侠客道を貫く男と、男への愛に生きる女。堤真一&宮沢りえが描く男と女の情念の世界
4月5日(金)より新国立劇場 中劇場でシス・カンパニー公演『今ひとたびの修羅』が開幕する。尾崎士郎原作『人生劇場』を劇作家・宮本研が戯曲化した本作は、「劇団☆新感線」の人気演出家・いのうえひでのり演出、堤 真一、宮沢りえ、岡本健一、小出恵介、小池栄子、村川絵梨、鈴木浩介、浅野和之ら実力派キャストが揃い注目を集めている。本公演を目前に、いのうえひでのり、堤 真一、宮沢りえからメッセージが寄せられた。
原作は、昭和の銀幕スターたちが演じた任侠映画などでも有名な『人生劇場』だが、この戯曲では、“義理人情”や“男気(おとこぎ)”といった原作の魅力はもちろんのこと、飛車角(堤真一)、おとよ(宮沢りえ)、宮川(岡本健一)、瓢吉(小出恵介)、お袖(小池栄子)らを巡る凄絶な愛の行方、そして、彼らの行く末を案じ、深く静かに見守る吉良常(風間杜夫)らの姿を中心に、愛と人生の修羅を、よりドラマチックに描いている。
・いのうえひでのり
外部演出をやる際の決め手は、演出したくなるほど面白い戯曲かどうか。今回も読んですぐにやりたい!と思ったし、新たな扉が開くような期待感で楽しくなりました。この物語の肝は「強烈な純愛」。