの北浦愛は今作で初出演。作・演出の長塚に話を聞いた。【チケット情報はこちら】20周年の公演に『はたらくおとこ』を選んだことについては「ひとつは『はたらくおとこ』を2016年に上演したらどういう反応が返ってくるのかなっていう興味。12年前とは世の中が全く変わってるわけで、今、どういう風にこの作品が響くのかという興味は大きくありました。それと、阿佐ヶ谷スパイダースを好きなお客さんから再演の希望がすごく高いこともあります。でも、成志さんもまことさんもいないってなったら、やらなかったかもしれないです。そのくらいにこの作品は彼らと作ってきたので。それで上演が決まって、気が付くと『20周年だ』みたいな」と、20周年は後からついてきたものだったそう。長塚は「僕ら10周年も15周年も見落としてきてるから」と笑う。再演については「楽しみですよ。僕は『失われた時間を求めて』(2008年)くらいから、『はたらくおとこ』時代のお客さんに随分敬遠されたんじゃないかと思ってるんです。わざわざ難しいことをやってるみたいに言われるんだけど。そんなつもりはなくて。でも言われ続けるわけですよ。『圭史くんの作品、変わった』って。で、まあじゃあそういうのを1回景気づけにやるか、みたいな。やるなら面白くしますよ、当然ですけど。前回以上の作品にしたいなって思うし。ギャグもやりますよ。この『はたらくおとこ』に笑いは絶対必要だから」再集結するキャストについては「みんな多分、阿佐ヶ谷スパイダースがどうとかっていう考えではないと思うんですよ。『はたらくおとこ』をどう面白くするかっていうことだけで向かってくると思うから。有意義なクリエイションができることは確信しています。でもまあ会ってみないとわからないですね。なんか盗賊みたいな人たちが1回わかれて、もう1回集まるみたいな。そういう感じあるんですよ(笑)。それも、集まって同窓会するんじゃなくて、同じかそれ以上のことしようっていうんですから。その盗賊が成志さんとかまことさんでしょ?おかしいよね(笑)」公演は11月3日(木・祝)から20日(日)まで東京・本多劇場にて。その後、福岡、大阪、仙台など全国6か所を巡演。取材・文:中川實穗
2016年09月08日凸版印刷は、近畿日本ツーリスト(KNT)と共同で群馬県富岡市の平成27年度富岡製糸場CG映像ガイド構築事業における実証実験を3月26日、27日に実施した。富岡市は世界文化遺産登録、国宝・国指定史跡・重要文化財である富岡製糸場において、来訪者および観光客の利便性・快適性を高め、その魅力や集客力をさらに向上させるため、眼鏡型ウェアラブル端末を活用して、当時の情景や歴史を感じながら場内を回遊できる「富岡製糸場CG映像ガイドツアー」の取り組みをスタート。今回、凸版印刷が同事業におけるVR(バーチャルリアリティ)作成業務およびガイドツアーのシステム開発を受託、KNTが観光ガイド業務を受託している。富岡製糸場内に6カ所(プロローグ、西置繭所、東置繭所、検査人館、繰糸所、首長館、エピローグ)の鑑賞ポイントを設定し、操業当時の製糸場内の様子や、VR映像で再現した工女が建物内を歩く様子、360度映像、古写真、錦絵などのコンテンツを、ポイントごとにスマートグラスで鑑賞していく。現場に訪れることで得られる臨場感ある体験と、VR映像体験を眼鏡型ウェアラブル端末により融合し、新しい観光のかたちを提供する。また、音声解説にも対応しており、多言語音声により急増する訪日観光客も楽しむことができる。今回、採用されているガイドツアーのシステムは同社が提供する「ストリートミュージアム」の仕組みを、ガイドツアー向けにカスタマイズしたもの。これは、観光客に対し、訪れた産業遺産や城跡などが華やいでいた頃の姿を高精細なVR映像として提供。観光客は、鑑賞位置や視野に合わせたVR映像が鑑賞できるため、訪れた場所ならではの感動を得られるという。凸版印刷は、企業向け「ストリートミュージアム」のカスタマイズ提供を積極的に拡販。ガイドツアー用途だけではなく、集客イベントや観光アプリへのサービス提供など、さまざまなシーンでの活用を目指す。
2016年03月28日リクルートライフスタイルは8月7日、同社が運営する順番待ち管理アプリ「Airウェイト」が、世界遺産である富岡製糸場に試験導入されたと発表した。世界遺産である富岡製糸場には、夏休み期間中も数多くの人が訪れるが、特に、事前に入場券を入手していない人は開場前から入場券購入のために長時間順番待ちをしなければならない。その一方で、観光客の多くは富岡製糸場に行くことだけが目的になりがちで、周辺施設については情報を入手したり、訪問されにくかったりするという状況がある。これまで富岡製糸場では、開場前に入場券を事前に持っているかどうかでそれぞれ待機列を作り、入場券なし列は、開場後さらにチケット購入を順番に行うための順番待ちをする必要があった。「Airウェイト」で開場前に並ぶ段階で順番券を発券し、購入できる目安時間を通知することで、このチケット購入のための順番待ちを緩和する。今回の試験導入において、入場券購入のための待ち時間緩和と、富岡製糸場来場者への周辺地域情報・クーポン配信を通じた地域活性に貢献を目指す。また、富岡製糸場内に地域情報・クーポンの発券機を設置し、「周辺カフェのセットメニュー10%オフ」「甘味処での50円オフ」クーポンを発券して周辺地域への来訪を促すという。
2015年08月10日今年、パルコプロデュース「いやおうなしに」の脚本を手がけ、昨年の月影番外地「つんざき行路、されるがままに」では岸田國士戯曲賞の最終候補となるなど、注目を集める劇作家・福原充則と、舞台を中心に活躍する俳優の富岡晃一郎によって結成された劇団ベッド&メイキングス。劇団名が「ベッド(劇場)をメイキングス(作る)」に由来するように、倉庫や野外テント、円形劇場といった様々な空間での上演を続けてきた。その第4回公演となる本作は、好評を博した旗揚げ公演「墓場、女子高生」の再演。7月17日(金)、東京・東京芸術劇場シアターイーストにて開幕した。ベッド&メイキングス『墓場、女子高生』チケット情報物語の舞台は、タイトルの通り女子高生たちが遊び場にしている「墓場」。好きな人に告白するのかどうか、部活動の合唱部で次は何を歌うのか、他愛のない話に興じる彼女たちの中に、ひとり話題に入ってこない女子高生・日野がいる。それもそのはず、彼女は幽霊なのだ。ただ、その姿に悲壮感はなく、幽霊友だちの真壁や、妖怪の山彦らと会話を楽しんでいる。「幽霊って、現世への恨みつらみとか、そういうのを抱えた存在でしょ? でも私、そんな気持ちないから」と幽霊らしからぬ清清しさ。それに対する山彦の「残された人が考えてくれてるから、日野ちゃんは今、存在してるんだよ」という言葉にも軽い反応。幽霊としてでも現世にいることに執着はないのだろうか。その一方で、生きている同級生たちは、今も日野のことがひっかかる。底抜けに明るく振舞っている彼女たちではあるが、それはむしろ日野が亡くなったことから、目をそらそうとしているかのよう。そんな中、彼女らのひとりが「(日野を)生き返らせたいと思っている」と打ち明ける。物語の中心を作る8人の女子高生役のキャストは初演から一新。清水葉月、根本宗子、青山美郷ら、活躍めざましい若手女優の新たな組み合わせによって、新たな「墓場、女子高生」に仕上がった。大人と子どものどちらでもない中間の存在である女子高生たちの持つキラキラした生と、そのすぐ隣にある死の存在。彼女たちの繰りひろげる、力いっぱいの愛すべきバカなやりとりに笑わせられ、同時に、若さゆえの自己中心的な発想に胸が痛くなる。まだ小劇場演劇を見たことがないひとにもお勧めしやすい一作。演劇的な手法を巧みに使い描く、福原のバカバカしくも悲しい物語を存分に味わってほしい。公演は7月26日(日)まで東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて。
2015年07月21日作・演出家の福原充則と俳優の富岡晃一郎から成る劇団「ベッド&メイキングス」の公演が11月6日に開幕。第4回公演に選んだのは、他劇団の作品だった。それは、1994年の初演以来繰り返し上演されてきた劇団「双数姉妹」の『サナギネ』。まっぷたつに仕切られた円形の舞台上でふたつの物語が同時進行し、やがて交わっていくという、まさに演劇でしか作り得ず、円形劇場でしかできない構図を持つ作品を、今年閉館となる青山円形劇場のフィナーレに送り出す。ベッド&メイキングス『サナギネ』チケット情報今回の企画は、いつか『サナギネ』を上演したいという福原の思いから始まっていた。「面白いと思う舞台はたくさんあるけど、時間が経つと忘れていく。でも『サナギネ』は、ふたつの話を同時に演じるという構成の面白さ以上に、忘れられないセリフや場面があった。忘れられない芝居ってどういうものなんだろうという興味から、まずは始まっているんです」(福原)。同じく『サナギネ』を2度観たという富岡も、福原の思いを聞き、すぐにやりたいと手を挙げた。「芝居をふたつ作らなきゃいけないこととか、そのふたつがひとつになるときのタイミングを合わせなきゃいけないこととか、稽古は本当に大変なんですけど(笑)。でも、もともと双数姉妹の小池竹見さんが作った仕組みも、福ちゃん(福原)が手を加えたところの面白さも、両方が体験できるから。贅沢だなって思ってます」(富岡)と、新『サナギネ』への手応えを感じている。舞台上では、片側で田舎町に暮らす14歳の少女・ヨシノの物語が、もう一方で都会に出た24歳のヨシノの物語が演じられる。ベッド&メイキングス版には、そこに福原なりの“時間”を捉える目が加わった。「これは両方でひとりの女の子の成長を描く物語ですけど、そこから、人にとっての過去・現在・未来というものが見えてくる気がするんです。科学的解釈では“時間は過去から未来へ流れているのではなくて、未来から過去に流れている”とか。確かに、現在の積み重ねで過去はできるわけで、そう考えると、未来がなければ現在も過去もないっていうことになりますよね」(福原)。その話に、「本当だ。そういう芝居になってる!」と応える富岡。きっとそれは、両方を観ることでより納得できるのだろう。が、「片方だけでも、こっち側を楽しもうと集中していただけると(笑)、絶対に面白くなるはず」(富岡)と付け加える。「面白い芝居は演劇界共通の財産として、いろんな人が再演したほうがいいと思う」と福原は言う。名作がまた新たな面白さを放つ瞬間を、目撃してほしい。公演は11月10日(月)まで。取材・文:大内弓子
2014年11月07日