紅白歌合戦で圧倒的存在感を見せつけた美輪明宏が音楽会を開催
昨年末の紅白歌合戦で歌った「ヨイトマケの唄」が大反響を呼び、音楽配信会社によるユーザー投票では「最も印象に残ったアーティストランキング」で1位を獲得するなど、改めてその音楽性に注目が集まっている美輪明宏。ここ15年ほどは春に芝居、秋にはコンサートの舞台に立つことが定例となっており、今年も9月に『ロマンティック/音楽会』が開催される。ドラマティックな愛をひとり芝居のように歌い上げるシャンソンや、「ヨイトマケ~」など社会を鋭く切り取った美輪作詞・作曲のオリジナル曲、さらには叙情性豊かな懐かしい日本の名曲など、その内容はここでしか触れられないものばかり。舞台美術や衣裳の隅々にまで心を配る美輪に、今年の音楽会について聞いた。
美輪明宏/ロマンティック音楽会
「紅白歌合戦の後は、私の周りでも年齢や性別関係なく大勢の人が感動したと言ってくれて、ちょっとした騒ぎになりました。印刷してもらって読んだインターネットでの若者たちの声で『俺たちだっていいものはいいと誉めるんだ』と書いてあったのも微笑ましかったわね」と美輪は話す。「今の曲はほとんどが8ビートでメロディラインが希薄でしょう。そういう曲しか知らないだけで、若い人だっていい曲を聴けば必ず心に響くはず。