だから単純な勧善懲悪ではないんですよ。何が正しくて何が悪なのかというのは人によって違う。でも本当に大事なものって、ココ(と言って胸を叩く)じゃない? ということが描かれている。メッセージ性もあり、ただ面白いだけじゃない作品になっています」と見どころを話した。
この日の取材現場にはポスター撮影用の扮装で登場した加藤。宝塚スターもかくや、という麗しくきらびやかなビジュアルで、今まで演じた役柄ともまたひと味違う彼が堪能できそうだが、自らも「キラキラしてますよね」と照れ笑い。また彼の日本人離れした彫りの深さはインド人役もすんなりなじみそうだが、「この濃さで良かった! それにようやくこの地黒が活かせる役がきました(笑)。今まであまり焼けちゃダメだとか、健康的に見えてはダメとか、そういう役柄が多かったので…」とおどけてみせつつも、「おそらくインドで弁護士といったら相当裕福な人。
一発で“ザ・金持ち”ってわかるようにしたい」と早くも役どころについて冷静な分析もしている様子だった。「エンターテインメントの要素がほとんど詰め込まれている作品です。予備知識がなくても大丈夫。映画を観る感覚で劇場に来ていただければ。