内野聖陽と音尾琢真が真逆の兄弟役に! 緊張感あふれる珠玉の会話劇
『パリ、テキサス』や『フール・フォア・ラブ』などで知られる劇作家で、俳優としても活躍するサム・シェパード。そんな彼の傑作『TRUE WEST~本物の西部~』が、ブロードウェイで活躍中のスコット・エリオットの演出により今秋上演される。そこで主軸の兄弟役を演じる内野聖陽と音尾琢真、さらに菅原大吉と吉村実子に話を訊いた。
舞台『TRUE WEST~本物の西部~』チケット情報
粗野で無学な兄のリーと、脚本家で堅実な弟のオースティン。本作では、生き方も性格もまったく違うふたりの兄弟の葛藤、嫉妬、憧れを、めくるめく会話のやり取りによってあぶり出していく。まず脚本に惚れ込んだというリー役の内野は、「まずせりふ劇として素晴らしいなと思いました。演劇ならではの観応えのあるものになるでしょうし、ぜひ挑戦してみたいと思ったんです!」と熱く語る。
同じく作品に強い興味を抱きながらも、少し不安げな表情を浮かべるのは、オースティン役の音尾。
「やる側としては、とんでもなく恐ろしい舞台ですよ。俳優の一挙手一投足が、物語に大きな影響を与えるわけですから」と話す反面、「その分とんでもなくやりがいのある、俳優冥利に尽きる舞台だとも思います」