ケラ&大倉孝二の演出・主演コンビで、伝説のひとり芝居『ゴドーは待たれながら』を上演
4月6日、東京芸術劇場シアターイーストにて、ナイロン100℃ side SESSION#12『ゴドーは待たれながら』の初日の幕が開いた。
ナイロン100℃ side SESSION#12『ゴドーは待たれながら』チケット情報
この公演は劇団ナイロン100℃の結成20周年記念企画として上演するもの。作家・クリエイター、そしてラッパーとしても活躍するいとうせいこうが、1992年に書き下ろし出版、間もなくきたろうのひとり舞台として初演された伝説の作品だ。演出のケラリーノ・サンドロヴィッチが、この戯曲を上演したいと10年以上にわたり大倉孝二を口説き続け、満を持して今回の上演に至った。
今作は、サミュエル・ベケットの20世紀を代表する戯曲『ゴドーを待ちながら』をオマージュし、待たれている男“ゴドー”をひとり芝居として描いたもの。舞台はとある部屋の中。セットはドアと椅子、大きな木箱と、庭の木。“ゴド―役”の大倉孝二は黒いよれよれのスーツを着ている。
こぢんまりした部屋の中、長身の大倉が立つとその存在感が際立ってみえる。ゴドーは自分を誰がどこで待っているのかわからない。どこに向えば良いのかわからない。